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Voicyそなえるらじお #302 猫の日に考えるネコチャン防災の難しさと重要な備え

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #302 猫の日に考えるネコチャン防災の難しさと重要な備え

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災!そなえるらじお」、2月22日(火)、本日も備えて参りましょう!

猫を飼いたい

本日のテーマは「ネコチャンの防災対策」です。

  • 本日2月22日は、ニャン・ニャン・ニャンということで、猫の日です。
  • 私が勝手にそう思っているのではなく、1987年に記念日として登録され、制定された記念日です。
  • ちなみに今年、2022年は、ニャン・ゼロ・ニャン・ニャン・ニャン・ニャン・ニャンと、なんとニャンが6つも並ぶことから、「スーパー猫の日」とされ、各地でイベントなどが行われるそうです。
  • ということで本日は、ネコチャンの防災対策について考えてみたいと思いますが…

犬と猫・ペットの防災…まずは死なない環境

  • ネコチャンの防災対策は、基本的に赤ちゃんや乳幼児、要介護者がいるご家庭の防災対策とおなじ考え方になります。
  • 具体的には、大地震などの突発的な災害で即死しないための準備と、避難所へ行かないための対策が重要になるということです。
  • まずは即死防止対策ですが、まず前提として、大地震でつぶれない、新耐震基準、可能ならば耐震等級3の家に住むことが必須です。
  • さらに、ベッド・お布団・寝床・ケージなど、赤ちゃんや、介護者や、ネコチャンが寝ていたり、長時間滞在したりする場所を、安全な環境にすること、家具がその場所を直撃しないようにする、荷物や家電が落下しないようにする、ガラスが割れて飛散しないようにするなど、大地震の揺れから命を守る対策が重要になります。
  • これは、ネコチャンだけでなく、あらゆる方の防災に共通することですが、特に夜寝ている状態で大地震に見舞われた際、気づいたら死んでいた、避難経路が失われていた、となると、その他のどのような準備も無駄になるため、
  • つぶれない建物と、安全な室内対策が何よりも重要になります。

犬と猫・ペットの防災…避難しない準備

  • 大地震の揺れ以外で問題になるのは、避難の準備です。
  • 自宅が、津波の浸水範囲にあったり、高潮・洪水・内水氾濫で沈む場所にあったり、土砂災害や火山の噴火による影響の直撃を受ける場所にあったり、また木造住宅が密集している、地震火災が発生しやすいエリアにあったりする場合、災害時に屋外への避難が必要になることがあり得ます。
  • そして、ネコチャンをはじめとするペットがいたり、あるいは赤ちゃん、乳幼児、要介護者がいるご家庭の場合、避難所へ移動して生活をすることは、想像を絶するほど大変です。
  • 例えば避難時、国のガイドラインでは、ペットは同行避難、避難所へ一緒に移動することが原則とされていますが、避難所のなかでどう生活できるかは、各避難所の対応にゆだねられます。
  • 特に、大地震などの大規模災害発生時は、避難者の数も膨大になりますので、避難所ではスペースの確保が難しくなります。「ぶっちゃけ」という表現をつかうのであれば、町内会長がペット好きであれば、ペットに優しい避難所運営、例えばスペースの一部をペット同伴エリアに指定する、などが考えられますが、
  • 町内会長がペット嫌いだったり、日頃から犬・猫に悩まされている様な場合は、ペットに厳しい避難所運営、体育館の軒下にリードをつないだり、ケージを積んでおいたり、という対応になる可能性もあります。
  • そしてこの辺りの基準については、法律などで整備されておらず、文句を言うことはできますが、改善されるかどうかは分からないのです。
  • そのため、赤ちゃん、要介護者、ペットがいるご家庭における、重要な防災対策は、津波や水害や土砂災害の発生しづらい場所に住むこと、避難しなくても良い家に住むことが非常に重要であるといえます。

犬と猫・ペットの防災…在宅避難

  • 避難が不要であった場合も、停電や断水、流通の停止など、インフラ被害に対する準備は必要です。
  • ペットフードやペットのトイレをはじめとする消耗品については、最低2週間分から1ヶ月分程度の在庫を常に持つ、日常備蓄の方法で物資を切らさない準備が必要になります。
  • もちろんペット用のお水も人間用とあわせて多めに準備が必要ですし、冬の場合は暖房の停止に備えた保温グッズなども必要になります。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「ネコチャンの防災対策」でございました。

  • ペットを飼うというのは、インフラが整っている平時であれば、楽しい毎日を送れる要素として大きなメリットがありますが、便利なインフラが全て無くなる災害時への備えを、相当しておかなければならない、という責任を果たす必要があります。
  • ちなみにわが家にはペットはおりません。犬と猫は好きですので、ぜひ飼いたいとは思いますが、子供3人が独立するまでは、ペットの責任まで負うのは難しいと思って、しばらくはトリとカニのぬいぐるみを愛でることで我慢したいと思っております。

それでは皆さま、本日も引き続き、どうぞご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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