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ゾンビ対策① 目の前でゾンビが発生し始めた際の対処方

最終更新日:

執筆者:高荷智也

ゾンビ発生時の基本はとにかくその場を離れること、自宅への籠城と避難の準備をしながら情報を収集することが重要になります。目の前に突如ゾンビが出現した場合に取るべき行動から、電車で乗り合わせた場合の対処方、避難のタイミングを専門家が解説します。

目の前にゾンビが現れた場合

 ゾンビウィルス・パンデミックがどのようなきっかけではじまるにせよ、必ず誰かがゾンビとの最初の遭遇者になります。しかしこの段階ではその「凶悪そうなイキモノ」がゾンビであることを誰も理解していないため、一見するとただの「具合が悪くてうめき声を上げている人」と間違えてしまう可能性があります。

まずは目の前の「ゾンビのような何か」から離れる

 もしあなたが医療従事者でない場合、街中なり建物の中なりで、「意識があり、苦しそうだが助けを求めていない人」「こちらに敵意を向けている人」に遭遇した場合、その人はゾンビ、あるいはゾンビ化仕掛けているウィルス感染者の可能性があります。明らかな病人であれば心肺蘇生やAEDの手配を行うべきですが、そうでない場合、まずその人が「人なのかゾンビなのか」を見極めなくてはなりません。

 またその人がゾンビであり、かつそのゾンビが「俊敏な」タイプのゾンビであった場合は、本格的な活動を開始した瞬間に襲われてしまう可能性があります。直感で構いません、それが「人ではない何か」であると感じた場合には、一刻も早くその場から走り去ってください。

ゾンビウィルスの感染を避けるためにその場から立ち去る

 さらに、そのゾンビが最初の感染者である場合、その空間自体にゾンビウィルスが蔓延している可能性があります。ゾンビハザードの規模が拡大し始めた以降は、ゾンビの体液との接触が唯一の感染拡大方法になるかもしれませんが、感染の初期段階においては、何かしらの原因でばらまかれたウィルスによる直接感染(例えば映画・バイオハザードのような)もあり得ます。

 この場合、目の前に見たことのない存在、つまりゾンビになりかけている人がいるということは、その場にウィルスが蔓延している恐れ、またはその近くでウィルスがばらまかれた恐れがありますので、目の前のゾンビの脅威を避けることももちろんですが、飛沫感染・空気感染によるゾンビウィルスの感染を防ぐために、その場からすぐに立ち去るべきです。

至近距離でゾンビが発生し始めた場合

 自分の近くで悲鳴が上がった、向こうから形相を変えた人々が全速力で走ってくる、遠くの方から「逃げろ!」という叫び声が聞こえたなど、店舗・学校・職場などの外出先において、至近距離でゾンビが発生し始めた場合も、速やかな避難が必要です。なお、もし余裕があれば生じている騒動なり、ゾンビの写真を撮影しておきましょう。家族や知人に避難を促す際に、そうした証拠がなければ説得が難しい可能性があるためです。

ゾンビに対する正常化バイアスを解除する

 人間には「正常化バイアス」という心理特性が備わっています。これは、自分にとって都合の悪い目の前の情報を無視、あるいは過小評価しようとする心のメカニズムのことで、災害や事故、この場合はゾンビの発生という、自らに被害を及ぼす可能性がある状況が発生した場合でも、「まだ移動しなくても平気だろう」とか「自分だけは大丈夫だろう」とか「みんなが逃げ始めたら考えよう」などと考えてしまう思考です。

 「ゾンビが発生し始めている」「それも至近距離で」という、現実では到底あり得ないような状況に置かれた場合、ほとんどの人はこの正常化バイアスの心理におかされ、逃げ遅れを生じさせることが考えられます。まずは目の前の尋常ならざる事態を現実の物として受け入れ、ゾンビ対策のスイッチを入れることが重要なのです。

路上・屋外にいた場合

 屋外や路上でゾンビが発生し始めている場合、その規模を観察してください。ゾンビの発生規模がごく小規模でありそうな場合は、できるだけその場所から遠くの方向へ逃げてください。一方複数の場所から悲鳴や騒音が聞こえるなど、ゾンビが同時多発的に発生している場合、屋外の避難は大変危険です。まだゾンビが発生していなさそうな建物内に逃げ込み、状況が落ち着くまで籠城するようにしてください。

