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Voicyそなえるらじお #442 最悪BEST3の台風全てが上陸した「9月26日」という日…まだ終わらない台風シーズン

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #442 最悪BEST3の台風全てが上陸した「9月26日」という日…まだ終わらない台風シーズン

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、9月26日(月)、本日も備えて参りましょう!

台風の特異日

本日のテーマは「台風対策」のお話です。

  • 昨日9月25日は、そなえるらじお増刊号ということで、コメント返し生放送を実施させていただきました。ご参加くださった方がいらっしゃいましたら、お礼を申し上げます。楽しかったのでまた行いたいと思います。

台風が多いですが…

  • シルバーウィークの前半後半に2つの台風が直撃しました。九州を襲った台風14号と、静岡周辺を襲った台風15号です。台風14号では1名の死者が、台風15号では3名の死者・行方不明者が生じており、さらに多くの地域で家屋への被害、停電や断水の被害が生じています。
  • 犠牲となられた方、被災された方に、お悔やみを申し上げます。
  • さて、本日9月26日は、記録に残る台風上陸が多い日です。
  • 1954年には北海道周辺に大きな被害を与えた洞爺丸台風が、
  • 1958年には静岡県の伊豆地方と関東に大きな被害を与えた狩野川台風が、
  • そして1959年には日本史上最悪の被害をもたらした、伊勢湾台風が、
  • それぞれ9月26日に上陸しています。
  • ちなみに、台風による死者・行方不明者の人数で最悪だったものが、伊勢湾台風の5,098名、二番目の被害が洞爺丸台風の1,761名の被害、そして三番目の被害が狩野川台風の1,269名です。
  • 台風による死者・行方不明者が1000名を超えているのは、この3つの台風しかなく、これらが全て9月26日に上陸していることは、防災において中止すべきポイントであると言えます。
  • つまり、9月は、台風に警戒、ということです。

まだまだシーズンは続く

  • 台風のエネルギー源は温かい海水です。海水が温められると盛んに蒸発し、この水蒸気をエネルギーとして台風は大きく成長します。
  • 台風が一カ所に停滞すると、海水が波でかき混ぜられ、下の方にある冷たい海水と混ざって海水温が低下するため、台風は発達しづらくなります。台風が海上に留まると、無限に成長しそうで怖いですが、実際には少しずつ移動して、表面の美味しい部分…温かい海水だけを得られる状態になっているほうが、大きく成長します。
  • また、太陽が地球に最も近づくのは6月ですが、太陽の光と熱で地上が暖まるのには少しタイムラグがあるため、気温は7月と8月に最大となります。また海水は地上よりも暖まりづらいため、海水温は9月と10月に最大となります。
  • そのため、台風は秋にさしかかる9月10月に大きく成長し、また日本に近づきやすくなる気圧配置となることから、大きな被害をもたらすことになります。
  • 過去70年間の気象庁の統計では、毎年の台風発生数は約26個ですが、7月3.9個、8月が5.6個で最大、9月は4.9個、10月もまだ3.8個と、週に1個程度の台風が発生します。
  • まだ台風シーズンは終わっておらず、被害の大きさで言えばここからがピークとなります。すでに次の台風が発生しつつあるということで、注意が必要です。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「台風対策」でございました。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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