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Voicyそなえるらじお #64『近くて便利なセブンにある究極の安全設備!』

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #64『近くて便利なセブンにある究極の安全設備!』

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、3月2日(火)、本日も備えて参りましょう!

津波避難が間に合わない地域がある

本日のテーマは「津波避難」です。

先日、隣町となります、静岡県沼津市で、YouTube動画の案件がありまして、海岸近くを車で走っておりました。すると、近くにあったセブンイレブンの駐車場に、なにやらオレンジ色をした大きな物体が設置されているのに気づきまして、よく見ますと、船がおいてありました。

こちら、津波や各種の水害に備えた取り組みとして、セブンイレブンが独自に店舗の駐車場に設置した、「津波救命艇」だったのです。2017年の春頃に設置をされた救命艇ということなのですが、

  • 長さ8.3m
  • 全幅3.5m
  • 高さ3.1m
  • 重さ3.2t
  • のそこそこ大きな屋根付きボートで、定員は25名
  • エンジンはついておらず、通信機で現在地を知らせて救助を待つ仕組みで、
  • 津波で転覆しても元の状態に戻るような作りになっており、1週間分の水や食料・簡易トイレなども積載しているということです。

船体は目立つオレンジ色のカラーリングになっており、目立つ場所にドーンと、セブンイレブンのあのロゴが入っていて、救命艇なのに明らかにセブンイレブンの物であるということが一目でわかります。

この救命艇、私が見かけた静岡県沼津市以外に、高知県須崎市(すさきし)、愛知県南知多町(みなみちたちょう)の、全国3店舗にも設置されているそうです。

店舗の従業員や、そこにい合わせたお客が逃げ込む場所として設置しているということですが、これだけ準備をしてくれれば、働く側としても安心感が得られますね。

津波が間に合わないエリア

いずれも南海トラフ地震で大きな津波の襲来が想定されているエリアですが…

  • 3.11東日本大震災では、震源地が陸地から離れていたため、緊急地震速報が間に合った他、津波の到達も最短で30分後と多少の猶予がありました。
  • しかし南海トラフ地震が、陸地に近い場所で発生した場合、早い場所では揺れの数分後に津波に第一波が到達する想定になっています。
  • 私が救命艇を見かけたセブンイレブンも、やはり最短数分で津波が到達するエリアに立地しておりまして、海に面した山に、避難するための道などが切り開かれています。
  • しかし、日頃から避難訓練を繰り返した地元住民であればともかく、レジャーなどでたまたま滞在していた人が大地震に巻きこまれ、ましてそれが夜間であり、しかも停電などが発生するような場合、数分で避難を完了することは困難です。
  • こうした事態を想定して、数分で逃げ込める場所を店舗駐車場に設置した、なかなかすごい取り組みをしているなと思いました。

本日も、ご安全に!

近くて便利、そして安心まで手に入るセブンイレブン、素晴らしい取り組みですね。ちなみにこの救命艇が設置されている店舗は、静岡県沼津市の、セブンイレブン伊豆三戸シーパラダイス前店です、お近くに立ち寄られた際にはぜひ覗いてみてください。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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