Voicyそなえるらじお #324 粉かシートか…非常用トイレの凝固剤の選び方
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災!そなえるらじお」、3月28日(月)、本日も備えて参りましょう!
最重要備蓄品のひとつ・非常用トイレ
本日のテーマは「非常用トイレ」のお話です。
- 本日はコメント欄に投稿いただいたご質問への回答、非常用トイレに関するご質問を頂きました。
- 『災害時のトイレ対策はポータブルトイレシートと凝固剤どちらが良いのでしょうか?ゴミ問題的に気になります…』
- ということで、ご質問を頂きました、「あいる」さん、誠にありがとうございます!
非常用トイレの凝固剤
- 防災備蓄に欠かせない非常用トイレですが、中身としてはおおむね「袋」と「凝固剤」がセットになっています。
- このうち凝固剤にはいくつかのタイプがあり…
- 一般的なものは「粉」タイプ
- 粉よりも事故が起こりづらい「タブレット」タイプ
- ペット用のトイレのような「シート」タイプ
- その他、「おがくず」などを利用したタイプもあります
- それぞれの凝固剤にメリットがあるので、使いやすいものを選択するのがポイントです。多いのは「粉」タイプの凝固剤で、たまにあるのが「シート」タイプ。タブレットタイプやおがくずタイプは、一部の製品が採用しています。
粉かシートか
- 多くの非常用トイレに使われている「粉」タイプの凝固剤、メリットはなんと言っても省スペースなことです。凝固剤の体積を最もコンパクトにできますので、多くのトイレを備蓄したい場合や、持ち運ぶ際の重量を軽くしたい場合などに適しています。50回分・100回分のトイレが入った箱をいくつか準備するような場合は、粉タイプの凝固剤が場所をとらなくて良いでしょう。
- シートタイプの凝固剤を使ったトイレの中でも、袋とシートが一体化しているタイプのものは、袋を広げれば使う準備が完了するため、凝固剤を入れるという手間がかかりません。
- そのため、不特定多数の方が利用する場所など、トイレの使い方の説明を極力省きたい場合。
- また、粉タイプの凝固剤よりも、細かな作業をしなくて済みますので、病院、介護施設、あるいは自宅に小さな子どもや高齢者、手が不自由な方がいる場合など、手先の細かな作業を避けたい場所での利用に適していると言えるでしょう。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「非常用トイレ」のお話でした。
- 目安として、小袋を開けて粉を振りかける、という作業に問題が無い方だけが使う場合は粉タイプの非常用トイレを。細かな作業を避けたい方がいる場合はシートタイプの非常用トイレを。
- また今はよいが、10年後は分からないという場合は、両方のトイレを準備して置くのもよいでしょう。
それでは皆さま、本日も引き続き、どうぞご安全に!