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Voicyそなえるらじお #992 インフル流行中!3密回避や手洗い咳エチケットは引き続き重要

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #992 インフル流行中!3密回避や手洗い咳エチケットは引き続き重要

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、12月19日(木)、本日も備えて参りましょう!

インフルエンザが消えた時期

本日のテーマは「インフルエンザ対策」に関するお話です。

例年11月ごろからインフルエンザの流行が始まり、春先までシーズンが続きます。2024年から2025年のシーズンにおいても、11月上旬以降、全国的な流行期に入ったと厚生労働省からの発表がありましたが、12月も後半に入り流行が広がっています。本日はインフルエンザのお話です。

インフルエンザとは

改めてですが、インフルエンザとは感染症の一種であり、インフルエンザウイルスに感染することで生じる病気です。インフルエンザウイルスにはいくつかの型があり、年によって流行するタイプが異なったりするため、毎年ワクチン接種をしなおす必要があります。

2024年現在流行中のインフルエンザウイルスは、A型のH1N1型、同じA型のH3N2型、そしてB型のウイルスが多いと言う情報が、厚生労働省からも報じられています。ちなみに、A型のH1N1型は前々回のパンデミック2009年の豚インフルエンザで生まれたもので、これが現在は普通のインフルエンザとして流行するようになり、

またおなじA型のH3N2型は、前前々回のパンデミック1968年の香港かぜで生まれたもので、やはりパンデミックで世界に広がった後、普通のインフルエンザとして毎年流行するようになっています。定期的に新しいインフルエンザウイルスが誕生し、パンデミックを引き起こし、その後普通のインフルエンザ扱いになる、ということが繰り返されています。

そうした意味では、2020年から2023年にかけて猛威を振るった新型コロナウイルス2019も、いわば普通の感染症としてインフルエンザと並び共存する状況になっています。パンデミックが生じていない期間は、次のパンデミックへの準備期間であるということで、普段から衛生管理に気をつけることは重要です。

インフルエンザが消えた年

ところで毎年冬に大流行するインフルエンザですが、2年間ほど流行が止まり、ほとんど感染者が生じなかった時期があります。それが、2020年から2021年にかけてのシーズンと、翌年2021年から2022年にかけてのシーズンです。この2年間は、厳重な新型コロナ対策が行われた影響で、インフルエンザウイルスも絶滅の危機に瀕していました。

2020年から2022年までの2シーズンは、秋になってもインフルエンザの感染者報告がほぼなく、平年に比べると99%減少という、事実上インフルエンザが発生しない状況になっていました。海外からの来訪者がほとんどいなかったことなども要因に挙げられますが、インフルエンザがなくなった決定的な理由は、徹底した感染拡大防止対策にありました。

いわゆるコロナ禍の時期は、ほぼ全ての人が日常生活でマスクを着用し、3密の回避が徹底的に呼びかけられたこともあり、密閉・密集・密接が避けられました。インフルエンザやコロナなどのウイルスは、人から人へ感染をしますので、その人が密集していなければ拡大することができません。そのため、コロナ対策の煽りを受け、インフルエンザウイルスも拡大することができなくなっていました。

この3密回避は、インフルエンザ対策としても有効です。また、まめな手洗い、マスクの着用、咳エチケットの徹底も重要です。手洗いや手指の消毒は、ウイルスを自分の身体に入れない対策としても有効ですが、マスクの着用と咳エチケットの徹底は、自分のウイルスを外にばらまかない対策として有効です。

特に、不織布などの普通のマスク着用は、空間にあるウイルスを吸い込まないようにする効果は限定的ですが、自分の呼吸やくしゃみにより、ウイルスを外へばらまかない対策としてはかなり効果があります。理屈の上では、全ての人が咳エチケットに気を配り、マスクをつければ、感染してもウイルスがばらまかれにくくなり、全体の流行は収まります。

そしてこれを実際に行っていたのが、2020年から2022年までの2シーズンでした。効果は絶大で、実際インフルエンザの流行はなくなったのです。自分ではなくみんなを守るために、室内で人と接する際や人混みへ行く際には、マスクを着用することをオススメします。もちろん、周りに人がいない状況や、屋外などではマスクの優先順位は下がります。

3密回避は伊達じゃない

ちなみに私自身は、普段1人で仕事をしており、人混みや密集した場所での仕事は限定的です。そのため、コロナ禍の期間もワクチン接種は三回しましたが、最後まで感染することはありませんでした。またインフルエンザも、コロナ禍以前から感染した記憶がなく、やはり人との接触を避ける3密回避は、様々な感染症対策として有効です。

コロナ禍の終息とともに、3密回避や手洗いなどは過去のものと考えられがちですが、あれらの対策はインフルエンザにも効果絶大です。パンデミックは人間がいなければ発生しない災害ですので、文字通り人災です、対策で防ぐことができます、身の回りの衛生管理を改めて確認してください。

本日も、ご安全に!

ということで、本日は「インフルエンザ対策」でございました。

それでは皆さま、本日も引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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