Voicyそなえるらじお #789 気象庁は行っていない花粉飛散予測…防災リュックを花粉薬置き場に
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月19日(月)、本日も備えて参りましょう。
花粉
本日のテーマは「花粉とクスリ」のお話です。
- 本格的な花粉シーズンが始まりました、怒りと悲しみを込めて、本日は花粉のお話。
花粉飛散予測について
- 毎日のお天気情報から、火山の降灰情報まで、気象に関する情報の多くを提供している気象庁ですが、実は花粉に関する飛散予測は行っていません。
- 花粉に関する情報は、基本的に全て民間の事業者から発表されており、行政はこの花粉飛散予測の精度を向上させるための支援を行っています。
- 例えば環境省や農水省は、花粉の大元となるスギやヒノキの生育状況などを把握し、データとして好評しています。これは花粉の発生量に関する情報として使われています。
- また気象庁は、花粉の飛散予測に関する基礎資料として、風向きや風速・気温・雨の情報などを提供しています。こうした情報を元にして、民間の気象会社などが花粉の飛散予測などを行っているということです。
- その中の一社、ウェザーニューズなどは毎年詳細な花粉情報をWebサイト・テレビ・スマホアプリなどを経由して伝えてくれていますが、例えば花粉の実測については、「ポールンロボ」という独自の花粉観測器を全国1000箇所に設置して、空気に含まれる花粉をリアルタイムで観測しています。
- こうした観測網は気象庁も持っていないので、花粉に関する予測・実態調査については、民間の方が進んだ取り組みをしていると言えますね。
- ウェザーニューズのポールンロボは改良が続いて、2024年現在8代目ということですが、このリアルタイム観測が行われる以前は、屋外にガラスの板を置いて、それに付着した花粉を顕微鏡で数えるという鬼の所業で花粉実況をしていましたので、観測網の進化は素晴らしいなと言えますね。
花粉ランク
- ところで、花粉の飛散予測で発表される花粉の量ですが、2023年のシーズンまでは「少ない/やや多い/多い/非常に多い」の4段階で発表されていました。非常に多いが発表された日には、全国の花粉症を持たれている方は心と体の両面で涙と鼻水を流す訳ですが、
- この量の目安が2024年から5段階に改められました。これは日本花粉学会が定めたものと言うことですが、2024年のシーズンからは「少ない/やや多い/多い/非常に多い/極めて多い」の5段階で発表されます。ウェザニューズなどもこれに対応した発表を行っています。新しいランク「極めて多い」、もう本当にやめてほしいですね。
- そんなウェザーニューズが運営する、ウェザーニュースの花粉チャンネルでは、花粉の飛散情報が公開されていますが、早くも選手、2/15(木)に香川県が花粉シーズンに入り、翌2/16(金)には静岡、三重、福岡、佐賀が本格シーズンインになったと発表されています。
- 私自身も毎年花粉症で涙を流していますが、確かに先週あたりから花粉のクスリを飲み始めています。これから4月上旬頃まで、杉およびひのきの花粉シーズンが続く見込みです。この時期だけ北海道に移住して、北海道で白樺花粉が飛び始める4月末頃にミナミへ逃げるなどの生活をしたいですね…
クスリをEDC・リュックに
- そんな花粉症の薬は、ぜひ普段からの持ち歩くき、防災リュックへのインをオススメします。これは重大な持病です、停電して空気清浄機などが回せない状況で、半分屋外とつながっている避難所生活、花粉でもやられかねません。予備のクスリは防災グッズとして備蓄を。
本日も、ご安全に!
本日は「花粉とクスリ」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!