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Voicyそなえるらじお #341 長生きするなら「防災」よりも「交通事故対策」の見直しを

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #341 長生きするなら「防災」よりも「交通事故対策」の見直しを

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災!そなえるらじお」、4月20日(水)、本日も備えて参りましょう!

防災より交通ルール、さらに言えば健康管理が長生きのコツ

本日は「防災対策の考え方」に関するお話です。

  • 昨日4月19日は、池袋自動車暴走死傷事故から3年目を迎えた日です。3歳の女の子とお母さんが死亡、9名が負傷したこの事故は、とりわけ高齢者の自動車運転や、免許証の返納に関して大きな関心を集めることになりました。
  • 私も3人の子どもがおりますので、ある日仕事場に電話がかかってきて、子どもと奥さんが亡くなりました、というような連絡を告げられた状況というものは、悲しみを通り越して現実の出来事と認識できないだろうなと、想像されます。

長生きのための防災

  • ところで、防災対策にはいろいろと重要なことがありますが、最も優先すべき目的は「自分と家族の命を守る」ことです。死なないための防災対策が、これが何よりも優先されるのですが、ところで自然災害で亡くなる方というのは、実際のところどの程度いるのでしょうか。
  • 例えば平成元年から平成30年までの30年間では、合計33,221名の方が、自然災害における死者・行方不明者として数えられています。自然災害による犠牲者は、大災害が生じた年には跳ね上がり、そうでない年は少ないという特徴があります。
  • 平成30年間の自然災害による犠牲者、平均すれば年間1,100名ほどになりますが、平成の場合は、平成7年の阪神・淡路大震災と、平成23年の東日本大震災の2年間の犠牲者が突出して多く、その他の年は100名前後が平均とかなり差があります。
  • ちなみにこの数字は、昭和時代もあまり差はなく、戦後日本の自然災害による犠牲者は、平均すれば年間1000名程度となっています。

交通事故による犠牲者

  • 一方、交通事故による死者はどのくらいの人数になっているのでしょうか。
  • 交通事故による死者は、道路の改善や、自動車技術の進歩などの成果もあり年々減っておりまして、平成元年には年間11,000名を超えていた死者が、平成30年には年間3,500人まで減少しています。
  • 平成30年間の累計で言えば、22万3千人、年平均で言えば7,400名の方々が、交通事故による犠牲者となられています。
  • 自然災害による死者が年間1,100名、交通事故による死者が年間7,400名、話は少々飛躍しますが、もし、長生きするための取り組みをしたい場合は、防災対策よりも、交通事故対策に気を配ったほうが、効果的であると言えるのです。
  • もちろん、防災もする、交通事故も防ぐと、両方に気を配ることが大前提となりますが、防災リュックを準備する一方、交通ルール、赤信号や横断歩道への注意、また交差点で信号待ちをする際に、どこに立つかといった、クルマの衝突を避けるちょっとし習慣が、防災対策とあわせて重要だと言えるのです。
  • 実際私も、徒歩で外出する際に、交差点で信号待ちをする際には、できるだけ歩道の奥に留まったり、ポールや電柱などの影に立つようにしています。これはもはや習慣化していることですので、特段面倒だとは思っていませんが、狭い交差点、どこに立ち止まってもたいした時間の差はありません。
  • であれば、少しでも自動車が突っ込んできた際に、生存率の高そうな場所にいたほうがお得だと思い、ベストポジションをキープできるように、ゲーム感覚で日々楽しんでいたりします。
  • 今緊急地震速報がなったらどうするか、今突然強い揺れに襲われたらどうするか、そうしたイメージトレーニングと合わせて、自動車による事故を防ぐためのイメージもしてみるとよいと思います。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「防災対策の考え方」のお話でした。

  • 最後に告知です…

それでは皆さま、本日も引き続き、どうぞご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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