建物の中にいた場合

 狭い密室でゾンビと対峙することは避けるべきですが、屋外がより危険な状況になっている可能性もあります。まず速やかに屋外の状況を確認してまだ騒動が生じていないようであればすぐに脱出を、屋外でもゾンビが発生をし始めておりより危険そうであれば、建物内で立てこもれそうな場所を探して、目の前の状況が落ち着くまで数時間~数日程度籠城をするということになります。

電車などの交通機関に乗車していた場合

 走行中の電車内などでゾンビの発生を察知した場合、これは大変危険な状況です。ゾンビウィルスの感染源である人間が大量に乗車しており、しかも密室で逃げ場がないためゾンビの攻撃を回避できません。不幸にもゾンビと同じ車両に居合わせた場合は速やかに隣の車両へ移動し、ドアを閉めてゾンビを閉じ込めてください。通常タイプのゾンビであれば知能が低いため、ドアをすぐに開けられることはありません。

 またスピーカー付の非常通報ボタンがあればすぐに車掌へ連絡をします。ただし「車内でゾンビが発生した」などと言うと、次の駅で自分が連行されてしまう恐れがあるため(これはジョークではありません)、「車内で刃物をもった暴漢が暴れている、次の駅ですぐに止めて欲しい、ただし○号車(ゾンビがいる車両)に犯人が乗っているのでできればこのドアは開けないように」などの説明がよいでしょう。

どこかでゾンビが発生している、という情報を得た場合

スマートフォンの普及に伴い、なにか事故や事件が生じた場合、その第一報はテレビや新聞などのマスコミではなく、一般人による拡散、Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)などのソーシャルメディアを用いた投稿によるものであることが増えています。「ゾンビの発生」という尋常ではない状況も、おそらくはインターネットによる情報が最初に拡散すると考えられます。

テレビで「小規模な暴動が発生」という臨時ニュースが流れた場合

 テレビ局などのマスコミがゾンビ発生の現場にやってきて、事実「人が人を喰っている」という状況が生じていたとしても、テレビ報道が「○○市でゾンビが発生した模様」などという放送をすることはあり得ません。おそらく「小規模な暴動が発生」とか「凶悪犯による無差別殺人事件の恐れ」などのタイトルで臨時ニュースが流れるはずです。

 この場合インターネットやSNSなどで、該当する地域などの状況を検索すると、おそらく一般人の投稿が増え始めており、しかもなんだかおかしな状況であることが分かります。この場合も正常化バイアスにより「多分関係ない」とするのではなく、ゾンビ対策の発生時プランを実行するときがきたというスイッチをいれるきっかけとして、行動を開始すべきです。

ゾンビが「どこ」で「どのくらい」発生しているのか

 ゾンビ発生の事実を知ったら、即座に情報収集を開始して、この現象がどの地域で、どのくらいの規模で生じているのかを知る必要があります。いずれにしてもゾンビ発生の初期段階においては、ある程度の情報なり、ゾンビの特性(身体能力、知性の高さ、五感の鋭さなど)が判明するまでは行動を控えるべきですので、自宅への籠城の準備を進めます。

 また、パニック状態となり近隣で大規模な火災などが発生した場合、おそらく消防活動が望めないことから、この場合は速やかな避難が必要です。自宅への籠城の準備と、万が一の金融避難の準備を同時に進めながら、ゾンビに関する情報をできるだけ多く集めて、今後の行動プランや避難先を見当することが重要です。

自宅へ籠城するケースと避難を開始するタイミング

 ゾンビの発生後、事態が沈静化するのか悪化するのか初期段階では分かりませんが、ゾンビの発生地点・発生場所・ゾンビの特性(身体能力、知性の高さ、五感の鋭さなど)が明らかになるまでは、外出を避けて自宅に籠城し、情報収集に努めるべきです。これは強毒性の新型インフルエンザパンデミックが生じた場合にも共通することですが、ウィルスの感染を避けるためにはとにかく外出しないことが重要になります。

 避難を開始するのは、避難をした方が現状よりも確実によくなるという状況においてのみです。悪いケースとしては、備蓄品が尽きてしまいってどうにもならなくなってしまった場合や、近所で火災が発生して巻き込まれる恐れがある場合。よいケースとしては、警察や自衛隊による確実な救助が期待できたり、安全な避難場所が開設された場合などです。状況が分からないままで屋外に飛び出すことは絶対に避けましょう。

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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