Voicyそなえるらじお #296 バレンタイン非常食チョコに、溶けない「やまチョコ」を
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月14日(月)、本日も備えて参りましょう!
中高生さんとかソワソワする日ですね
本日のテーマは「チョコレート」です。
- 本日2月14日は、バレンタインデーです。
- 言わずと知れたイベントですが、まぁ最近は男女平等とか、ジェンダーフリーとか、チョコハラスメントとか、さらにコロナ影響で対面での対応が難しいこともあり、いまいち盛り上がりに欠けるような気もしますが、それは私がただ歳をとったから、そう感じるのかもしれませんね。
- さておき、チョコレートは防災における非常食としてはどうなのでしょうか。
非常食としてのチョコレート
- 高カロリーで、食べやすく、また嫌いな方が少ないチョコレートは、もちろん非常食にも向いています。非常時のカロリー補給に、また甘い物を食べることによるメンタルヘルスケア的な側面からも、優秀な非常食と言えます。
- またチョコレートはフレーバーとしても優秀で、板チョコの様なチョコレートそのもので無くても、例えばチョコ味の栄養補助食品ですとか、チョコ味のプロテインバーですとか、そうした食品としてもチョコレートは多くあります。
- 私は趣味で山歩きもしていますが、登山においてもチョコレートは優秀な行動食になりますので、必ず持ち歩いています。ちなみにお気に入りはブラックサンダーです。個別包装になっているので管理がしやすくて便利ですね。
弱点は溶けること
- そんな便利な非常食、チョコレートにもひとつ弱点があります、言わずと知れた特徴、溶けてしまうことです。
- チョコレートは、材料に油分がたくさん使われています。この油分が多いことで、溶けやすく、舌触りが良くなるため、チョコレートはおいしいのですが、高温になると溶けるというのは保管する上での弱点となります。
- また保管中に溶けて、その後固まると味が変化してしまうのもチョコレートの非常食的な弱点と言えます。日々の通勤通学で持ち歩く非常食として、チョコレートはなかなか有効なのですが、夏場は持ち歩くのがなかなか大変です。
溶けないチョコ
- ところで先日、パシフィコ横浜で開催された、震災対策技術展を見学してきたのですが、その会場のなかで、溶けないチョコレートが展示されていました。
- 大手のチョコレート原材料メーカー、大東カカオさんから発売されている「やまチョコ」です。
- やまチョコは、その名前の通り、アウトドア向けのチョコレートとして販売されているお菓子ですが、塩レモン風味のホワイトチョコで、45度でも溶けないように工夫されています。
- 溶けないチョコレートと言えば、M&M'Sなどもありますが、あちらは表面がお砂糖でコーティングされているためです。一方、大東カカオさんのやまチョコは、表面などを加工するのではなく、独自の新しい製法で溶けない、という点を実現したそうです。
- こうした特徴を生かして、チョコレートでははじめて、日本災害食の認証を取得したということで、そのため防災展示会に出展したというお話でした。ちなみに日本災害食の認証を受けるためには、常温、5度~35度の範囲で流通できることが条件になっています。
- ただ、やまチョコは、今のところ賞味期限が1年ということで、長期備蓄はできません。そのため、防災用に用意する場合であっても、日常備蓄のスタイルで、毎年食べて入れ替えるスタイルが良さそうです。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「チョコレート」のお話でございました。
ちなみに、私が日頃持ち歩いている非常食は、チョコレートではなく羊羹です。羊羹は、高温でも溶けませんし、衝撃を加えても砕けません。耐ショック・耐高熱性能に優れた非常食として、個人的に気にいっております。バレンタインに、チョコレート味の羊羹をプレゼントするのはいかがでしょうか。
それでは皆さま、本日も引き続き、どうぞご安全に!