Voicyそなえるらじお #15『流行語大賞に見る災害世相』
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月14日(月)、本日も備えて参りましょう!
今日は「今年の漢字」の発表日です
本日は、流行語大賞のお話です…が、その前に「今年の漢字」について。
- 2020年の「今年の漢字」は、本日14時から、京都・清水寺にて結果発表が行われます。先週のノーベル賞授賞式同様、COVID-19の影響で入場が規制されている…というのは、パンデミック化ならではの状況ですね。
- 明日の放送で答え合わせができればと思いますが、何でしょうか。
- とにかくCOVID-19一色の一年間でしたので…
- 流行病を意味する、疫病の「疫」ですとか…
- 災いを意味する、コロナ禍の「禍」ですとか…
- 感染症用語で使われる、曝露の「曝」ですとか…
- 逆に対策側で重要な、3密の「密」ですとか…
- 本日の発表が楽しみなような、不安なような、気持ちです。
一方、今年の流行語大賞は…
さて、3密といえば、今年の流行語大賞の年間大賞が「3密」でした。
その他トップテンを見ても…
- アベノマスク
- アマビエ
- オンライン○○
- GoToキャンペーン
- と、トップテンのうち半分がCOVID-19関連と、まさに新型コロナに振り回され、しかもまだ収束が見えず、来年どうなるか見通しがつかない状況である昨今をよく表したセレクトだったなと、思います。
ちなみに「前回」の新型インフルエンザパンデミック時は?
- 前回のパンデミックは、2009年の新型インフルエンザ
- メキシコから流行が始まり、当初は豚インフルエンザなどと言われていた
- 2009年の流行語大賞で、トップテンに入った災害関連用語は…
- 「新型インフルエンザ」のひとつだけです
- 爆発的に流行したが、致死率が低かったため、すぐに興味を失われた
- 真夏にインフルエンザが流行する奇妙な年、程度の認識だった
2010年代の流行語大賞×災害キーワードはどうだったのか
- 2019年のトップテンには「計画運休」がセレクト。42年ぶりの台風への命名が行われた、台風15号・令和元年房総半島台風や、台風19号・令和元年東日本台風、などの影響もあり、計画運休が積極的に行われるようになったのはよいことです。
- 2018年のトップテンには「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」がセレクト。2018年は自然災害の当たり年で、平成最後の年に最悪の被害を出した「西日本豪雨」、全国で大規模な被害を出した「台風21号」「台風24号」、また「大阪高槻地震」「北海道胆振東部地震」などが相次ぎましたが、流行語という所までの興味関心には至っていなかったようです。
- 2017年のトップテンには「Jアラート」がセレクト。北朝鮮による弾道ミサイル発射により、テロや戦争のリスクが自然災害並の影響を与えることをしらしめました。
- 2016年は熊本地震があった年ですが、トップテンに災害関連のキーワードは入らず。
- その前、2015・2014・2013年も災害関連のキーワードはなく、防災的には平和な時期が続いていたといえます。よいことです。
- その前2012年のトップテンには「爆弾低気圧」がセレクト。2012年の4月に台風並みの暴風被害が生じ、5名の死者の他、全国各地で停電他建物の被害、鉄道の運休などが発生しました。爆弾低気圧は冬場に北国でもしばしば送り、甚大な暴風雪被害をもたらすことがあるため、注意が必要ですね。
- そして2011年は、東日本大震災があった年。トップテンには「絆」「帰宅難民」「こだまでしょうか」「3.11」「風評被害」と、半分が震災関連の言葉になるなど、今年と同じような状況となりました。3.11が歴史に残る未曽有の大災害だったとすれば、現在進行系のCOVID-19も同じような扱いとなりますので、引き続き悲観も楽観もできない状況が、しばらくは続きそうですね。せめて個々人の、基本的な感染防止対策、人混みでのマスク着用、マメな手洗いなどは継続をしていきたいところです。
本日も、ご安全に!
ということで、流行語大賞のキーワードを見ることで、災害に対するその年の意識の表れが見えてくる、というお話をさせていただきました。来年こそは楽しい言葉に溢れる一年になって欲しいものです。
それでは皆さま、本日も、ご安全に!