Voicyそなえるらじお #8『イルミネーションと防災』
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月3日(木)、本日も備えて参りましょう!
Xmasイルミネーションの季節です
COVID-19の影響で飲食店などは大きな打撃を受けていますが、街の中はすっかりXmasムードな今日この頃、夜にはあちこちでイルミネーションを見かける季節となりました。さて、今日は防災雑談です。
イルミネーションは豊かさの象徴
- イルミネーションの明かり、本当に素晴らしい物だと思います。
- なぜなら、イルミネーションという存在は豊かさの象徴であり、これが成立している社会というものは本当に平和で、人類の最盛期といえる状況であるからです。
- まず、イルミネーションを設置するには、予算が必要です。
- また、イルミネーションを受け入れて楽しむ側にも、心の余裕が必要です。
- さらに、イルミネーションを維持するには、社会インフラが整備されており、電力に余裕がなければなりません。
- そしてなにより、イルミネーションが許容されるのは、平和な時期に限定されます。外国との戦争や内戦などが生じている状況では、目立つ明かりなど設置することはできないからです。
- ということで、綺麗なイルミネーションの装飾をみると、本当に嬉しい気持ちになります。あぁ、今年も平和で豊かな日本が維持されたな、どうもありがとう、という感覚です。
災害復旧の象徴にもイルミネーションはよく使われる
- イルミネーションはその瞬間の豊かさを象徴するだけでなく、非常時から平時への復旧の象徴としてもよく使われます。
- 震災復興でイルミネーションなどが点灯されるのは定番ですが、設置主体・受入側・ライフライン・平穏な日々という要素がそろった証と言うことになりますので、実にわかりやすく、そして意義のあるアイテムであると思います。
- 話は変わりますが、漫画雑誌・週刊少年ジャンプで連載中の漫画「Dr.STONE」という作品がおもしろいです。滅亡した人類が文明を取り戻すというストーリーなのですが、ある意味では究極の災害復興ドラマであり、防災に関心がある方ならば、とても楽しめる作品だと思います。
- この「Dr.STONE」の中でも、ひとつの節目にイルミネーション的な演出が行われており、人工の明かりというものが、人類の発展の象徴なのだということを認識できるシーンがありました。
- また、別の視点となりますが、先日Netflixのオリジナルアニメシリーズとして公開された、湯浅政明監督版の「日本沈没2020」においても、第一話でイルミネーションが象徴的に使われています。
- 災害時に平時の豊かさの象徴であるイルミネーションが登場すると、被災地でどのように見えるのかということが分かるシーンになっており、防災的な視点で見ていると「なるほど」とうなずきたくなる演出になっています。
本日も、ご安全に!
- イルミネーションが存在できる社会に感謝しつつ、とはいえ余り深く考えず、楽しみたい物です。
- また、乾電池で光るタイプのイルミネーションライトは、停電発生時の簡易照明にもなりますので、リビングなどにクリスマスツリーなどを飾る際には、乾電池タイプのライトも併用されるとよいと思います。
それでは皆さま、本日も、ご安全に!