Voicyそなえるらじお #145『進化した防災グッズの代表格、スマートフォン防災』
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月29日(火)、本日も備えて参りましょう!
スマホアプリを活用しよう
本日のテーマは「スマートフォン」です。
- 防災のお仕事をしておりますと、テレビやWEBメディアなどの媒体から、色々なお問合せを受けます。
- このとき、よく聞かれる質問に、「進化した最新の防災グッズを教えてください!」というものがあります。
- 例えば非常食などは、近年の進化が著しく、長期備蓄が可能で美味しいのは当たり前、常温でそのまま食べられる、アレルギー対応されていたり、栄養素が強化されていたりと、非常にバリエーションが増えています。
- また懐中電灯なども、豆電球を使っていた頃は、暗く、消費電力が大きく、衝撃に弱いなどの弱点がありましたが、LEDが普及した現在は、明るく、寿命が長く、衝撃にも強いライトが100円ショップでも買えるようになっています。
- 他にも防災グッズの進化は色々ありますが、個人的には「スマートフォン」の登場と、「モバイルブロードバンド」網の整備が、最も進化した防災グッズのひとつではないかと考えています。
iphon登場
- ということで本題ですが、
- 本日6月29日は、アップル社から初代iPhoneが発売された日です。
- 14年前の本日、2007年6月29日に、アメリカ合衆国で初代iPhoneの販売が開始されました。
- 初代iPhoneは通信方式が日本で使用できる規格ではなかったため、日本でのiPhone発売は、翌年2008年7月11日のiPhone 3Gを待つことになりました。
- ちなみに余談ですが、私は長らく、au経由でカシオが販売していたタフネス携帯、G'zOneシリーズを使い続けてきまして、スマートフォンを初めて購入したのも、2011年7月に発売されたタフネススマホ、G'zOne IS11CAでした。
- その後、カシオがG'zOneシリーズの製造を中止してしまったのですが、現在は京セラが、タフネススマホ、TORQUEシリーズを発売しているため、これを機種変更で使い続けています。現在の最新は、2021年の3月に発売された、TORQUE 5Gです。
iPhoneとモバイルブロードバンドが代えた防災
- iPhoneが登場し、モバイルブロードバンド網が整備されるのに合わせて、スマートフォンは急激に普及します。スマートフォンが優れているのは、自分の好きなアプリをインストールすることで、スマホに様々な機能を自由に追加できる点であると思います。
- スマホが生活に浸透するのに合わせて、防災対策も進歩しています。
- 例えば安否確認。
- 災害発生時の安否確認、従来であれば電話やE-mailを組み合わせて行っていましたが、大規模災害は電話回線のパンクを防止するために通信規制がかけられ、通話ができなくなります。またE-mailの集中による大規模な遅延の発生なども生じるため、せっかく携帯電話があっても、安否確認に時間がかかるという時代が長らく続いていました。
- しかしスマートフォンのアプリを利用すれば、非常時の回線混雑に強いインターネットで完結する通信を行うことができます。
- 代表的なアプリとしてはLINEが上げられますが、ぜひ家族グループなどを作成しておき、電話やE-mailを使わない、インターネット完結型の、スマホアプリによる安否確認を行う準備をしてください。そしてお願いです、家族でお父さんをグループから外すことのないように、ぜひ仲間に入れてあげてください…。
災害情報のプッシュ通知
- またスマートフォンは、災害の情報を事前に仕入れること、災害発生時の素早い情報収集をすることにも強い力を発揮します。
- 例えば、大地震を発生前に知ることができる唯一の手段、緊急地震速報がスタートしたのは2007年ですが、いわゆるガラケーで緊急地震速報を受信するためには、docomoであればエリアメール、auやSoftBankであれば緊急速報メールの受信が必要です。
- ところが、ガラケーによる緊急地震速報の受信は、携帯電波の圏外では使えませんし、通信中にも受信できない場合があり、確実性に乏しい面がありました。
- しかしスマホアプリ、特にオススメなのは、Yahoo!防災アプリですが、これを使うことで、携帯電波のない場所、wifiでも緊急地震速報が受信可能となり、通話中でもOK、プッシュ通知で確実に教えてくれるなど、緊急地震速報が大変使いやすくなったのはスマートフォンの進化による効果です。
- またYahoo!防災アプリあh、各種防災気象情報、自治体からの避難情報、J-アラートによるミサイル情報から、夏は熱中症の注意、自治体からの不審者情報まで多くの防災情報を得ることができます。
- さらに各種お天気アプリ、ニュースアプリ、ハザードマップWEBサイト、TwitterなどのSNSアプリを活用することで、災害時に必要な情報を簡単に集めることができるようになりました。
- これらも、スマートフォンとモバイルブロードバンド網の進歩にる大きな進化と言えます。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「スマートフォン」のお話でした。
- また個人的には、スマホにamazonKindleや、楽天koboなどの、電子書籍をインストールすることをオススメします。
- 電子書籍をスマホにダウンロードしておくことで、防災ガイドブック、家庭の医学事典、応急手当のマニュアル、サバイバルに関する書籍など、非常時に欲しいけれど、紙の本では重すぎて持ち運べない量の本を気軽に携帯することができます。
- 従来できなくなったことが可能となったり、より便利になったスマートフォン、ぜひアプリを活用して非常時の安全対策に生かしてください。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!