Voicyそなえるらじお #73『意識しない防災、踏み抜き防止インソールがとてもおすすめ』
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、3月15日(月)、本日も備えて参りましょう!
飛び道具で攻撃をしかける3.11
本日のテーマは「防災グッズ」です。
3月15日は靴の記念日
- 本日3月15日は、日本靴連盟が、1932年(昭和7年)に定めた「靴の記念日」です。
- 語呂合わせではなく、明治3年の3月15日に、日本初の西洋靴の工場が開設されたことが由来になっているとか。
- 靴、当初は輸入されていたそうですが、日本人の足には大きすぎてあわなかったため、まず軍隊用の軍靴を製造する工場として建てられたということでです。
非常時にも足下対策は重要
- 防災対策においても、足下を守ることは重要です。
- まずは室内対策
- 大地震でメチャクチャになった室内、とりわけ停電したなかを手探りで移動する状況は大変危険
- 以前も紹介しておりますが、
- 枕元に、手足を守る軍手と折りたたみスリッパ、
- 地震の揺れで枕元において置いたスマホなどが飛ばされた際に使うLED懐中電灯、
- 身動きが取れなくなった状況で、救助を呼ぶための笛
- などを、ポーチに入れて、ベッドや布団の枕元に固定しておくことは有効ですし
- 近くで大きな地震が発生した直後、1週間程度余震に警戒する状況であれば、
- 枕元に靴などを置いておくのも有効です
- この時は、靴の中にガレキなどが入らないように、
- そのまま床の上に置くのではなく、箱や袋にいれたり、
- そのまま置くとしても裏返して置くのがよいです
屋外避難時にも足下対策は重要
- 大地震発生時に歩いて避難する
- 浸水して足下が見えない道路を歩く
- 被災地で片付けやボランティアをする
- など、屋外を移動する際に、クギ・ネジ・ガラス片などが“その辺”に散らばっている状況があり得ます
- 大地震でメチャクチャになった街足下に何が散らばっているか分かりません
- 冠水して足下が見えない道路…水中に何があるか分かりません(危ない!!)
- このような状況に備えておすすめしたい防災グッズが、「踏み抜き防止インソール」です
踏み抜き防止インソール・セーフティーインソールとは
- 踏み抜き防止インソールは、頑丈な靴の中敷きです
- 普段履いている靴に入れるだけで、上を向いて落ちている釘やガラス片などを踏み抜かなくなります
- 踏み抜き性能は、JIS規格があり、これにそって作られているインソールであれば、体重112キロの人が、片足立ちで釘の上に立っても、貫かない程度の頑丈さが得られます
- 種類は大きく分けると2種類あって、
- とにかく頑丈だが重くてかたいステンレスなどの鉄板製のインソールと、
- 軽くてやわらかく、ハサミで好きな大きさに加工できる特殊繊維タイプのインソールがあります
- 実際に実験をして見たのですが、
- このインソールを入れた靴を、思い切りクギに押しつける程度ではびくともせず、
- かなずちを使って、思い切りクギを打ち込む程度でもびくともせず、
- かなずちで思い切り、防災対策に対する想いをこめながら10連続でクギを打ち込んでみて、ようやく、特殊繊維タイプのインソールにわずかな穴を空けることに成功、鉄板タイプの方は傷ひとつつきませんでした。
- このようなインソールを、普段履いているお気に入りの靴に入れっぱなしにすれば、それだけで足下の防災対策が完了します。
- おすすめとしては、この踏み抜き防止インソールと、普通の機能性インソールを2枚重ねにすると、さらに快適になります。
- ただ、靴のサイズをワンサイズ上げた方がよい場合があるため、できれば入れたいインソールを先に準備して、それを靴屋さんに持って行って試し履きするのがよいです。
本日も、ご安全に!
踏み抜き防止インソールは、自分の好きな靴をそのまま防災仕様にできるため、意識をしない、我慢をしない防災対策として有効です。また1組千円程度で購入できますので、お財布に優しいのも嬉しいところ。ぜひ普段履いている靴に、踏み抜き防止インソールをいれてみてください。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!