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6/18大阪地震:「今後の余震に警戒」で行うべき具体的な項目とポイント

最終更新日:

執筆者:高荷智也

大きな地震が発生すると「今後の余震に警戒」という報道がなされますが、具体的な何をしておけばよいのでしょうか?項目をまとめました。

6/18大阪地震:「今後の余震に警戒」で行うべき具体的な項目とポイント

 大地震が生じた直後は、強い余震、または最初の揺れ以上の大地震が再度生じる可能性が、「平時より高い」状態になります。6/18の大阪地震の場合も、地震から向こう1週間、とりわけ2~3日の間は、大きな地震に警戒が必要になります。

 で、具体的に何を警戒したらいいのか?の内容を下記にまとめております。優先度が高い項目から順番に記載をしておりますので、上から順に対策・見直しをするとよいです。2016年の熊本地震では、初回の震度7をはじめ、2日間で合計7回、震度6弱以上の地震が生じました。数日間は特に意識してみてください。

自宅にいる際に、命を守る環境を確認

 大地震への備えで最も重要なことが「死なないための準備」です。地震発生直後は、余震とその二次災害で死なないための準備が必要になります。非常食を食べられるのは、大地震で死ななかった方だけです。非常持ち出し袋を持ち出せるのは、自宅が潰れなかった方だけです。また逆に、自宅が無事ならば専用の防災グッズがなくとも、家の中にある物でやりくりができます。

建物の状況を確認

 1981年6月1日以前に「建築確認申請」を受けた「旧耐震基準」の家は、大地震で倒壊する危険性が高くあります。こうした古い建物にお住まいの場合は、自宅の外と中から家の様子を目視で確認し、問題がある場合や心配な場合、特に余震発生の可能性が高い2~3日の間は、開設された避難場所(避難所)へ移動をすることも検討してください。

 なお、念のため避難をする場合、「通電火災」防止のために家のブレーカーを落としておきましょう。また戸締まりはきちんとして火事場泥棒には備えてください。

  • 建物を遠くから眺めた際に、傾いていないか
  • 壁や基礎部分に、亀裂が入っていないか
  • 窓やドアがきちんとはまっているか、ズレていないか
  • 屋根瓦などが落下していないか

※補足(命を守る対策の次)

 6/18の大阪地震は梅雨の真っ最中に生じました。屋根に見えない被害が生じている場合もありますので、雨の際には雨漏りをしないか確認が必要です。ブルーシートなどを被せる応急処置をする際には、余震の発生に警戒し、必ず命綱(あるいはそれに変わる何か)を着用、複数人で作業、揺れを感じたら即作業中止、などを意識してください。

家具の固定を確認

 家が無事であれば室内の安全確保をしてください。背の高い戸棚や食器棚などの家具、重量のある冷蔵庫や大型テレビなどの家電、またオフィスなどであれば、複合機や金庫などの重量物などが転倒してこないか、揺れで突撃してこないか、片付けをしながら再確認をしましょう。転倒防止器具が外れていたりズレている場合は再装着を。そうした備えがない場合は応急手当をしておきましょう。

  • 戸棚に入っているもののなかで、重量のある物を下段に移動しておく
  • 高い場所に置いてある食器やガラス製品を、数日間は安全な場所へ降ろしておく
  • 転倒の恐れがある家具・家電の近くには、しばらく座ったり寝たりしないようにする

※とりわけ、自分で動けない赤ちゃんや介護者などが家族にいる場合は、家具の固定がそのまま生死に関わります。ベビーベッドなどに直撃する場所に家具を置いていないか、となりの棚の上から何かが落ちてこないか、確認をしてください。

ガラスの飛散防止

 飛散防止フィルムなどを貼っていない窓については、例えば戦時中よろしくガムテープなどを窓に貼っておいて割れ防止する方法もありますが、そこまではできない、ということであればカーテンを引いたりブラインドを下ろしたりするだけでも飛散防止になります。(テープを貼る場合、引越しなどでつかう「養生テープ」だと剥がしやすくてよいです。)

 2~3日の間だけでも、夜寝るときはカーテンやブランドを閉めるとよいでしょう。また、枕元には靴(またはスリッパ)と靴下、軍手、ライトなどを置いておき、万が一夜間に地震が生じた際、割れたガラスでケガをしないような準備をしておくとよいでしょう。

参考:最小限の防災グッズ・寝室の枕元に置くべき防災セット

初期消火の準備

 火災が発生すると自宅だけでなく地域全体が危険にさらされます。初期の火災(炎が背丈を超えるまで、天井まで燃え移ったら初期消火は難しくなるので、避難を優先する)は自分たちで消火できますので、まず火を出さない準備、そして初期消火の準備をしておきましょう。

  • 室内のたこ足配線や延長コードなどの接続を確認
  • 家具の裏のコンセントやタップはホコリも掃除しておく
    (※家具の固定状況の確認とあわせってやってしまいましょう)
  • 大地震から数日間は、天ぷら・揚げ物はやめる(大阪の串カツ屋は…)
  • 家の中の消火器を玄関など取りやすい場所へ移動しておく
  • 念のために風呂場に水を張っておく
    (※水の備蓄にもなるが、幼児がいる場合などは溺死に注意)
  • 町内の消火器・消火設備の場所を確認しておく

しばらく、夜寝るときは寝室に対策を

 大地震から1週間程度、とりわけ2~3日の間は、夜間の地震にも警戒をしておきましょう。寝ている際に地震に巻き込まれた場合は、事前準備の有無がそのまま生死につながります。

