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Voicyそなえるらじお #206 同じ誕生日の新幹線と緊急地震速報のよい関係

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #206 同じ誕生日の新幹線と緊急地震速報のよい関係

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、10月1日(金)、本日も備えて参りましょう!

月初の自己紹介とちょっとしたお話の日

本日のテーマは「緊急地震速報と新幹線」です。

月の初めの自己紹介

本日10月1日は、年度の後半がスタートする日でもありますので、過去の出来事を振り返った場合も色々なイベントがある日です。その中でも取り上げたいのは、2007年(平成19年)10月1日から一般向けの提供が開始された緊急地震速報と、1964年(昭和39年)10月1日に開業した東海道新幹線についてです。

が、その前に、本日は10月初回の放送となりますので、月初の自己紹介をさせていただきます。

  • 昨年、2020年11月24日に放送を開始いたしました『Voicy・死なない防災!そなえるらじお
  • 先月9月末で、合計205回目の放送を終えることができ、フォロワーさまの人数も600名となり、さらに再生回数も12万回を突破するなど、多くの皆様にお聞き頂き、感謝に堪えません、本当にありがとうございます!
  • 当チャンネルは、個人と家庭の備えと防災をテーマに、大地震や水害などの自然災害を対象とした防災感染症パンデミック対策、あるいは銃火器を使わないゾンビへの備え方まで、「防災をライフスタイルにする」ための様々な情報・ノウハウを紹介する番組として運営を行っております。
  • 少しずつチャンネル登録をいただく方が増えておりますので、毎月初回放送では、そもそも私が何者なのか、という簡単な自己紹介からスタートさせていただきたいと思います。

自己紹介

  • 私は、「備え・防災アドバイザー」という肩書きで活動をしております、高荷智也と申します。
  • どこかの大学や研究機関、あるいは防災関連の企業に所属しない、フリーの専門家という立場で活動をしております。
  • 家庭の防災対策や企業の危機管理などを大テーマに、
  • 講師業…講演会やセミナーなどでお話をしたり、
  • 執筆業…雑誌やwebメディアなどでコラムを連載したり、様々な防災記事の監修を行ったり、
  • コンサル業…企業と契約をして防災グッズの企画開発や、BCPと呼ばれる危機管理のマニュアル作成のお手伝いをしたり、
  • メディア出演業…テレビやラジオなどで災害の解説や、防災に関するアドバイスを行ったり、
  • メディア運営業…私自身が運営するwebメディア「備えるJP」YouTube「そなえるTV」voicy「そなえるらじお」などの運営を行ったりと、
  • 「備え・防災」の何でも屋さんという立場で、お仕事をしております。
  • voicyで毎日お話をすることで、様々な災害・防災の知識を定着させ、ネタの引き出しとして使いやすくなりいいなぁと、最近思っております。

緊急地震速報と東海道新幹線

  • と言うわけで、本日10月1日は、緊急地震速報と東海道新幹線がスタートした日です。
  • 一見関係の無い組み合わせに見えますが、ところがどっこい、時速200キロから300キロでかっ飛ばす新幹線にとって、突発的な地震は天敵です。そのため緊急地震速報の概念は、新幹線の安全な運行に欠かせない要素だと言えます。
  • 実際、一般向けの緊急地震速報が開始されたのは2007年のことですが、新幹線における地震の早期警戒の仕組みは、1964年の開業直後から導入され、頻繁に新しい技術が用いられて改良されて続けています。
  • 最も、一番はじめの地震対策は極めてシンプルな構造で、新幹線に電気を供給する変電所に地震計が設置され、これが動くと送電停止のスイッチが作動するというものでした。
  • その後、1970年代に入ると東海地震の予知が盛んになり、これを受けて新幹線向けの地震警戒システム開発も本格化し、1983年には「ユレダス」と呼ばれる現在の緊急地震速報に近い仕組みのシステムが開発されました。
  • というよりも、緊急地震速報の前身となる技術が、このユレダスだと言えます。緊急地震速報は新幹線を守る技術としてスタートしていたのですね。ちなみにこのユレダスは、1992年から全面的に稼働を始めています。
  • その後も技術革新は続き、例えば現在の東海道新幹線では、沿線21箇所に設置された検知器で地震の揺れを早期察知する、テラスと呼ばれるシステムが稼働していて、強い地震を感知した場合は自動的に新幹線への送電を停止させて、緊急停止させるようになっています。
  • また東海道新幹線は全ての車両に脱線を防止するストッパーが設置されていたり、線路側についても脱線防止ガードを設置する工事が続いていたりと、地震対策が継続されています。
  • こうした努力もあり、新幹線開業以来、地震による脱線事故が発生したのは2件だけです。
  • ひとつは、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震による上越新幹線の脱線、これはユレダスによる非常ブレーキが作動し、時速200kmで走行中のところを緊急停止させ、脱線はしたものの死者・負傷者はゼロ名という奇跡的な状況になっています。
  • もうひとつの脱線は、2016年の熊本地震の1回目の本震によるものですが、震度7の直撃を受けたことから車両6両全てが脱線してしまいました。幸い、回送列車であり時速は80キロ程度と遅く、運転士1名しか乗っていない車両だったこともあり死者・負傷者はいませんでしたが、これが営業運転中の車両だった場合は大きな被害が出ていた可能性もあり、今後の地震対策の継続が望まれる事態となりました。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「緊急地震速報と新幹線」のお話でございました。

いずれも今の日本には欠かせない社会インフラです。新幹線車内で聴きたくない音ナンバーワンが緊急地震速報でもありますが、共にさらなる技術向上が期待されます。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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