Voicyそなえるらじお #17『噴火・火災・爆発の12月16日(防災今日は何の日)』
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月16日(水)、本日も備えて参りましょう!
「爆発」に縁がある12月16日
本日のテーマは「防災今日は何の日」。
12月16日は、過去に色々な災害が生じている日
- 自然災害としては…
- 1707年(宝永4年)12月16日に発生した富士山の噴火。
- 1988年(昭和63年)12月16日、北海道、大雪山・十勝岳の噴火。
- また人災としては…
- 1932年(昭和7年)12月16日、東京日本橋にあったデパート「白木屋」で大規模な建物火災が発生。
- 2018年(平成30年)12月16日、北海道、札幌市で大規模なガス爆発事故が発生。
- など、噴火・火災・ガス爆発と、ドカンと行く災害が集中しているのが、12月16日という日付でございます。
火災とガス爆発について
- 1932年(昭和7年)12月16日、東京日本橋にあったデパート「白木屋」で大規模な建物火災が発生。
- 戦前ですが東京のデパートということで店内はXmasセールの真っ最中、クリスマスツリーの豆電球から出火した電気火災だったということですが、店内の商品に引火して大規模な火災に発展。
- 結果としては、日本初の「高層建築物火災」であり、死者14名、負傷者は重軽傷者あわせて100名を超える惨事となったそうです。
- 2018年(平成30年)12月16日、北海道、札幌市で大規模なガス爆発事故が発生。
- 不動産仲介店舗で、室内用の除菌消臭スプレーを廃棄処理していたところ、寒気が十分でなかったため、室内にガスが充満し、大規模な爆発事故に発展しました。幸い死者は出ませんでしたが50名以上の負傷者を出す惨事となりました。
- スプレー缶やカセットガスボンベの爆発事故は度々生じています。気軽に使える便利なアイテムですが、使い方を間違えると大規模な事故に発展しますので、注意が必要ということですね。
- ちなみに、カセットガス器具と防災対策に関するお話は、YouTubeそなえるTVでも公開して降りますので、ぜひご覧ください。
火山の噴火について
- 1707年(宝永4年)12月16日、富士山が噴火しました。通称は「宝永噴火」、現在の所、最も新しい富士山の噴火で、この噴火以降313年間、富士山の噴火は観測されておりません。静岡・山梨などの周辺地域はもちろん、火山灰の大規模な噴出により、当時の江戸の街にも大量の火山灰を降らせたことが特徴です。
- これと同じ規模の富士山噴火が発生した場合、地元の自治体はもちろん、火山灰の影響で首都圏の広い範囲に大きな影響をもたらすと想定されており、各種の対策が行われています。富士山噴火対策については、また改めてご紹介をします。
- 1988年(昭和63年)12月16日、北海道、大雪山・十勝岳が26年ぶりに噴火しました。こちらも富士山同様、現在の所、最も新しい大雪山・十勝岳の噴火です。
- 噴火の規模が小規模であっても、雪が積もっている山で噴火が生じると、積雪が瞬間的に溶けて大規模な泥流を発生させる、融雪型火山泥流による大規模な被害が生じる恐れがあるため、一時期は麓の住民が避難をするなどの対策も行われました。
- 結果的には大規模な被害には発展しませんでしたが、十勝岳は1926年(昭和元年)にも噴火をしており、大規模な融雪型火山泥流で死者144名以上を生じさせる大惨事をもたらしています。雪山で噴火をした場合は、泥流に警戒が必要と言うことです。
本日も、ご安全に!
12月16日に発生した、火山の噴火、大規模火災、ガス爆発事故についてのお話でした。折しも今日明日は寒波による大雪が想定されております。火の取り扱いなどには十分ご注意ください。
それでは皆さま、本日も、ご安全に!