Voicyそなえるらじお #33『富士山噴火で首都圏壊滅…なぜ鹿児島・桜島は平気なのか』
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、1月14日(木)、本日も備えて参りましょう!
早く富士山に雪が積もって欲しい地元民です
本日のテーマは「富士山の噴火」です。
富士山噴火で首都圏壊滅…なぜ鹿児島は平気なのか?
富士山が噴火することで、静岡や山梨などの地元だけでなく、規模や風向きによっては東京を含む首都圏も壊滅的な被害が発生するかもしれない、というお話を前回の放送でいたしました。
ところで火山の噴火と言えば、鹿児島の桜島。毎日のように噴火しているイメージがあります。桜島は時期により噴火活動が活発な時期と静かな時期があり、静かな時期は月に数回程度の噴火ですが、多い時期は1日に数回以上噴火をしています。
しかし、火山灰の影響で鹿児島市が壊滅した…という話は、聞いたことがありません。なぜ富士山噴火で首都圏が壊滅という話がある一方、鹿児島市は無事なのでしょうか。
問題は噴火の規模です
例えば桜島も、しばしば、そこそこ大きな噴火を起こしています。
しかし、このしばしば生じる、そこそこ大きな噴火も、首都圏壊滅のシミュレーションに用いられる「富士山宝永噴火」と比較すれば、1万分の1以下の大きさなのです。
桜島がフルパワー噴火を起こし、風向きが東風であれば、鹿児島市も壊滅することになるでしょう。
本日も、ご安全に!
大地震の大きさには上限がありますが、火山の噴火の大きさには上限がないと言われます。どこまでも巨大な災害になる可能性がある火山の噴火、発生する頻度が低いため必要以上に怖がることはありませんが、警報が出た際にはそれを受け入れられるような、知識を持ち合わせてください。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!