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Voicyそなえるらじお #139『夏至は冷蔵庫とスナックとキャンドルで防災を』

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #139『夏至は冷蔵庫とスナックとキャンドルで防災を』

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月21日(月)、本日も備えて参りましょう!

蝋燭の火で冷やしたスナックを

本日のテーマは「夏至」のお話です。

  • 本日6月21日は、二十四節気(にじゅうしせっき)でいうところの夏至(げし)です。
  • 北半球では一年のうちで最も昼、厳密に言えば、日の出から日没までの時間が長い日です。もちろん南半球では、昼の時間が最も短くなる日になります。
  • ところで、二十四節気の節目の日には、色々な風習、何かものを飾ったり食べ物を食べたりということがありますが、夏至に関してはあまり全国的な風習というものはないそうです。
  • 日本の場合は梅雨のど真ん中であることが多く、また田植えをはじめとする農作業の繁忙期でもありますので、あまりユックリもしていられない…という、現実的な背景があるようです。
  • その代わりに、夏至の日はいくつかの記念日などが設定されています。

冷蔵庫の日

  • 例えば毎年夏至の日は、日本電機工業会が定める「冷蔵庫の日」です。
  • 例年、冷蔵庫が特に活躍する夏場を控えて、春から夏への節目となる梅雨の時期、夏至のころに、冷蔵庫を点検したり、関心を高めたりしておきましょう。という意図だそうです。
  • ちなみに冷蔵庫と言えば、防災対策においても、とりわけ停電時の冷蔵庫対策が課題となります。
  • 私も、停電時に冷蔵庫をどう扱ったら良いのかは悩みでしたので、昨年2020年に、YouTubeそなえるTVで実験動画を公開したことがありました。
  • 詳しくはYouTube動画をご覧頂きたいのですが、結論から言えば、家庭にあるような冷蔵庫は、ソレ単体が優れた高性能クーラーボックスですので、停電時にはできるだけ開けないことが一番。
  • 冷凍庫などは中に物が詰まっている程、内容物そのものが保冷剤の働きをするため溶けづらくなりますが、パンパン状態であれば、夏場でも1日程度は、中身が無事という実験結果が得られました。

  • 突発的な停電時は、まず開けずに様子を見る、
  • 停電復旧の見込が無ければ、まず冷蔵庫を一気に空にする、
  • それでも停電が続くようなら、冷凍庫の中身を次に食べる、
  • という形で、できるだけ開閉せずに、まとめて中身を消費するのがよいです。
  • 食中毒対策として、カセットコンロなども準備しておき、火を通してから食べるようにするのが安全です。
  • なお、冷凍庫に入っている氷などを、冷蔵庫に移せば、冷蔵庫の中身が長持ちしそうですが、これはなかなか厳しかったです。
  • パンパンの冷凍庫の中身、半分程度をまとめて冷蔵庫にうつすなどをすれば、多少効果がありますが、凍らせたペットボトル1~2本程度では、移した氷が中身を冷やす効果よりも、扉を開閉することでの温度変化の方が影響が大きくなるためです。
  • 基本的には、まとめて開けて、消費、の方が良さそうだという実験結果となりました。この冷蔵庫実験シリーズはまた今年も新作をやりたいと思っています。

スナックの日

  • 他にも記念日があります、
  • 例えば6月21日は「スナックの日」にも指定されています。
  • 昔、夏至のお祝いとして、ちまきに似た「カクショ」というお菓子を食べたり、お正月のお餅を硬くして食べる「歯固め(ハガタメ)」という習慣があったことにちなんで、全日本菓子協会が夏至の日をスナックの日としたそうです。
  • スナック菓子を普段から食べている場合には、少し多めに買って、無くなる前に補充する日常備蓄をすることで、防災備蓄のレパートリーに追加することができますね。
  • ただ、お菓子はあるだけ食べてしまう、という方の場合は、すこし管理方法に工夫が必要となりそうです。

キャンドルナイトの日

  • またおなじく夏至の日は、「キャンドルナイトの日」にも指定されています。
  • これは政治的な意味合いもあるのですが、2001年、当時のアメリカ合衆国、ブッシュ政権が推進していたエネルギー政策に反対する意味合いで、カナダからはじまったスローライフを啓発する目的の記念日です。
  • 毎年夏至と冬至の日に、電気を消してキャンドルナイトで一夜を明かそうという運動などがなされています。
  • 防災においても、かつては停電対策の定番としてロウソクの備蓄などが推奨されていましたが、現在ではLEDランタンの性能が飛躍的に向上していますので
  • 非常時に火災の原因になりかねないロウソクはできるだけ使わずに、100円ショップのものでも構いませんので、LEDランタンと乾電池を準備して置いたほうが、使いやすく、明るくて、便利です。
  • キャンドルによる明かりは、非常時では無く、平時の癒やしに使うのがおすすめです。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「夏至」のお話でした。

昼間が一番長い日でもあり、逆に言えば、これから昼間が短くなっていく折り返しのタイミングでもあります。冷蔵庫の点検、エアコンの点検、防災リュックに入っているライトの点検などをするには良いタイミングと言えますね。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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