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震度?マグニチュード?深さ?階級?大地震用語のおさらい

初回投稿日:

最終更新日:

執筆者:高荷智也

大地震発生のたびに飛び交う用語、???となっていませんか?いまだからおさらいしておきたい基礎知識をまとめました。(2016/04/17 1:56 加筆)

「震度」と「マグニチュード」の違いは?

熊本県益城町で発生した大地震、4月14日(木)21時26分に生じた本震の情報は以下の通りです、マグニチュード6.5、震源の深さ11Km、最大震度7。

震度ってなにさ?

 地震の震度は、「ある場所の揺れの強さ」です。震度1からの10段階に分けられていて、最大震度は7です。日本の分類では震度7以上の揺れはありませんので、「どれほど大きな揺れでも震度7になる、つまり青天井でありヤバイ事態」だということです。

 ちなみに地震発生直後に、管官房長官が「雲度7強」の地震と発言していましたが、あれはミスです。原稿が間違っていたのか読み間違えたのでしょう。

マグニチュードってなにさ?

 地震のマグニチュードは、「自身そのものの強さ」です。震度と異なり上限値はありませんが、観測史上最大のマグニチュードは9.5です。ちなみに日本の地震で最大だったのは、3.11東日本大震災はM9.0(世界でも4番目の大きさ)でした。

 マグニチュードは、1大きくなる毎に、ざっくり地震の大きさが30倍になります。逆に1減れば大きさは30分の1に。マグニチュードが2増えれば大きさは1,000倍になります。熊本の地震の大きさは「M6.5」、1995年の阪神・淡路大震災の大きさは[M7.3]ですから、おおよそ、熊本の地震と阪神・淡路大震災を比較すると、今回の方が30分の1程度の大きさで、比較的小規模な地震であったということがわかります。

 ※厳密には、東日本大震災ではなく「東北地方太平洋沖地震」、阪神・淡路大震災ではなく「兵庫県南部地震」ですが、分かりやすさのために上記の表現にしています。

じゃあ震度とマグニチュードの違いは?

 マグニチュードは「自身そのものの大きさ」ですから、地震1発につき数字は1つです。今回の地震の場合は「マグニチュード6.5」が唯一の数値です。一方震度は「ある場所の揺れの強さ」ですから、震源地直下の益城町は揺れが強くて「震度7」、お隣の熊本市は「震度6弱」、福岡まで離れて「震度4」、遠く離れた大阪で「震度1」です。場所毎に数字が代わるのが震度なんですね。

震源の深さは?

 地震は地下で生じますが、地上からどのくらいの深さで生じたかが「震源の深さ」です。今回の熊本の地震では「11キロ」と発表されています。比較的震源が浅いため、「狭いエリアが強烈に揺さぶられる」地震となっています。

震源が浅い場合(今回の地震)

震源が浅いほど地面に近いため地上は強くゆれます、しかし揺れが遠くまで伝わらないので強い揺れの範囲は狭くなります。阪神・淡路大震災なども、震源の深さが16キロと比較的浅く、今回同様「狭いエリアが強烈に揺さぶられる」ことになりました。今後の発生が指摘される首都直下地震もこのタイプと想定されます。

震源が深い場合(主に海底で生じる地震)

 逆に震源が深い場合、直下でも揺れは穏やかになりますが、揺れが遠くまで伝わるので地震の範囲は広くなります。マグニチュードが低い弱い地震が地下深くで生じた場合、どこもたいした震度にはなりませんが、巨大地震が地下深くで生じると、日本中が大きな揺れに襲われてエライことになります。東日本大震災は震源が地下24キロと中程度の深さでしたが、なにしろ規模が大きかったので、日本中が揺れました。

階級4ってなにさ?

「階級」は高層ビル専用の「揺れの強さ」指標

 今回の地震では、至上初「階級4」が観測されたという話も話題になっています。耳慣れない言葉ですが階級とはなんでしょうか?階級とは、大地震で「長周期震動」が生じた際、「もしもその場所に高層ビルがあれば高層階でどのような揺れになるかを推計したもの」です。

 東日本大震災時、首都圏などの高層ビルで、地上の震度以上の揺れを多く観測したことから定められた指標で、2013年から運用が始まっています。階級は1から4までの4段階で、最大の4が観測されたのは今回が初めてです。

階級4ってヤバイ数字だけど、なにも起きてないじゃん?

 階級は、あくまでも、「もしそこにビルがあったらこのくらい揺れるかも」の指標であり、今回の震源直下には高層ビルがなかったため、実際の被害は生じていません。ちなみに階級4の状況を言葉で表すと、「立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。」「キャスター付き什器が大きく動き、転倒するものがある。固定しない家具の大半が移動し、倒れるものもある。」「間仕切壁などにひび割れ・亀裂が多くなる。」と定義されています。

前震・本震・余震がわかりづらいよ

前震・本震・余震の違いは?

 一連の地震活動で、最大規模の地震が「本震」です。本震の前に生じる地震が「前震」、本震の後に生じる地震が「余震」です。本震が生じた場所から離れた場所で地震が生じている場合は、それは余震ではなく「別の地点の新しい地震」となります。

なんでそれが前震だって分かるの?

 前震・本震・余震は「後付け」です。一連の地震活動が収束した後、「この揺れが一番大きいから、これが本震ね」、「それでこの辺のは前震」、「これ以降の揺れは余震にするよ」という感じで決めるのです。ですから、地震活動のピーク時には、これらの区別は付きません。

 事実、熊本地震の場合も、当初本震と設定された揺れが、後から前震であったと修正されました。また今後さらに大きな地震が生じた場合、再度見直しが入る可能性ももちろんあります。

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也Tomoya Takani
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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