おはようございます！備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、11月25日（木）、本日も備えて参りましょう！

何でも肯定しちゃうよ

本日のテーマは「防災対策」です。

ありがとうございます、1周年！

• と言うわけで、昨日はそなえるらじお、1周年というお話でしたが…
• では1年前の今日、そなえるらじお、第2回目の放送では何をお話したのか、振り返ってみますと、「正しい防災対策」に関する心構えのお話でした。
• ということで本日は、これの発展系のお話をしたいと思います。

正しい防災対策とは

• 第2回目の放送でご紹介した、正しい防災対策。
• 結論から言えば、「防災グッズを買ったり、保険に入ることも大切ですが、まずは死なないための環境を作ることから行いましょう」という考え方になります。
• 大量の水と食料を備蓄しても、自宅が倒壊しては意味がありません。
• 防災リュックを用意しても、持ち出すのに時間がかかって、避難が遅れて死んでしまっては意味がありません。
• 地震で倒壊しない頑丈な家に住むこと、
• 走って逃げ出すための準備をしておくこと、
• こうした、災害による即死を防ぐ準備を最初に行うことが正しい防災対策であり、死ななかった後の準備は、死なない環境を作ってから行いましょう、ということになります。

家に住んでいるだけで偉い

• 日本の場合、北海道から沖縄まで、いつでもどこにでも大地震が発生してもおかしくありませんので、死なない環境を用意する際には、とにかく頑丈な、大地震の直撃を受けても倒壊しない、地震で即死しない家に住むことが重要です。
• 特に、1981年6月以降に認可を受けて建てられている、新耐震基準以降の家に住むことが重要になります。
• ということは、ざっくり築40年より新しいお家に住んでいれば、それだけで防災対策における最重要事項はクリアしているということになります。
• よく、防災対策が重要なことは分かるけど、何も準備していないからどうしよう。うちはまだ防災準備ゼロですよ、すこしでもやらなくちゃ、とお考えの方がいるかもしれませんが、いかがでしょうか、築40年より新しい家に住んでいれば、それだけで防災対策の一部は終わっていることになるのです。

冷蔵庫があるだけで偉い

• また、新耐震の家に住んでいる場合は、地震以外の災害から命を守る準備も必要になります。
• たまたまでも、ラッキーでも構いません、今お住まいの家が、ハザードマップ上で色の付いていない場所にたっているとか、津波や洪水の影響を受けない、アパートやマンションの二階以上に住んでいる。
• もしそうした状況であれば、それもすでに、防災対策の重要な要素を満たしていることになります。
• さらに、防災備蓄品についても、うちはなにも用意が無いからなと、お考えになるかもしれません。しかし、例えば家に冷蔵庫はないでしょうか。そして水の1本、明日食べられる食べ物の一つは入っていませんか？
• まずはそれが立派な防災備蓄のスタートです。次にコンビニやスーパーへ行った際、飲み物をもう1本だけ余計に買って冷蔵庫に入れてください、それが日常備蓄の始まりです。

先人達の積み重ね

• 防災対策なんてなにもしていない、意外とそんなことはありません。
• 災害大国日本は、確かに災害の多い国です。しかし、災害が多いと言うことは、それに対応してきた歴史や積み重ねもあります。
• 築40年より新しい家に住んでいる、洪水で水没しない部屋ある、冷蔵庫に飲み物が1本余計に入っている、これらは重要な防災対策であり、世界的に見れば、これら最低基準の対策すらできていない地域も存在します。
• 特に建築基準法による耐震基準は、大きな地震が起きるたびに見直されてきた、日本の誇る重要な防災対策の根幹です。
• ただ家に住んでいるだけで偉い、ぜひそう考えて、防災対策、あまり無理をせず進めてください。

本日も、ご安全に！

ということで、本日は「防災対策の考え方」のお話でした。

しばらく初心に返りながら、私も色々なお話について考えて参りたいと思います。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に！