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カセットガスボンベの構造・しくみ

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最終更新日:

執筆者:高荷智也

カセットガスの中には、液体状のガスと、それが蒸発した気体状のガスが詰め込まれており、独自の仕組みによって気体のガスだけを取り出せるようになっています。

カセットガスボンベの構造・しくみ

カセットガスボンベの構造と、ガスが出てくる仕組み

カセットガスボンベの中には、ブタン・イソブタン・プロパンなどの液化石油ガス(LPガス・LPG)が、液体と気体の両方の状態で詰められています。

カセットガスボンベの構造

ガスボンベから気体のガスを取り出すことができるのは、ガスの圧力が大気圧よりも高いためです。LPガスの主成分であるブタンやプロパンは常温で気体ですが、ガスボンベに詰め込むなどして高い圧力をかけると、容易に液体になる性質があります。

ガスボンベにガスを詰める際には、満タンまで詰め込まず必ず空間を残してガスを充填します。すると液体のガスの一部が蒸発し、気体のガスとなって空いた空間を満たします。最も安価なカセットガスボンベ(ブタンガス100%)の場合、20度の常温では、おおよそ大気圧の2倍程度の圧力が、内側から外側にかかることになります。

ガスボンベの出口は細い管ですが、この管は上記[図1]のように、缶の内部で直角に折れ曲がっています。カセットガスボンベの上部には切り込みが1カ所入っており、卓上カセットコンロなどのガス器具に接続する際には、この切り込みが必ず上にくるようになっています。すると、内部で折れ曲がった管は、液体ではなく気体のガス中に露出します。

この状態で管の出口を開けば、内部の高い圧力におされて気体のLPガスが外に吹き出します。もし切り込みを上ではなく下にすると、内部の管は気体ではなく液体のガスの中に浸かります。この状態で管の出口を開けば、液体のガスが勢いよく吹き出し、大事故の原因につながる可能性があるため、切り込みの向きには厳重な注意が必要です。

カセットガスボンベの中身

中身の入っているカセットガスボンベを振ると、「チャプチャプ」「サラサラ」という、液体の音が缶の内部から聞こえます。缶の中には、ブタン・イソブタン・プロパンなどを主成分とする、液化石油ガス(LPガス・LPG)が詰められています。

ブタン・イソブタン・プロパンは、常温・常圧(普通の環境)では気体のガスですが、一定の温度以下に冷却するか、一定の圧力をかけると容易に液体となる性質を持っています。液体にしたガスを頑丈なボンベの中に詰め込み、外に漏れないようにフタをすると、一定の圧力が保たれることになり、常温にしても液体のままガスを保存することができるのです。

LPガスは空気より重たいため、屋内でガス漏れが生じた場合は拡散せず、床の上にたまってしまい、爆発や火災につながる恐れがあります。本来、ガスは無色透明で臭いもないため、ガスが漏れていても気づきにくいのです。そこで、あえてあの独特な「タマネギが腐ったような臭い」をガスにつけてボンベに詰め込むことで、万が一ガスが漏れた際、すぐに気づけるようにしています。なお工業用のブタンガスなどは、無臭状態のままで利用されています。

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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