Voicyそなえるらじお #397 水没した車からの脱出方法、沈みきるまで落ち着いて待つ!
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、7月14日(木)、本日も備えて参りましょう!
車が水没したら沈むまで待つ
本日のテーマは「水没した自動車からの脱出」のお話です。
- 7月12日の夜、埼玉県内で1時間に100ミリという猛烈な雨が観測され、道路が急激に冠水するなどの被害が相次ぎました。
車が水没した場合、ドアは空くのかの公開実験
- 突発的な大雨で冠水した道路、乗っていた自動車が水没してしまった際にどうすればよいか。JAFの実験結果が公開されています。
- セダンタイプの車の場合、後輪が浮いた状態になると運転席のドアは水圧の影響で空かなくなります。車の中に水が浸入し、後輪も沈んだ状態になると、水圧が弱まり開きます。
- ミニバンなどのスライドドアも同様で、後列に座っている場合も、後輪が浮いている状態ではドアが飽きません。車が水没して水平になると開きます。
- 外から救助する際にも同様ですので、救助側も車が水没するのを待つしかないのです。怠慢ではありません。
- JAFの公開データはこちらから。
窓ガラスを割る場合
- 水没した車の外に障害物などがあり、ドアが開かない場合はどうするか、窓ガラスを割って逃げます。こちらもJAFが実験をしています。
- まずフロントガラスは、内側から何をどうしても絶対に割れませんでした。再度のガラスを割ることになります。脱出ハンマーを使えば一発でしたが、それ以外はまどをたたき割ることはできませんでした。
- JAFの公開データはこちらから。
- なお、愛知県警による公開防災講座によると、車内のヘッドレストの鉄の棒を窓ガラスに深く差込、思い切り手前に引くことで、テコの原理で力がかかり、高齢者でも簡単に窓ガラスを割って逃げることができています。
- こちらの記事はここから。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「水没した自動車からの脱出」のお話でございました。
- 窓ガラスを割るために、ハンマーを運転席付近に固定しておく。
- 車が水没した場合は、車内に水がはいって水圧が低くなるまで落ち着いて待つ、怖いけれど待つ。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!