Voicyそなえるらじお #68『塩と砂糖と蜂蜜で世界の終わりに備える』
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、3月8日(月)、本日も備えて参りましょう!
ミツバチの日
本日のテーマは「食料備蓄」です。
本日3月8日は、ミツバチの日です。3月8日、みつ・ばち、の語呂合わせが由来と言うことです。ミツバチと言えばハチミツ、蜂蜜と言えば食料備蓄と言うことで、今日は食料備蓄のお話です。
- 防災対策において重要な食料の備蓄、賞味期限管理という問題には2つのアプローチ方法があります。
- ひとつは日常備蓄。普段食べている食べ物のなかで、生鮮食品以外を日頃から多めにストックし、先に買った賞味期限の近いものから食べ、こまめに補充することで、賞味期限の管理そのものをなくすような方法です。
- もうひとつは力業。例えば賞味期限が25年ある非常食、サバイバルフーズなどを大量購入し、賞味期限切れの概念を超越する方法。ただしとてもお金がかかりますので、おいそれと実施することができないという問題あり。
賞味期限がない食べ物
- 所で食品の中には、賞味期限が設定されていないものがあります。こうした食べ物であれば、それほどお金を掛けずに長期備蓄が可能となります。
- 例えば、お店で売られている「氷」や「アイスクリーム」には、賞味期限がありません。冷凍食品は基本的に品質が悪くならないため、開け閉めしない冷凍庫に入れっぱなしにすれば、実質無限に保存ができるためです。
- が、冷蔵庫と防災対策は相性が悪いです。シベリア辺りに別荘を持っているのでなければ、停電してしまえば冷凍食品は無力ですので、食料備蓄の対象とするのは難しいです。
- 賞味期限がない別の食べ物と言えば、ガムも含まれます。ガムには水分がほとんど含まれて今戦ので、品質が悪化しません。私も10年ほど前のガムを食べたことがありますが、特に問題なく食べることができました。
- 短期的な備蓄ではなく、長期的な食糧危機に備えた備蓄としては、嗜好品のひとつとしてガムを追加しておくことが有効と言えます。
調味料を備える
- 身近な調味料の中にも、賞味期限がないものがあります。
- 砂糖、塩、はちみつです。ということで本日のタイトルを回収しました。
- 砂糖と塩、シュガー&ソルトは、湿気が少ない冷暗所で保管をする限り、品質の劣化がほとんど生じないため、賞味期限が設定されていません。
- そこで、家庭の食料備蓄を行う際のお守り代わりとして、厳重に密閉したシュガー&ソルトを、自宅の奥深くに眠らせておくというのは良い方法です。
- 1週間程度を想定した非常食としてはあまり意味がありませんが、長期的な食糧危機が訪れた際の切り札に、またはハイパーインフレなどが発生して、シュガースティック1本が1万円で取引されるような状況になった場合には、砂糖が同じ重さの金と取引されるかも…しれません。
- また、はちみつについては、法律上の制約で賞味期限が設定されていますが、やはり水分が少なく腐敗しづらいため、暗くて寒くて落ち着く場所で保管をし続ければ、長期間保存をすることができます。
- 塩や砂糖と比べて、カンパンに塗って食べたり、パンの缶詰と一緒に食べたり、非常食との愛称が良いため、防災対策の一環としても使えそうな食材です。
- もちろん世界的な食糧危機などが生じた際には、備蓄していたハチミツを使って、農家からお米を物々交換で仕入れる…ということが、できるかもしれません。
本日も、ご安全に!
ということで、本日はすこしスケールの大きな、防災雑談でございました。長期保存できる食べ物を持っていると、メンタルヘルスが改善する…効果は、まぁ防災マニアにしかないかもしれませんが、家庭の備蓄品に調味料を追加しておくことは有効です。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!