Voicyそなえるらじお #74『停電対策に!ポータブル電源の選び方3つのポイント』
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、3月16日(月)、本日も備えて参りましょう!
ポータブル電源を選ぶポイント
本日のテーマは、そなえるらじおのコメント欄に投稿をいただいたご質問、「停電対策に必要な、おすすめのポータブル電源は?」についてお答えしたいと思います。
またポータブル電源を含めた、乾電池・モバイルバッテリーなど、蓄電池全般の選び方については、私のYouTube「そなえるTV」で詳しい動画を公開しておりますので、ぜひご覧ください。
電気は貯めておくことが難しい
- 防災対策において、ライフライン停止への備えは重要ですが、
- ペットボトル水を買っておける断水対策や、カセットガスボンベなどを準備できるガスの停止に対して、電気は大量に貯めておくことが難しい対象です。
- ところが最近は、大容量のポータブル電源がかなり安価に手に入るようになってきましたので、今日はこれの選び方についてご紹介します。
基本的な機能について
- ポータブル電源選びで、外せないポイントが2つあります
- ひとつは安全性、具体的には「PSEマーク」と呼ばれるものがついていること。
- 小型のモバイルバッテリー、大容量のポータブル電源とも、「PSEマーク」がついていないものは、最低限の安全性も確保できていない可能性があるため、絶対に買ってはいけません。
- もうひとつは「正弦波」を出力できること。ポータブル電源で行いたいことがスマホの充電程度であれば、あまり気にする必要はありません。
- しかし各種の家電を使う可能性がある場合は、「正弦波」という出力ができるものを選択してください。正弦波出力ができないものは、家電などを動かせない場合があるからです。
- とはいえ、最近売られているポータブル電源のほとんどは、「PSEマーク」付で、「正弦波」出力ができますので、この2点は念のために確認するポイントに近いです。
- 重要なことは、どのくらいの容量のものを、どのくらいの値段で買うか、という点ではないでしょうか。
何に使いたいかで容量を選ぶ
ポータブル電源の容量や性能は「何に使いたいか?」で選択します。よくあるパターンは3つです。
①スマホ充電用に、とりあえず何か…
→ 1名35,000mAh(5,000×7日)を目安に容量で選ぶ
②家電が使える容量で、とりあえず何か…
→ 出力1,500W以上のもので、購入できる範囲のものを選ぶ
③使う機器と動かしたい時間が決まってる!
→ ならば「消費電力」×「時間」で必要な容量を求めて選択を
本日も、ご安全に!
ポータブル電源は、充電手段とあわせて準備をすることで、停電が長期化しても役立てることができます。出力100W程度のソーラーパネルがあれば、ある程度実用的に充電をすることができますので、予算に余裕があれば、ぜひポータブル電源とソーラーパネルなどをセットで準備しておくと、防災にもアウトドアにも活躍します。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!