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Voicyそなえるらじお #23『枕元ポーチと自動点灯ライトで避難の準備を』

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #23『枕元ポーチと自動点灯ライトで避難の準備を』

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月24日(木)、本日も備えて参りましょう!

夜間の停電対策

本日のテーマは「夜間の大地震」です。

1854年12月24日・安政南海地震

  • 166年前の本日、1854年12月24日、午後16時半頃、紀伊半島から四国沖を震源とする、マグニチュード8.4前後と推定される巨大地震が発生しました。こちらは「安政南海地震」の発生です。
  • この32時時間前に発生した東南海地震とあわせて、安政時代の南海トラフ地震としてまとめられています。
  • さて、この安政の南海トラフ地震、その次となる昭和の南海トラフ地震、また2011年の3.11東日本大震災や、1993年の北海道南西沖地震・通称奥尻島地震などでは、地震の揺れもさることながら、大規模な津波の発生により、大きな被害を生じさせています。
  • 3.11東日本大震災では、震源と陸地が比較的離れていたため、津波の第一波が到達するまでの猶予として、短いところでも30分程度の時間が得られました。それでも、避難の遅れが原因となり史上空前の死者が生じたことは記憶に新しいところです。
  • また、1993年7月12日に発生した、北海道南西沖地震、通称奥尻島地震では、午後22時17分にマグニチュード7.8の大地震が発生し、大規模な津波が発生。津波の第一波が数分で奥尻島に到達し、避難が間に合わなかったこともあり、死者・行方不明者あわせて230名が生じる大惨事となりました。
  • 近い将来の発生が想定されている次の南海トラフ地震でも、東日本大震災より震源が近いことが想定されるため、静岡や高知など、特に震源に近くなる地域については、早ければ地震発生から数分で、まだ揺れが続いているタイミングで津波の第一波が到達すると想定されています。
  • この場合、個々人が自分自身の判断で、文字通り一分一秒を争いながら走って逃げる、ということをしなければ、避難が間に合わなくなる可能性があるのです。

津波を伴う大地震が夜間だったら?

  • 1854年の安政東南海地震、そして安政南海地震は、それぞれ日中に発生しました。
  • また、前回の南海トラフ地震である、昭和東南海地震は午後1時36分に発生しましたが、2年後の昭和南海地震は早朝、午前4時19分に発生しました。
  • いずれの地震においても、大規模な津波が発生しましたが、早朝に発生した昭和南海地震は、津波からの避難が遅れる要員の一つになっただろうと想定されます。
  • また、1993年の奥尻島地震も午後22時17分の発生と夜間だったため、避難の遅れにつながった要因の一つである可能性があります。
  • もし、次の南海トラフ地震が、夜間や早朝に発生したら、どうなるでしょうか。そして、同じタイミングで大規模な停電が発生したら、どれだけ被害が拡大するでしょうか。
  • 夜間の大地震で津波が発生し、どうじに停電が生じると、素早い避難行動が行えなくなり、被害が拡大する可能性があります。
  • そのため、津波ハザードマップなどで浸水想定の地域に住んでいる場合は、必ず夜間停電対策を行うことが重要になります。

枕元ポーチ・自動点灯ライト

  • 夜間に停電したらどうしますか?
  • 枕元にスマートフォンを充電している?大地震が生じた場合は吹き飛ばされてどこに行ったか分からなくなるかもしれません。
  • 停電し、かつ地震の揺れでメチャクチャになった室内、割れたガラスや落下した荷物を書き分けて、手探りでスマートフォンを探すことができるでしょうか?まして、津波や土砂災害の恐れがある地域だったら、そんな余裕はあるでしょうか。
  • そこで、ぜひ枕元に、夜間停電対策用品を、常備いただきたいのです。
  • ポーチでも、袋でも、ポシェットでもなんでも構いませんが、大地震の揺れでもどこかに飛んで行かないよう固定をしていただき、この中に、停電時に使うLEDライト、そして足下がメチャクチャな状況で、安全に部屋を出るための、軍手と折りたたみスリッパ、また部屋から脱出できなくなった際に助けを呼ぶ、ホイッスルなどをいれておいてください。
  • この、夜間停電時に用いる「枕元ポーチ」を用いて、玄関などに設置してある本命の非常持出袋まで移動し、素早く避難を開始するという流れになります。
  • また、寝室、廊下、お風呂の脱衣所など、避難経路上や無防備になりやすい場所には、停電時に自動的に点灯する、コンセント型ライトを指しておくことをオススメします。amazonや楽天で、1000~2000円程度で購入できますので、日頃はコンセントに挿しておき自動充電、停電したら勝手に点灯し、懐中電灯として使える、というアイテムです。ぜひ、枕元ポーチとあわせて、停電時自動点灯ライト、検索してみてください。

本日も、ご安全に!

ちなみに、ご紹介した停電用の枕元ポーチは、youtubeそなえるTVの動画でも詳しくご紹介しておりますので、作って見たいということであればぜひご覧ください。チャプター見出しにURLも貼り付けておきます。

それでは皆さま、本日も、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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