おはようございます！備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月8日（火）、本日も備えて参りましょう！

神のみぞ知る

本日のテーマは「戦争と防災」です。

• 本日12月8日は、第2次世界大戦・太平洋戦争の開戦からちょうど80年目に当たる日です。
• 1941年（昭和16年）12月8日、旧日本海軍がハワイ・オアフ島の真珠湾へ奇襲攻撃を行うと共に、旧日本陸軍はマレー半島へ上陸し、アメリカ・イギリスなどに対する宣戦布告を行い、戦争が始まりました。
• 軍民あわせて300万人以上の犠牲者が生じることになる、太平洋戦争の開始です。
• 太平洋戦争そのものの行く末については、皆様もよくご存じの通りの結果となりますが、ある意味、最悪の人災と言える全面戦争は、防災対策を行うべき対象のひとつとも言えます。

選挙へ行こう

• とはいえ、個人と家庭の防災対策で、戦争そのものに備えることは難しいのが現実です。
• 弓と槍で戦っていた時代の戦争であればともかく、ミサイルと爆撃機が飛び交う現代の戦争、ましてや核兵器という地球そのものを破壊することができる兵器のある現代の戦争から、個々人の努力で命と生活を守ることは不可能です。
• 事実、2021年現在、世界大戦こそ生じてはいませんが、局地的な紛争、内戦、テロなどは世界中で頻発しており、こうした災害が生じるたびに、多くの方が生命と家族と住居を失い、難民となる事例が続いています。
• 戦争は国家間での争いであり、日本の場合戦争を決めるのは政権与党ということになります。ということは、私たちが戦争から身を守るための最良の手段は、積極的に選挙へ参加し、まともな候補者を選び、日本がおかしな方向へ進まないように意見を出し続けることしかありません。
• 昨今では投票率の低さが問題となっていますが、本来選挙権というのは大変貴重な物です。歴史的に、一票の選挙権を得るために、多くの国で革命が起こり、内乱が発生し、血を流しながら、一般国民が国の方向性を決める権利を勝ち取ってきました。
• 戦争という災害から身を守るために、ぜひ選挙へ出かけましょう、というのは重要な防災対策であると考えます。

政治家さんを応援したいのですが…

• 政治や選挙の話をし始めると、なにやらおかしな方向性へ進むのではと思われるかもしれませんが、ご安心ください、平常運転です。特定候補者の応援を呼びかけるお話はでて参りません。
• というより、本来は応援したくなる候補者がいて、自分達の暮らしをよくするための政治家さんをみんなで支援するような社会が健全だと思うのですが、どうにもそうした方がいらっしゃらないのが残念でなりません。
• というより、現代の政治が複雑になりすぎて、誰を応援したらよいのかよく分からないというのが現状なのかもしれませんね。
•  以前YouTubeのコメントで、もし私が総理大臣になったら、どんな防災政策を行いたいか、というご質問を頂いたことがありますが、超巨大噴火、天体ハザードなどの地球規模の災害に備えるためには、国家レベルの対策が不可欠です。
• 具体的にどんな法律や政策があればよいのか、これは私自身も興味のあることですので、どこかのタイミングでぜひご紹介したいなと思っています。

敵は自然災害だけで十分

• ということで戦争の話に戻りますが、ただでさえ自然災害の多い日本という国において、敵は大自然の驚異だけで十分です、戦争などしている余裕はありません。巨大隕石の衝突や、超巨大噴火一発で人類の危機を迎える可能性がある現在、地球上で人類がいざこざしている暇は本来ないのです。
• 地球上でいつまで人類が生活できるか分からない今、人類は一致団結して宇宙へ飛び出して行かなければならないのですが、どうも当面の間は、この地球上で争いごとをしながら、科学を進歩させて行かなければならないことが、残念でなりません。
• 日本が最後に戦争を開始してから80年が経過し、戦争というものを体験した世代はいよいよ少なくなっています。
• しかし、自然災害で被害を受けた方は毎年発生し、しかも今後そうした方は減るどころか増える一方であることが確実です。
• 戦争という究極の人災を二度と起こさないための活動とあわせて、自然災害という現代の脅威に、個人と企業と国家が、そろって立ち向かうための体制を、できればあまり特別なものではなく、生活の一部として作って行くことができたらよいなと思っております。

本日も、ご安全に！

ということで、本日は「戦争と防災」のお話でございました。

教訓的なお話になってしまいましたが、敵は人間ではなく大自然の気まぐれであり、みんなでがんばって対抗しようよと、そういうことを感じていただければ嬉しく思います。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に！