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大雪はBCPを発動させる「非常時」の対象です

最終更新日:

執筆者:高荷智也

大雪はBCPを発動させる「非常時」の対象です

こんにちは、備え・防災アドバイザーの高荷です。

 昨晩17日深夜から首都圏でも大雪の可能性ありと報道がありましたが、夜が明けて18日(月)の朝、都心部でも積雪を観測し、鉄道などのストップにより大混乱を呈しています。ちなみに私がいる三島@静岡は雪の気配すらなく、昨晩から台風のような大雨が降り続いています。

 雪国の皆様にすれば鼻で笑う状況と存じますが、雪が珍しい地域の場合、文字通り「降雪対策が皆無」であることが多いため、わずかな積雪でも交通網が大打撃を受けてしまいます。さらに昨年度、平成26年豪雪で山梨県甲府市に114cmの積雪が積もったときのように、降雪が度を過ぎると死者数十名を数える大災害にもなります。

大雪はBCPの出番です

 この大雪という状況は、「従業員が出社できなくなる」という影響をもたらしますので、例えば3.11東日本大震災直後における首都圏の交通網停止や、新型インフルエンザパンデミック下におけるインフラの混乱と、被害だけを見れば同じような自体をもたらします。つまり、「BCP・事業継続計画」の出番であるのです。

 BCPを策定している企業であれば、安否確認システムや、非常時の意思決定フローが定められているはずですが、今回の場合は17日(日)に大雪の可能性という報道がなされた時点で、翌日の出勤・業務体制について検討をしなくてはなりません。その結果は安否確認システムを用いて全従業員に知らせることになります。

準備をした結果、雪が降らなかったらだれが責任を取るのか?

 今回は予報通りの大雪となりましたが、普段雪が降らない地域の場合、雪が降るか雨が降るかはちょっとした大気の動きで変わってくるため、精度の高い事前予報を発表することはなかなか難しいという現実があります。この場合、会社として翌日の出勤時間変更などを決めたのに、結局雨だったらどうするのか、という問題が生じます。

 しかし必要なことは、「大雪が降った場合の」行動を定めることですから、前日のうちに翌日の出勤時間を確定させる必要はありません。「大雪で鉄道が停止しているという報道がされている場合は、出勤時間を遅らせる、あるいは在宅勤務とする」という決定でよいのです。安否確認システムの訓練をかねて、実施してはいかがでしょうか。

 雪は自社だけでなく広い地域で降り積もります、午前中にアポイントが設定してあっても、どうせ相手企業の担当者も出社できていません。普段より早めに出勤させるのではなく、混乱が収まるまで出勤をさせない、あるいは自宅で勤務をさせるという対応をとり、「業務を継続」することを検討しましょう。

 

 

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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