Voicyそなえるらじお #418 日本から天気予報がなくなった日と復活した日
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、8月22日(月)、本日も備えて参りましょう!
天気予報177番は1955年から開始されたそうです
本日のテーマは「天気予報」のお話です。
- 生活に身近な防災情報といえば天気予報があります。
- スマホで、パソコンで、テレビで、新聞で、どこでも気軽に見られる天気予報ですが、これを当たり前の様に見聞きできるというのは、結構すごいことですし、幸せなことです。
- そして天気予報の重要さは、生活だけでなく戦争においても同じことが言えます。1941年12月8日、日本から天気予報がなくなりました。
太平洋戦争と気象報道管制
- 1941年(昭和16年)12月8日、日本陸軍がイギリス領のマレー半島へ上陸、日本海軍がアメリカ領のハワイオアフ島の真珠湾へ攻撃を行い、太平洋戦争が開戦しました。
- そして実は同じ日、気象庁の前身組織であった中央気象台に対して、陸軍および海軍から、気象報道管制を実施する旨の命令が出されていたのです。
- これを受け、当時の新聞やラジオなど一般向けの広報媒体における、天気予報の発表が行われなくなってしまったのです。
- 人工衛星による気象観測とスーパーコンピューターによる気象モデル用いた気象予報が当たり前となっている現代においては、特定の国だけで天気予報の情報を隠すことに意味はありません。
- 例えばスマートフォンやパソコンで、「windy」というWEBサイトを開いてみて下さい。地球全体の気象予報を10日先まで見ることができます。
- このような時代においては、特定地域の天気予報をブロックする意味はあまりありませんが、太平洋戦争当時はワールドワイドな天気予報は存在しませんでしたので、気象情報を隠すというのは軍事的に重要でした。
- 実際、このような気象報道管制が行われた事で、台風の接近に対する有効な準備が行えなくなり、大きな水害の被害をもたらしたということが生じています。
天気予報の復活
- 日本の天気予報が復活したのは終戦後のことです。
- それが77年前の本日、1945年(昭和20年)の8月22日であり、まずラジオによる天気予報が復活しました。
- そして翌日、8月23日には新聞による天気予報が復活し、従来の体制に戻ったと言うことになります。
- 天気予報がなくなると困るのは、現代においても同じです。
- 例えば大規模な災害が発生し、これが数日間継続すると携帯電話の基地局もダウンする恐れがあるため、スマホや携帯、パソコン、またテレビなどによる天気予報が聞けなくなります。
- 最近は日本近海で台風が発生し、数日で上陸するということも起きていますが、特に水害シーズンに数日間天気予報の情報を得られなくなるのは、結構危険な災害をもたらす恐れもあります。
- 最低限ラジオは使える様にしておき、天気予報を聞けるようにすること。また携帯電話の基地局対策は個人でどうにもなりませんが、スマホの充電はキチンとできるようにしておくことが重要ですね。
- 猫をかっている方は、ぜひ猫の行動と翌日の天気の関係に日頃から注目されるとよいと思います。顔の洗い方ですね。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「天気予報」のお話でございました。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!