Voicyそなえるらじお #969 世界トイレの日に考える、清潔が当たり前のトイレと断水対策
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、11月19日(火)、本日も備えて参りましょう!
トイレ大好き
本日のテーマは「世界トイレの日」のお話です。
本日11月19日は世界トイレの日です。世界中のトイレ環境・衛生環境の向上を図るため、2013年に国際連合により定められた国連公認の国際デーとなっています。ちなみに日本の場合は、いいといれの語呂合わせで、毎年11月10日がトイレの日に制定されています。
トイレがあるのは当たり前ではない
さて、日本に住んでいると衛生的なトイレがあるのは当たり前以前の環境ですが、世界的にはそうではありません。ユニセフの調査によると、四半世紀前…2000年の時点で最低限のトイレを使用できる人の割合は世界で56%、半数近くの人には基本的なトイレが存在していませんでした。
2022年時点においても、基本的なトイレを使える人口の割合は81%、いまだに約2割の人々、15億人近くの人は排泄物を衛生的に管理・処理できる基本的なトイレを使えずにいます。さらに、人口の6%、4億人以上の人々には物理的なトイレが存在せず、ようはその辺で排泄をする状況となっています。もちろんこうした地域では、衛生環境の悪化や感染症による影響が深刻となっています。
トイレの問題は大人だけでなく子どもにおいても重要で、学校が整備されてもまともなトイレがなく、学校を退学してしまう子どもも多くいるそうです。水洗トイレで、お尻が洗えて、音楽まで流れる、日本のトイレは異次元に整えられていますが、これは極めて恵まれた環境であることを理解する必要があります。
備蓄トイレも準備する
基本的なトイレ環境が整備されている日本の場合も、災害等の影響で断水が生じるとトイレが使えなくなります。なまじトイレ普及率が100%になっていますと、これが使えない場合にちょっとその辺でとすますことができず、トイレ環境はすぐに問題となります。そのため、最重要防災アイテムのひとつとして、トイレの備蓄が不可欠となります。
- 1人1箱のトイレを
- 飾れるトイレも有効
- ゴミ袋も備蓄
- 期限は10年~15年
本日も、ご安全に!
本日は「世界トイレの日」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!