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Voicyそなえるらじお #167『緊急地震速報!東京湾でM9.1の超巨大地震…という事件』

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #167『緊急地震速報!東京湾でM9.1の超巨大地震…という事件』

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、8月2日(月)、本日も備えて参りましょう!

月初の自己紹介とちょっとしたお話の日

本日のテーマは「緊急地震速報」です。

月の初めの自己紹介

夏です、暑い日々が続いております。先日、2年ぶりに上陸した台風8号は、幸い大きな被害をもたらすことなく消えて行きましたが、これから台風シーズン本番、もちろん大地震が来るかもしれません、備えが重要な季節でございます。

さて、本日は8月初回の放送となりますので、月初の自己紹介と近況報告の雑談をお送りいたします。

  • 昨年、2020年11月24日に放送を開始いたしました『Voicy・死なない防災!そなえるらじお
  • 先月7月末で、合計166回目の放送を終えることができ、フォロワーさまの人数も509名となりました、ようやく500名突破、誠にありがとうございます!多くの皆様のコメント、イイネボタン、そして再生回数の増加に励まされております、本当にありがとうございます!
  • 当チャンネルは、個人と家庭の備えと防災をテーマに、大地震や水害などの自然災害を対象とした防災感染症パンデミック対策、あるいは銃火器を使わないゾンビへの備え方まで、「防災をライフスタイルにする」ための様々な情報・ノウハウを紹介する番組として運営を行っております。
  • 少しずつチャンネル登録をいただく方が増えておりますので、毎月初回放送では、そもそも私が何者なのか、という簡単な自己紹介からスタートさせていただきたいと思います。

自己紹介

  • 私は、「備え・防災アドバイザー」という肩書きで活動をしております、高荷智也と申します。
  • どこかの大学や研究機関、あるいは防災関連の企業に所属しない、フリーの専門家という立場で活動をしております。
  • 家庭の防災対策や企業の危機管理などを大テーマに、
  • 講師業…講演会やセミナーなどでお話をしたり、
  • 執筆業…雑誌やwebメディアなどでコラムを連載したり、様々な防災記事の監修を行ったり、
  • コンサル業…企業と契約をして防災グッズの企画開発や、BCPと呼ばれる危機管理のマニュアル作成のお手伝いをしたり、
  • メディア出演業…テレビやラジオなどで災害の解説や、防災に関するアドバイスを行ったり、
  • メディア運営業…私自身が運営するwebメディア「備えるJP」YouTube「そなえるTV」voicy「そなえるらじお」などの運営を行ったりと、
  • 「備え・防災」の何でも屋さんという立場で、お仕事をしております。
  • voicyで毎日お話をすることで、様々な災害・防災の知識を定着させ、ネタの引き出しとして使いやすくなりいいなぁと、最近思っております。

緊急地震速報の超・誤報

  • さて、いまから5年前、2016年の8月1日に、ある事件が起こりました。
  • この日の夕方17時ごろ、緊急地震速報が入ったのです。緊急地震速報が鳴ること自体は、それほど珍しいことではありませんでしたが、問題はその内容でした。
  • 震源は「東京湾」、震源の深さは10キロ、想定されるマグニチュードは…なんと、M9、とんでもない超巨大地震が、東京湾で発生したとの緊急地震速報が発表されたのです。
  • 想定される震度は首都圏で「7」、関東全域から静岡・山梨・長野・福島辺りのエリアまで「震度6強」と表示、大阪や仙台辺りも震度5弱の表示が出るなど、とんでもない数字が表示されていました。

何もできなかったのですよ…

  • このとき私は、まだ防災アドバイザーだけの仕事では生活ができておりませんでしたので、業務委託契約で毎日渋谷のIT企業へ出勤していました。
  • 2016年8月1日の夕方17時頃は、会議室で打合せをしていたのですが、この時、私が使っていたノートパソコンには、ウェザーニューズの高度利用者向け緊急地震速報アプリが入っておりまして、この速報も受信していました。
  • 会議中、パッと目の前に現れる、緊急地震速報の画面、表示を見て一瞬心臓が止まりました。
  • マグニチュード9、震源は東京湾、想定震度7、しかも広すぎる。
  • リアルに「死んだ」と思いました。そして、正直、なにもできなかったのです。想定される地震の規模が大きすぎて、とりあえず机の下に潜り込む、という基本行動すらできず、固まってしまいました。
  • また、一方で、今自分がいる場所は東京の渋谷、マグニチュード9の地震が、東京湾で発生したとしたら、もう揺れていなければおかしい、でも全く揺れがないから、誤報かもしれない、という思考もしていました。
  • そして、結果として、この緊急地震速報は、気象庁の誤報だったのです。

ふんどしを締め直しました

  • 緊急地震速報には2種類あります。ひとつは、普段テレビやラジオ、スマートフォンなどで見聞きしている普通の速報、「緊急地震速報(警報)」です。
  • そしてもうひとつが、特殊なスマホアプリやパソコンのソフト、あるいは専用の機械などを通じて発表される、高度利用者向けの速報、「緊急地震速報(予報)」です。
  • そして、このときの誤報は、東京湾・M9.1として、高度利用者向けの予報として発表されましたので、特殊な道具を使っていない99%の方は、こうした出来事があったことに気づきませんでした。
  • ただ、一部の鉄道などが、この誤報を受けて緊急停止をするなどの事態がありましたので、そうしたことに巻きこまれた方や、ニュースで見聞きした方はこの事件をご存じだったかもしれません。
  • 私は普段、パソコンやスマートフォンで、この高度利用者向けの緊急地震速報(予報)を見ているので、リアルタイムに、目の前でこのとんでもない緊急地震速報を受信して、会議中に1人でカニさんよろしく、泡を吹いていたわけですが、個人的に大きな反省と教訓を残した事件となりました。
  • 緊急地震速報が来たら、とにかく安全行動を取る、その後色々考える、これがとにかく基本です。足下で、マグニチュード9.1、というとんでもない状況を目の前に固まってしまったことを反省し、その後の防災活動に生かしているのです。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「2016年の緊急地震速報・大誤報」のお話でございました。

この、東京湾でM9.1という大地震、これが誤報でなく本当であったら、今頃東京オリンピックは開催されておらず、というより私も死んでいた可能性もあります。誤報でよかったということを喜びつつ、次に、同じような本番を迎えた際、正しく命を守る行動を取ることができるよう、日々のイメージトレーニングや防災グッズの携帯に励みたいと思っております。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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