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Voicyそなえるらじお #58『油のついた布や衣類を乾燥機に入れてはダメ!』

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #58『油のついた布や衣類を乾燥機に入れてはダメ!』

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月19日(金)、本日も備えて参りましょう!

油がついた洗濯物は「乾燥機」に入れちゃダメ!

本日のテーマは「洗濯機と火災」です。

意外な火災の原因、油と布と乾燥機

  • 実は、ちょっと意外な火災の原因として、油と布とあなたと私、もとい、油のついた布を乾燥機に入れることで、火災に繋がることがあります。
  • ■出火のメカニズム
    アロマオイル(アーモンドオイルなど)、食用油(サラダ油など)、動物系油(ラードなど)
    など、酸化されやすい不飽和脂肪酸を多く含む油を布地に染みこませると、
    乾燥(酸化)の過程で発熱を起こす。これは乾燥などを使っていなくても発熱する。洗濯機にかけても、布の奥に染みこんだ油が完全に取り除かれない場合があり、これが火災の原因となる。

    洗濯後の自然乾燥(天日干し・陰干し)であれば、
    乾燥などによる熱が加わらないので、発火までには到らない
    ・酸化熱が発生しても周囲に逃げるので、発火までには到らない
    と言うことになりますが、

    乾燥を使った場合、
    ・酸化反応は高温になると促進されるため、乾燥を使うと急激に進む
    ・そのまま個別に吊すなどすれば熱が逃げるので発火はしないが
    ・他の洗濯物と一緒に積み重ねたり、カゴの中に放置をすると、
     酸化熱が逃げなくなり、ひたすら温度が高まり、周囲の布の発火点(4~500℃)
     を超えると、出火→火災に到る。

    ※類似例
    クッキングペーパーに天ぷら油を染みこませて、密封したゴミ袋やゴミ箱に
    いれて放置・廃棄した際に、同じ原理で火災に繋がることもあるようです。

    ■予防対策
    ・油が付着した衣類やタオルは、乾燥を使わずに自然乾燥させる
    ・油の付着した布や紙類を捨てる場合は、水を十分染みこませて燃えるゴミに出す

本日も、ご安全に!

なお、油のついた洗濯物を乾燥機入れるのはNGということは、洗濯機の取扱説明書にもバーンと記載されています。想定外ではすみませんので、ご注意ください!

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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