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Voicyそなえるらじお #349 赤白×格子状の旗は「津波フラッグ」全力で避難を

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #349 赤白×格子状の旗は「津波フラッグ」全力で避難を

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災!そなえるらじお」、5月9日(月)、本日も備えて参りましょう!

初めてTwitterがバズりました

本日のテーマは「津波フラッグ」のお話です。

  • 新型コロナウイルス感染症の各種制限がはずれた、3年ぶりの「普通の」ゴールデンウィーク、お休みができた方も、久しぶりの繁忙期でお仕事が忙しかった方も、お疲れ様でございました。
  • 次の3連休は10週間後…7月16日土曜日からの日・月の3連休となります。1年でもっとも三連休が少ないこの水害シーズン前半、一緒にがんばって参りましょう。

バズは突然に

  • さて、このGWに私、人生初めての経験をしました。
  • Twitterがバズりました。これまでも、テレビ出演に関するお知らせ、マツコの知らない世界、リア突ウエスト、木村さ~んなどで、1000件程度のイイネを頂いたことはありましたが、通常の防災ネタで4桁のイイネが付いたことは一度も無く、なんとも悔しい思いをしておりました。
  • 今年のGWは全国で中規模な地震が続いておりましたが、その地震に関するツイートの一環として、GWに海岸などへ遊びに行く際には、津波避難の準備をしましょうということで、津波フラッグという旗の紹介をしました。
  • これがなぜか突然バズりまして、現状5000件を超えるリツイートが付いております。Twitterは2009年から続けておりますが、純粋な防災ネタが広まったのは今回が初めてで、ちょっと嬉しいGWとなりました。

津波フラッグ

  • ということで津波フラッグについてご紹介をしておきたいと思います。画像はチャプター欄に表示させておりますので、ぜひご覧頂きたいのですが、赤と白の格子状の模様の旗が津波フラッグとなります。
  • この旗は、2020年の6月に導入されたものでしたが、コロナ禍の影響で2020年・2021年と、全国の海水浴場が閉鎖された状態が続きましたので、あまり大々的に告知はされていませんでした。導入から3年目の本年が、本格的な海水浴シーズンでの初めての運用になる…予定です。なって欲しいですね。
  • 津波フラッグは、大地震などの影響で「大津波警報・津波警報・津波注意報」が発表された際に、海水浴場などで避難を呼びかける取り組みとして作られました。
  • 津波警報などの情報は、屋外にいる場合、サイレンやスマートフォンなどの通知で知らされますが、視覚的にも分かる様にということで、赤と白の津波フラッグが導入されました。
  • 具体的には、海水浴場およびその周辺に津波フラッグが準備され、津波警報などが出された際に、津波フラッグを掲げて、海水浴場の利用者に避難を促すものとなります。
  • この旗を掲げるのは、海水浴場のライフセーバーさんが想定されていますが、この方々の避難が遅れて津波に巻きこまれることは避けなければなりませんので、津波の到達予測時間から逆算して、十分安全に避難できるタイミングで旗振りを中止することが添えられていたり、
  • また津波避難タワーや津波避難ビルなどの高い場所に、旗をぶら下げる方法もありとされています。
  • もし、海水浴場やその近くにいる際に、赤と白の格子状の旗を見かけた際には、素早く高台などの避難場所へ移動できるようにしてください。

ところでなぜ赤白の旗なのか

  • ところで、津波フラッグはどうして赤と白、紅白の格子状の旗なのでしょうか。
  • これは、旗を使って視覚的に津波避難を呼びかける取り組みを行うにあたり、いくつかの旗の候補の中から、最も見やすく、伝わりやすい旗はどれかということが比較検討され、この赤白旗になったという経緯があります。
  • もともと、津波フラッグで使われている赤白の旗は、国際的に用いられている「国際信号旗」と呼ばれる、海の上における船同士の通信に用いられる、世界共通の旗で、アルファベットのUを示す旗と同じデザインです。
  • このUを示す旗は、アルファベットの文字を通知するのと同時に、単体では「船の針路上に危険あり」または「津波の危険あり」という意味を持っていまして、船に乗る方においては、津波の危険を知らせる旗として以前から使われていました。
  • さらに、赤と白の格子状の旗は視覚的にも見やすい、ということで、日本の海水浴場で津波の危険を一般向けに伝える旗として、津波フラッグになったという経緯があります。

オレンジフラッグは?

  • ちなみに、マリンスポーツをされている方や、防災に詳しい方であれば、津波を知らせる旗として橙色の「オレンジフラッグ」はどうなったのかと、気づく方がいらっしゃるかもしれません。
  • オレンジフラッグは、3.11東日本大震災で発生した津波を知らせる手段として、神奈川県鎌倉市の海岸で避難を呼びかけるために旗を振ったことをきっかけに、2013年から神奈川県などで基準が定められて、一部の自治体で使われていた津波を知らせる旗です。
  • 神奈川県をはじめ、いくつかの自治体の独自的な取り組みとして、オレンジフラッグを津波用の旗として使うという取り組みがなされていました。
  • ちなみに、現在は解散していますが、かつて存在した任意団体・防災ガールという団体が、ハッシュビーオレンジという取り組みで、オレンジフラッグの認知を向上させる取り組みを行っていましたが、これはあくまでも認知向上の取り組みであり、防災ガールがオレンジフラッグを考案した訳ではありません。
  • ということでオレンジフラッグは今後全て、紅白の津波フラッグに置き換わるか、すでに置き換わっていますので、使われることはないようです。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「津波フラッグ」のお話でした。

  • 防災アプリも有効ですので、ぜひ入れておきましょう。

それでは皆さま、本日も引き続き、どうぞご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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