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カセットガスボンベの規格・メーカー間の互換性

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最終更新日:

執筆者:高荷智也

カセットガスボンベや卓上カセットコンロは、互換性がありますので異なるメーカーの商品をつかっても問題はありません。ただし1998年より古い製品には注意が必要です。

カセットガスボンベの規格・メーカー間の互換性

カセットガスボンベのメーカー間の互換性

カセットガスボンベと卓上カセットコンロは、JIS規格(日本工業規格)により仕様が細かく定められています。たとえばガスボンベの場合は、缶の直径、全長、切り込みの場所や大きさ、ノズルの長さなどが定められており、異なるメーカーのカセットガス器具であっても互換性があり、相互に使用することができます。

実際の製品には、「自社製品以外のカセットガス器具には使用しないように」と各メーカからの注意書きがありますが、これは本当に使えないのではなく、念のためという意味で記述がされております。現実的には、ガスボンベも乾電池のようにメーカー間の互換性が保たれていますので、異なるメーカーのカセットガスボンベと、卓上カセットコンロなどのガス器具を利用しても問題ありません。

また、ガスボンベの中身であるLPガス、ブタン、イソブタン、プロパンについても、配合されているガスの分量については製品ごとに差がありますが、ガスの成分そのものは同じですので、内容物として記述されている内容が同じであれば、メーカーや製品が異なっていても性能に異なる点はありません。

カセットガスボンベの規格が共通化されている理由

カセットガスボンベを用いたガス器具は様々に存在しますが、その代表的な製品は卓上カセットコンロです。カセットコンロは、1968年(昭和43年)にTOHO(東邦金属株式会社)が日本で最初にJIA(日本ガス機器検査協会)の認定を受け、翌年1969年(昭和44年)にイワタニ(岩谷産業株式会社)が日本で最初に販売を始めたのが普及の始めです。

1969年以降、各メーカーが独自にカセットガスボンベやカセットガス器具を開発し、販売をしてきました。カセットコンロは家庭における利用の他、災害発生時における緊急用においても力を発揮しており、1978年(昭和53年)の宮城県沖地震、1983年(昭和58年)の釧路沖地震などでも、災害救助物資として数多く活用されてきました。

1991年(平成3年)に、JIS(日本工業規格)によってカセットコンロとカセットガスボンベの規格が定められましたが、この規格ではガスボンベのサイズなどが厳密に定義されておらず、異なるメーカーのガスボンベを使い回すことはできませんでした。

1995年(平成7年)に生じた、兵庫県南部地震に端を発する阪神・淡路大震災でも、救援物資としてカセットガスボンベと器具が提供されました。過去の災害と比較して被災者数が桁違いであり、数多くの器具が各メーカーより提供されましたが、ガスボンベの互換性が確保されていなかったために避難所などでは不便が生じ、ガスボンベや器具の規格を統一する必要性が広く認識されたのです。

そこで、1998年に卓上カセットコンロ、およびカセットガスボンベの規格が見直され、ボンベの直径、全長、切り込みの場所と大きさ、ノズルの長さなど、細かな点までサイズの指示がなされるようになりました。結果、メーカーは推奨しないものの、現実として異なるメーカーのカセットガスボンベを使い回すことができるようになりました。

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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