Voicyそなえるらじお #133『6/11は入梅、早い梅雨入り…後、雨は一体どこに行った?』
最終更新日:
執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月11日(金)、本日も備えて参りましょう!
梅雨入りの西高東低
本日のテーマは「梅雨」です。
アジサイが綺麗ですね
- 最近街中を歩いていますと、アジサイが満開の季節を迎えて綺麗にさいている姿が、目を楽しませてくれるようになりました。
- 本日6月11日は、暦の、二十四節気(にじゅうしせっき)でいうところの、入梅(にゅうばい・つゆいり)でございます。
- かつては、農家の方が梅雨入りの時期を知ることが重要視されていましたので、こうした季節の区分として設けられた訳ですが、
- ご存じの通り、梅雨入りの季節は毎年ことなりますので、あくまでも目安ということですね。
- 防災的には、本格的な水害シーズンの始まりとなる節目になるでしょうか。
今年の梅雨入りは早かった
- ところで今年の梅雨入り、西日本はずいぶん早かったことを覚えているでしょうか。
- 九州南部は平均よりも19日早い5月11日頃に梅雨入り、
- 九州北部も平年より20日早い5月15日後に梅雨入り、
- そして、四国・中国・換気・東海にいたっても、平年より20日から21日ほどはやい、5月15日前後には梅雨入りが宣言されました。
- ちなみに昨年2020年については、昨日6月10日から本日11日にかけて、九州北部から東北南部までの広い地域が一斉に梅雨入りしたこと考えると、東海より西の地域については、かなり早い段階での梅雨入りとなっていました。
- 今年の5月20日には、災害対策基本法が改正され、避難勧告が廃止・新しい避難指示の運用が開始されましたが、
- その初日早々に、九州熊本辺りは避難指示が出るほどの大雨に見舞われるなど、大規模水害の当たり年を予感させる梅雨入りとなりましたが、
- どうもその後はカラットした晴天が続き、早々に梅雨明けしてしまったかのような気持ちになります。梅雨はどこに行ってしまったのでしょうか?
梅雨はどこに行った?
- 関東甲信・北陸・東北南部・東北北部は、まだ梅雨入り宣言がなされていません。
- 例年であれば、本日6月11日前後、二十四節気(にじゅうしせっき)の入梅(にゅうばい)辺りが、北陸より北側の梅雨入り時期ですので、まだ極端に遅くなっている訳ではありません。
- 実際、来週以降は天気が下り坂になる予報も出ておりますので、水害シーズンへの備えはまだまだこれから必要になって参ります
- ちなみに梅雨明けの平年値は、沖縄をのぞけば、おおむね7月中順から下旬にかけてとなります。
- これから1ヶ月少々、大雨に警戒すべき時期となりますので、まだ今年度版のハザードマップの確認や、非常持出袋のチェックなどが済んでいない場合は、大雨になる前のこの時期にぜひ行ってみてくださいね。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「梅雨」のお話でした。
梅雨入りしますと、気候もいよいよ夏らしく、蒸し暑い状態になって行きます。すると怖いのは熱中症ですが、夏の高温は災害です、災害は命にかかわります、エアコンを我慢することは美徳ではありません、ぜひ熱いと感じたらエアコンをバンバンお使いください。
まだ本格的に動かしていないということであれば、今のうちに動作チェックを。窓を全開にして、温度を最低にし、1時間ほど連続運転をすると、エアコンの内部清掃ができる他、早めに故障なども気づけますので、一度全力運転をしてみてください。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!