Voicyそなえるらじお #478 ポーランドのミサイル被害を受け…「いつまでも、あると思うな、選挙権」
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災!そなえるらじお」、11月17日(木)、本日も備えて参りましょう!
1発だけなら誤射かもしれない…わけはなく…!!
本日のテーマは「ロシアによるウクライナ侵攻」のお話です。
- 昨日11月16日の早朝、衝撃的なニュースが飛び込んで参りました。ウクライナとの国境に近いポーランドの村に、ミサイルが着弾し、2名が死亡したというニュース報道です。
- ミサイルが着弾したのは、日本時間では15日火曜日の深夜、ポーランド現地時間では15日の午後3時40分頃の日中ということですが、一連のウクライナ侵攻において、NATO(北大西洋条約機構)加盟国で初めて死者が生じたということで、衝撃が走りました。
- この被害を受けて、ロシアによるウクライナ侵攻問題は、新しい段階へ進む可能性、あるいはより長期化する恐れも出てきましたが、現時点では全ての情報が明らかになっていないこと、また私は軍事と政治の専門家ではありませんので、詳細に付いてはニュース報道を待ちたいと思います。
防災的な影響は
- ではこのポーランドにおけるミサイル被害を受けて、私達一般人が、備え・防災的な項目として今気にすべきことはなんでしょうか。
- ひとつは意識の問題、今年2022年2月から継続しているロシアによるウクライナ侵攻、直接的な戦場が日本から見ると地球の裏側であること、また9ヵ月もの時間が経過したことで、どことなく他人事のように思えるかもしれません。
- しかし、ロシアは日本の隣国で、国境を面しており、意思や可能性では無く能力だけを問題にした場合、ロシアにその気があればいつでも日本を戦場に引きずり込むことができます。
- またロシアは数値の上では、アメリカを凌ぐ世界最大の核兵器保有国であり、これまた意思や可能性ではなく能力だけを問題にした場合、人類を滅亡させるための手段を保有しているのがロシアという国家です。
- 防災対策をする際には、災害の想定をすることが重要であり、この場合は想定最悪を考えることが大切です。大地震であれば1000年に一度レベルの超巨大地震に備える、水害であれば想定最大のハザードマップで備えるということになりますが、
- 戦争行為・軍事的な脅威の評価を防災的に行う場合も同様で、可能性については誰も分かりませんので、保有している兵器の能力だけを評価対象にして、起こりうる最悪を検討しておくことが重要になります。
- ロシアの場合は、日本に対する直接的な軍事侵攻を行える距離に必要な兵器を保有していること、また核兵器を使えば今日この瞬間に人類の歴史を終えられること、この2点を考慮して置くことが重要です。
- とはいえ、個人の備えで、ではミサイル攻撃から自宅を守れるのか、核兵器対策ができるのか、人類滅亡後のサバイバルの準備ができるのかと言えば、不可能では何にせよ現実的ではありません。そのためこうした安全保障に類する項目は国が主導して対策をすることになりますし、その際の舵取りを誤らないためには、私たちは日頃から選挙に出かけて、意思を表明し続けることが重要です。
- 忘れがちになりますが、自由な選挙権は大変貴重なもので、歴史を振り返れば血を流しながら民主主義の仕組みを勝ち取ってきたのが近代史です。「いつまでも、あると思うな、親と選挙権」という気持ちは忘れてはいけません。
あとは食料備蓄ですね
- もうひとつは核兵器による「核の冬」の到来と、シーレーン破壊による食料危機への備えですね…。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「ロシアによるウクライナ侵攻」のお話でした。
それでは皆さま、本日も引き続き、どうぞご安全に!