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Voicyそなえるらじお #4『震度とマグニチュード』

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #4『震度とマグニチュード』

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、11月27日(金)、本日も備えて参りましょう!

大地震の「震度」と「マグニチュード」について

地震が発生すると速報が流れますが、この時に表示される2つの表示、「震度」と「マグニチュード」の違いを意識しているでしょうか?定義で言えば、地震そのもののエネルギーの大きさを表すのが「マグニチュード」で、ある場所の揺れの大きさを表すのが「震度」です。

震度は…

震度は、観測された場所の「揺れの大きさ」を表す数字ですので、発生した地震ひとつにつき、観測地点の数だけ発表されることになります。震源の近くでは大きな震度が、震源から離れた場所では小さな震度が表示されます。

  • 震度は国により定義が異なる
  • 日本の場合は「気象庁震度階級」で表され、震度0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10段階表示
  • 震度はどれだけ大きくなっても「7」が上限で青天井
  • 仮に震度「50」の揺れが生じたとしても、震度「7」になります
  • そのため、「この耐震器具は震度○まで耐えられる」「この被害は震度○を想定している」などの表記をする場合は、どこまででも大きくなる震度「7」ではなく、震度「6強」を想定するのが適切です。
  • どこかで大きな地震が発生して、震度「7」が発表されている場合、どれだけ被害が拡大するか分からない、それはもうヤバイ大地震が発生したと認識する

 マグニチュード(M)は…

マグニチュード(M)は、地震そのものの大きさを表す数字ですので、発生した地震ひとつにつき、数字もひとつとなります。「7」が上限の震度と異なり上限はありませんが、理屈上ではマグニチュード「12」の地震が発生したとき、地球が真っ二つになる大きさということですので、理論上の最大マグニチュードはおおよそ10辺りです。

  • 観測史上最大のマグニチュードは、1960年のチリ地震で観測されたM9.5
  • 日本で観測された最大のマグニチュードは、2011年の東日本大震災で観測されたM9.0
  • マグニチュードは、数字が1大きくなると、エネルギーの大きさは32倍になる
  • 数字が2大きくなるとエネルギーの大きさは1,000倍になる
  • 1995年の阪神淡路大震災のマグニチュードは7.3、2011年の東日本大震災のマグニチュードは9.0、数字の上では2程度しか変わらないが、エネルギーの大きさは1,000倍になっています
  • 日本は地震が多い国ですが、M6規模の地震は1919年からの100年で1300回ほど発生しており、平均すると月に1回程度のペース、
  • M7規模の地震は133回発生しており、年1~2回のペースで起きています。
  • 一般的に、M7以上の大地震が発生した場合は、大震災クラスの被害をもたらすことを想定して、発生後の対処が必要となります

もっと詳しく知りたい方は…

震度とマグニチュードの解説は、YouTube「そなえるTV」でも公開しています!

本日も、ご安全に!

地震速報などで、震度7、またはマグニチュード7、という数値を聞いた場合は、「これは大変な被害がでるかもしれない」ということで、情報収集に努めていただくとよいと思います。それでは皆さま、本日も、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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