  • ベッドや布団に直撃する場所に、転倒する家具を置かない
  • 置いてある場合は固定を再確認する
  • あるいはベッドや布団を移動できるなら、数日間はそうする
    (※いずれもダメなら数日間は寝る部屋を変えることも検討。)
  • ガラスの飛散防止に、カーテンを引いて寝る
  • 寝室の扉から玄関までの扉を開けておく
  • 枕元に、ライト/軍手/ホイッスル/着替え/靴などを置いておく
    (※この枕元グッズは、ポーチや袋にいれて枕元にくくりつけておくとよいです)

参考:最小限の防災グッズ・寝室の枕元に置くべき防災セット

通勤/通学/外出時に、命を守る環境を確認

 屋外で大地震に巻き込まれた場合、安全な場所へ逃げ込む、安全な場所を確保する・身を守る行動をすることが重要になります。特に地震発生から1週間程度、通勤・通学・外出をする際には、とっさの強い揺れへの「注意」が必要です。

どんな時に身を守る行動をするか

  • 緊急地震速報を受信した際
    (※2018大阪地震・2016熊本地震のように、直下型地震の場合は間に合わないことがあるため、かならず受信できるとは限らないことを知っておくこと)
  • 地震の揺れ始め、弱い揺れを感じた時
    (※周囲を見渡してキョロキョロするのではなく、すぐに身を守る行動をとる)

身を守る行動のとりかた(イメージ訓練のポイント)

  • 転倒しそうなもの、落下しそうな物からすぐに離れる
  • とりわけ古い「ブロック塀」などは転倒しやすく、巻き込まれると死ぬため絶対に離れること!
  • ビルの看板、電柱の上の設備など、落下しそうなものの真下に入り込まない様に注意
  • 揺れで落下しそうな場所(例えば駅のホームの端っこ、用水路の真横や、擁壁の上など)から離れる
  • 都市部であれば、新しく頑丈そうなビルなどへ逃げ込む
  • 車を運転中ならゆっくり停止(急ブレーキNG)
  • 逆に歩行中なら車が突っ込んでくるかもしれないので車道から離れる

 いずれの場合も、イメージをしていなければとっさの行動は取れません。「今地震が生じたらどこに逃げるか・しゃがみ込むか」をイメージしながら歩くと行動に移しやすいです。毎日やる必要はありません、向こう2~3日だけでもやってみてください。

家族の連絡先を確認

 家族の連絡先を改めて確認しておきましょう。電話番号・メールアドレス・SNSのアカウントなどを紙に控え、またアプリなどの設定を確認しておきます。家族の写真を入れたミニアルバムなどに連絡先をまとめておくのも有効です。

 大地震発生時、携帯電話・キャリアメールはつながりづらくなりますが、LINEや各種メッセージアプリなど、インターネットをつかったものは最後まで使用できますので、連絡を取り合う場合はWebアプリをメインにするとよいでしょう。

避難の準備(自宅の準備)

 2018年の大阪地震では、大火災・大津波・土砂災害・原発事故などは発生していないそうですが、今後大規模な余震・より大きな本震が生じた場合は、これらの二次災害が生じるおそれもあります。避難の準備を改めて確認しておきましょう。

「避難場所/避難所」の確認

 最寄りの「避難場所(津波避難タワーや広域避難場所)」を確認してください。なお二次災害が生じた場合、「命をまもる」ために逃げる場所が「避難場所(指定緊急避難場所)」で、状況が落ち着いた後、生活をするために移動するのが「避難所(指定避難所)」です。似ていますが異なる物なので、まずは「避難場所」を確認しておきましょう。

参考:避難場所(指定緊急避難場所)と避難所(指定避難所)の違い

「非常持ち出し袋」の確認

 安全に避難をする、また素早く家を出るためには「非常持ち出し袋」の準備が有効です。まずは「命を守るため」の道具を中心にしたものを、その後避難所へ移動する際には生活用品を中心にしたものを準備しておきます。避難時に準備するリュックは、「自分が背負って走れる重さ」にしてください。

 大量の水・食料・着替え・毛布などは別のバッグにまとめておき、余裕があれば持ち出す、そうでなければ置いていくなど、命を守る道具と、生活をするための道具を二つに分けておくと役立ちます。もちろん10キロのリュックを楽々背負える方はまとめてしまってもよいので、筋力・大量と相談して決めてください。

参考:各種防災グッズの違い・作り方

非常持ち出し袋の中身を確認

  • ライトやラジオに入っている電池、予備の乾電池の使用期限を確認
  • 応急手当セットの使用期限を確認
  • 水や食べ物の消費期限を確認
  • 持病の薬、予備のメガネなどの状態を確認
  • 赤ちゃん用品/介護用品/ペット用品などの期限を確認
  • 保険証やお薬手帳のコピーを最新の物に

上記、各種期限が切れている場合は、まず家の中にある新しい物と入れ替えましょう。新たに購入する場合、買い占めはせず、今ある物を入れ替える量をまず購入して、徐々に買い足しをしてください。

被災生活への備え(自宅の対策)

 ここまでの対策・点検が完了したら以下も確認しておきます。地震対策は「死なない準備」→「死ななかった後の準備」の順番に行う必要がありますので、かならず命を守る対策が終わってから、各種備蓄の点検をしてください。

ライフラインの点検をしておく

  • ペットボトルなどに飲料水を溜めておく
    (※むろん買い置きの水が別にあれば不要ですが)
  • 風呂場などに生活用水/初期消火用水を溜めておく
    ※小さな子供がいる場合、遊んで浴槽に転落しないようにする。

 

※随時追記いたします。

  • 2018/06/18 09:30 公開
  • 2018/06/18 10:50 加筆
  • 2018/06/18 13:00 加筆

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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