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ハクキンカイロと使い捨てカイロのコスト比較

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最終更新日:

執筆者:高荷智也

ハクキンカイロと使い捨てカイロはどちらが「得」なのか、初期コストとランニングコスト、利用のシーンや時間別に検証しました。ライトユーザーは使い捨てカイロの方がお得、寒冷地や極寒時で利用するヘビーユーザーはハクキンカイロがお得です、ご覧ください。

ハクキンカイロと使い捨てカイロのコスト比較

ハクキンカイロの利用にかかる費用(本体+部品+燃料)

 まずはハクキンカイロの利用にかかるコストを考えるため、必要な金額を求めました。下記はネットショップamazon(アマゾン)で調べた価格の一覧です。

※いずれも記事執筆時時点の情報。

 燃料については、25mlで24時間の利用が可能とのことですので、おおよそ1時間当たり1mlとします。ハクキンカイロ専用ベンジンが500mlで698円ですから、1ml(1時間)辺りの燃料代は、698円÷500mlで1.4円となります。

 ハクキンカイロは使い捨てカイロと異なり本体価格がそれなりにしますので、何年間使用するかでトータルのコストが変わってきます。下記の条件で年間の燃料(ベンジン)代、総費用、1日辺りの費用を求めてみます。

  • 1日18時間×1シーズン120日で計算
  • 換火口は2年ごとに交換(今回の場合は2年目・4年目・6年目・8年目に出費)
  • 取換綿は10年ごとに交換(今回は出費なし)
期間燃料代総費用1日辺
1年 3,024円 6214 51.8円
2年 6,048円 9,238 38.5円
3年 9,072円 12964 36.0円
5年 15,120円 19714 32.9円
10年 30,240円 36238 30.2円

このような結果になりました。本体代金がそれなりですので、長期間使うほど1日辺りのコストは低下していきます。これを安いとみるか高いとみるかでハクキンカイロの費用対効果・コストパフォーマンスが変わってくるのでしょう。

使い捨てカイロの利用にかかる費用

 一方、使い捨てカイロの利用にはどのくらいの費用がかかるでしょうか。こちらもまずは安いamazon(アマゾン)で価格を調べてみますと、

 使い捨てカイロの性能については商品によって異なってきますが、上記の商品の性能が『最高温度68度 平均温度54度 持続時間20時間(40℃以上を保持する時間)』ということでした。ハクキンカイロは燃料の量で反応時間を調整できますが、使い捨てカイロの場合は基本的に燃え尽きる(反応しきる)まで使いっぱなしにすることが多いでしょう。

 この場合、1日辺りのコストは646円÷30個=21.5円です。仮に1時間当たりのコストを出すとすれば、1.1円ということになります。ハクキンカイロの場合燃料代だけで1時間当たりのコストが1.4円でしたから、本体化価格を無視した単純なコスト比較でも、すでに使い捨てカイロの方がお得ということになります。

期間総費用1日辺り
1年 2,584円 21.5円
2年 5,168円 21.5円
3年 7,752円 21.5円
5年 12,920円 21.5円
10年 25,840円 21.5円

※使い捨てカイロもハクキンカイロも、密封容器に入れて酸素を遮断すれば反応が止まり、また空気に触れさせれば反応が始まります(ハクキンカイロの場合は火口の再加熱が必要です)。ただ、ハクキンカイロの場合、揮発性の高い成分から徐々に反応をしていく性質があるため、頻繁に酸素遮断停止を繰り返すと、徐々に不純物がたまり性能が落ちていくそうで、この使い方は推奨されていません。そのため今回の試算では酸素遮断停止は考慮していません。

ハクキンカイロと使い捨てカイロにかかる費用の比較

 上記で求めた、ハクキンカイロ・使い捨て回路のコストを比較してみますと次の通りです(1日18時間×ワンシーズン120日・酸素遮断による停止はなしで計算)。

期間ハクキンカイロ使い捨てカイロ
総費用1日辺総費用1日辺り
1年 6,214円 51.8円 2,584円 21.5円
2年 9,238円 38.5円 5,168円 21.5円
3年 12,964円 36.0円 7,752円 21.5円
5年 19,714円 32.9円 12,920円 21.5円
10年 36,238円 30.2円 25,840円 21.5円

 朝から晩まで「普通に」使う場合のコストは、使い捨てカイロの方がずいぶん安くなり、ハクキンカイロは1.5~2倍程度のコストがかかる計算になります。コストだけを見れば圧倒的に使い捨てカイロに軍配が上がりそうですが、1つ考えるべき点があります。それはカイロの熱量(暖かさパワー)です。

熱量(カロリー)は使い捨てカイロの約13倍。 発熱温度も一定していますので、寒冷地や冬の野外のレジャー時に、非常に威力を発揮します。

出典:ハクキンカイロ公式サイト

 

 ハクキンカイロはいちど反応が始まると、手で持てないくらいの高温になります。フリースの袋に入れた状態で最高温度の使い捨てカイロと同じくらいの暖かさです。また使い捨てカイロは徐々に温度が下がっていき、使用時間の最後の方はかろうじて体温より温かい、程度の温度まで低下しますが、ハクキンカイロの場合は最初から最後まで一定の高温を保つことが特徴です。

 仮に、カイロの個数を13倍にした場合は、ハクキンカイロのコストパフォーマンスが圧倒的に勝ることになりますが、さすがに13個同時使用ということはあり得ません。しかし、例えばカイロを1日1個ではなく2個、朝と夕方に1個ずつ開封するような使い方をする場合であれば、2年目からハクキンカイロのコストの方が安くなります。

 また比較的暖かい地域の冬場など、「少し温める程度のカイロが欲しい」という場合は使い捨てカイロで十分ですが、寒冷地の冬場や、1日中屋外作業をする場合、冬山へスキーやスノボに出かける場合など、パワーが欲しい場合にも、高温が持続するハクキンカイロの方がトータルの費用は安く済みそうです。

寒冷地や寒い場所で強力な暖かさが欲しい場合

使い捨てカイロを1日2個使用する場合のコスト比較

期間ハクキンカイロ使い捨てカイロ
総費用1日辺総費用1日辺り
1年 6,214円 51.8円 5,168円 43円
2年 9,238円 38.5円 10,336円 43円
3年 12,964円 36.0円 15,504円 43円
5年 19,714円 32.9円 25,840円 43円
10年 36,238円 30.2円 51,680円 43円

 あまり寒さが厳しくない地域で「ボチボチ」利用するのであれば使い捨てカイロの方が「簡単便利でしかも安い」。寒さが厳しい地域や場所で「ガンガン」利用するのであれば、ハクキンカイロの方が「手間はかかるがパワーがあってしかも安い」ということになりそうです。

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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