Voicyそなえるらじお #533 トルコで発生した大地震×2連発…現状と概況
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月7日(火)、本日も備えて参りましょう!
身の回りの地震対策の見直しを
本日のテーマは「トルコで生じている大地震」のお話です。
大震災です
- 日本時間で昨日2月6日(月)の朝10時過ぎ、トルコの南東部、シリアとの国境に近い地域で大地震が発生しました。大きな余震及び、本震クラスの大きな誘発地震なども続いて生じており、かなり大きな被害になりそうだという状況になっております。
- この放送は、2月7日・深夜0時時点の情報を元に収録を行っております。最新情報はニュース報道などでご確認ください。
災害概要
- この地震に関する概要ですが、USGS・アメリカ地質調査所の発表値を参照しますと、大地震が発生したのは日本時間で2月6日の朝10時17分、マグニチュードは7.8、震源の深さは17.9kmと、浅い場所で大きな地震が発生しており、地上では相当な揺れが生じていたと想像されます。
- この地震の後、マグニチュード5から6クラスの余震が続いていますが、同日2月6日の19時24分、1回目の地震から北に100キロほど離れた場所で、マグニチュード7.5、震源の深さが10キロの地震が続いて発生しています。
- 余震というには規模が大きく、いわゆる誘発地震、または2回目の本震という表現になる地震ですが、2016年の熊本地震を彷彿とする大地震の連続で、広い範囲に大きな被害が生じそうな、かなり厳しい状況となっております。
- 今回地震が発生した地域は、南にアフリカプレート、西にアナトリアプレート、東にアラビアプレート、北にユーラシアプレートが重なり合う、日本と同じように大地震が多発する地域であり、過去にも大きな地震が生じている場所です。
過去にも被害が
- トルコでは、2020年10月にもマグニチュード7の大地震が発生しており、おおきな被害が生じています。今回の震源からは離れた場所ですが、建物の耐震性が日本と比べると低く、同じような大きさの揺れに見舞われた場合も、より被害が大きくなると言う問題を抱えています。
- 今回生じた大地震は、地上近くで生じた大地震であり、しかも余震や誘発地震が続いていることを考えますと、最終的な被害はかなり大きなものになるのではと考えられます。
- 実際、7日0時時点の報道では、トルコ・シリア、両国あわせて、すでに死者が1,800名を超えているということで、いわゆる大震災の様相を見せつつあります。
デマに注意を
- なお、こうした大地震が発生しますと、日本でも大地震が続くのではとか、プレートのなんとかが刺激されてホニャララの法則に基づいた地震がとか、そうしたデマが飛び交いますが、基本的にトルコの地震が日本に大地震をもたらすことはあり得ません。
- 過剰な不安に駆られることなく、自宅の地震対策の見直し、日々の持ち物の再確認、今この瞬間に緊急地震速報が鳴ったらどうするかのイメージトレーニングなどを行い、臨時の防災点検を行うなどするのがちょうどよいかと思います。
- ということで、地震学の専門家による解説、そして現地の被害状況に関しては報道を通じた続報待ちとなりますが、しばらくはこの震災に対して注意を向けたいと思います。
本日も、ご安全に!
ということで、本日は「トルコで生じている大地震」のお話でございました。
それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!