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Voicyそなえるらじお #28『インフラの停止に備えるのが正しいミニマリスト』

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #28『インフラの停止に備えるのが正しいミニマリスト』

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、1月6日(水)、本日も備えて参りましょう!

首都圏に対する緊急事態宣言の再発出

本日のテーマは「ミニマリストと防災と備蓄のお話」です。

1月7日より首都圏に緊急事態宣言

  • 本日1月6日は、ちょうど一年前、2020年1月6日に、厚生労働省から新型コロナウイルス感染症に関する第一報が発表された日です。
  • まだ国内感染者がおらず、中国武漢市における新型肺炎についての注意喚起でしたので、この時点では大きな話題にはなりませんでした。
  • それから1年、世界のCOVID-19感染者数は8,500万人・死亡者は185万人を超えています。このような事態がいつか来ることは想定されていましたが、それが今になるとは誰も思っていなかった、というような状況でしょうか。
  • 日本においても、昨日1月5日に発表された、新規感染者数が過去最多の4,900名を超えるなど、感染拡大に歯止めがかからない状況です。
  • …という事態もあり、発出が検討されていた緊急事態宣言が、当初の想定より早い1月7日(木)に出されることになりました。
  • 昨日の放送では、こうした事態により引き起こされる突然必要な物がなくなるという二次災害」のお話をしたのですが、本日はこの続きのお話です。

ミニマリストによるミニマルな生活

  • 物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人」のことをミニマリストと呼ぶそうですが、こうした暮らし方をする方が一定数いらっしゃるようです。
  • 防災グッズで埋め尽くされている私などから見れば、ずいぶんオシャレな暮らし方だなぁと思いますが、このミニマリスト的な生活には、ひとつ注意があります。
  • それは、ミニマルな生活というのは、高度に発展した流通網や、電力や通信などの社会インフラが、完全に機能している社会でなければ、成立しないということです。
  • ミニマリストは基本的に余分なものを持ちません。それは、いつか使うかも知れないからといった素材的なものをはじめ、各種の消耗品や、家具や家電といった家財など広い範囲が該当します。
  • 消耗品であれば必要なタイミングで買ってきて補充する、家電や道具であればレンタルなどを活用して手元には残さないということですが、これは当然、非常時に苦労することになります。
  • また、ミニマリストとまで行かなくとも、わが家の冷蔵庫は隣のコンビニだから、というような方は多いのではないかと思いますが、コンビニへの配送が少しでも滞ったり、停電などが発生すると、とたんに生活に支障をきたすことになります。
  • 24時間欲しいものが買える、電気・ガス・水道などのインフラが完全に機能している。こうした高度な社会が維持されて始めて実践できるのがミニマリストということで、シンプルライフを送るのは、実はかなり贅沢な生き方であるとも言えます。

ミニマリストなら収納スペースがあるはず

  • 一方、ミニマリストは余計な物を持ちませんので、当然ながら部屋の空間に余裕があります。
  • ということは…防災用品や、防災備蓄品を室内に保管しやすいとも言えるわけです。
  • 生活に不要な物は持たない、しかし、災害等でインフラが停止した際に必要な備蓄品はきちんと確保する。これが正しい、ミニマリストによるミニマルな生活なのではないでしょうか。

本日も、ご安全に!

さて、明日発出される緊急事態宣言の内容が気になるところですが、今回はエリアや制限される項目が限定的になりそうですので、ただちに物不足が生じることはあり得ません。○○がなくなる、と言ったデマに踊らされず、しかし常に消耗品の在庫を補充する準備は行ってください。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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