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Voicyそなえるらじお #320 便利なメタルラックの地震対策は、足下パーツ&突っ張り器具×4本で

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #320 便利なメタルラックの地震対策は、足下パーツ&突っ張り器具×4本で

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災!そなえるらじお」、3月22日(火)、本日も備えて参りましょう!

メタルラックは便利ですね

本日のテーマは「メタルラックの地震対策」のお話です。

  • 強い地震が続いています。
  • 先週3月16日(水)、福島県沖で最大震度6強・マグニチュード7.4の大地震が発生。
  • その2日後、3月18日(金)には、岩手県沖で最大震度5強・マグニチュード5.6の大きな地震が発生。
  • また3月19日(土)には、最大震度こそ3でしたが、石垣島の北西沖でマグニチュード5.9の大きな地震も発生しました。
  • 地震大国日本、対策は待ったなしを改めて確認する昨今ですが、本日は家具の固定のお話を少々。

メタルラックありますか?

  • さて、本日はコメント欄にお寄せ頂いた質問回答をいたします。「百千万」さん、ご質問をくださいましてありがとうございます。テーマはメタルラックの固定です。
  • 多くのご家庭、あるいはオフィスや店舗にありそうな「棚」に、いわゆるメタルラックやスチールラックと呼ばれるものがあります。
  • 金属の支柱と棚板を組み合わせることで、自由自在な棚を作れるということで、非常に便利なラックです。耐荷重も数百キロあるため、重たい荷物を載せるのにも適しており、大変便利です。
  • わが家にも、また私の事務所にも、メタルラックは多数設置してあります。
  • しかし、重たくて背の高い家具は、大地震による転倒防止対策が不可欠となります。特に、ベッドや布団に直撃する場所、転倒時に窓ガラスを割ったり、ドアが空かなくなったり、通路を塞いでしまうような場所にある家具は、必ず固定する必要があります。

基本は突っ張り固定

  • メタルラックの固定はどのようにするのが良いでしょうか。
  • 私自身が全てのメタルラックで行っている固定方法は、突っ張り器具を使う方法です。
  • 突っ張り器具は、取りつけ方が誤っていたり、地震の揺れが大きかった場合は、外れてしまうという欠点がありますが、メタルラックの場合は、本体の支柱と一体化したタイプの突っ張り器具を使うことで、外れることがなくなるため、かなり理想的な固定ができるというメリットがあります。
  • 逆に言えば、メタルラックにもいろいろな種類がありますが、ぜひ支柱一体型の突っ張り器具があるメーカーのものを選ぶようにしてください。
  • 私の場合は、ルミナスのメタルラックを使っていますが、ルミナス製品は突っ張り器具がきちんと作りこまれており、大変オススメです。
  • まず突っ張りポールは、支柱と一体化させることができますので、外れることは絶対にありません。また、ポールの先端にバネが仕込まれており、多少の揺れを吸収してくれることで外れづらくなっていたり、ポールの先端も大きく広がっており、さらにウレタンクッションが付いているため天井に優しかったり、工夫がなされています。
  • メタルラックメーカーの中には、このポールの作りが多少甘いものがありますが、こうしたものはあまり推奨できません。ルミナスはお値段はそれなりですが、やはり地震対策まで考えるとオススメできます。

足も変えるのがオススメ

  • さらに、突っ張りポールを使う場合にオススメしたいのは、メタルラックの足を交換することです。標準的な足はポールと同じ直径のアジャスターですが、オプションで幅の広い円形アジャスターや、また足下がはみ出せない場所で使う三角プレートなどが販売されています。
  • 足下もこうしたオプション品に変更することで、より揺れに対して強くなります。お値段も数百円程度ですので、突っ張り棒を使う場合は、足下パーツを交換することを強く推奨します。
  • なお、キャスタータイプの足は、やはり地震の揺れで大きく動く可能性がありますので、突っ張り棒が必要な高さのメタルラックには、キャスターは使わない方がよいでしょう。

本日も、ご安全に!

ということで、本日はメタルラックの地震対策」のお話でした。

  • また、棚の転倒防止ができても、荷物が落下してきては意味がありません。
  • 私の場合は、重たい荷物などは、転落防止用のベルトを通すことで転倒防止をしています。こうしたベルトは、メタルラックの鉄の支柱に直接しばって取りつけられるようになっていますので、特別な工事などは不要です。買ってくればすぐに取りつけできます。
  • また、重たい水などを棚に置きたい場合は、最下段におくことで、それ自体が重しの代わりになり、転倒防止の効果が高まりますので、重い物は下、という大原則もぜひ気にしてくださいね。

それでは皆さま、本日も引き続き、どうぞご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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