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Voicyそなえるらじお #501 相次いで生じる…準備万端な方が割を食う「巻きこまれ型」災害

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #501 相次いで生じる…準備万端な方が割を食う「巻きこまれ型」災害

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月20日(火)、本日も備えて参りましょう!

立ち往生が相次いでいます

本日のテーマは「巻きこまれ災害」に関するお話です。

  • 立ち往生に関するニュース報道が相次ぎました。

東海道新幹線の停電

  • ひとつは12月18日・日曜日、JR東海道新幹線で停電が発生し、4時間にわたり全線で雨天見合わせ、停電が発生した新幹線の車内では空調が止まり、トイレなども使えなくなり、大変な状況となったという報道です。
  • 今回の東海道新幹線の立ち往生は、盲点を突かれた思いがいたしました。かつては台風や大雨の影響で大規模な立ち往生が生じることもありましたが、この反映を生かし、近年では大雨や大雪が想定される場合は計画運休や間引き運転が行われるようになりましたので、駅の間で立ち往生といったことは稀になりつつありました。
  • また悪天候が予想される場合は、自衛手段として外出を控えるとか、電車に乗るときも対応上にそなえるということができますが、突発災害などはいつ生じるかわかりませんので、ピンポイントでの対処ができません。
  • 例えば今回の東海道新幹線の突発的な停電、なにしろ1時間に最大12本の運行というすさまじい過密ダイヤで運転している新幹線、駅の間で多くの車両が立ち往生してしまいますし、停電すれば車内の設備も使えなくなるということで、これはどうにもなりませんね。
  • 私の場合は、日頃から新幹線に乗る機会が多く、今回もタイミング次第では巻きこまれていた可能性も多くあります。そのため、日頃から各種の防災グッズを持ち歩いていることは、過去にもお話をしたことがあります。
  • ちなみに、最新のN700S車両は、大型のリチウムイオンバッテリーを搭載していまして、こうした停電時にも自走して安全な場所まで移動できることが売りなのですが、はたして今回の停電に巻きこまれた編成があったのか、効果はどうだったのか、についてはまだ報道がなく、気になる所であります。

大雪による立ち往生

  • もうひとつは現在進行系ですが、12月18日から19日にかけて、新潟・福島・山形などを中心とする日本海側で記録的な大雪となり、自動車などが立ち往生して身動きが取れなくなっているという報道です。
  • そして大雪に対する立ち往生ですが、こちらも自衛できる限界があることが課題です。自動車の対応上と聞くと、ものすごい大雪で道路上の自動車全てが身動きできなくなる印象がありますし、実際そうしたレベルの大雪もあるかと思います。
  • しかし実際には、普段から雪国を自動車で走っている方であれば、積雪シーズンには十分な装備で道路を通行しますので、そうそう立ち往生をすることはありません。シーズンはじめの立ち往生などは、冬装備を怠っていた一部の車両を原因に発生することも多く、この場合きちんと準備をしていた方々は、完全に巻き添えとなります。
  • そのため、自分自身は万全の冬装備をしていても、一部の無対策だった車両の影響で立ち往生に巻きこまれる恐れがありますので、いずれの場合も閉じ込められた場合の装備や備蓄が必要になります。

ある日巻きこまれます

  • 防災備蓄においても巻きこまれは発生します。
  • 例えば物資の買い占め騒動です。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「巻きこまれ災害」のお話でございました。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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