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Voicyそなえるらじお #779 災害時の連絡手段…「171」と「LINE」をどう使い分ける?

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #779 災害時の連絡手段…「171」と「LINE」をどう使い分ける?

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月2日(金)、本日も備えて参りましょう!

171かLINEか

本日のテーマは「災害時の連絡手段」のお話です。

  • 今回はコメント欄に頂いたご質問への回答です
  • ご質問を下さいましたのは、塩顔さん。
  • 『いつも楽しく防災について勉強させていただいております。ありがとうございます。先日の回で安否確認についての話題があり、親戚友人に171ダイヤルについて説明やルール決めはしたのですが、大きな地震が発生した際LINEは問題無く繋がるのでしょうか?私が持っている防災の書籍には、XやLINEなどのSNSを活用しよう!との記載がありました。LINEが問題無く繋がるのであれば、171ダイヤルよりLINEでの安否確認の方が早いのでは?なども考え。無知で申し訳ございません。教えていただけますと幸いです。』

171とLINE

  • 災害伝言ダイヤル171と、LINEや各種のSNS、災害時の連絡や伝言にはどちらを使うのが便利で適切でしょうか。基本的にはスマホでLINEやSNSを使用するのが便利で確実です。
  • 災害伝言ダイヤル171は、スマホがない時代における災害時の連絡手段であり、スマホを使用できる方については、無理矢理171を使用する必要はありません。というのが本日の結論になります。

災害伝言ダイヤル171

  • 災害用伝言ダイヤル171のベースになっているのは、1986年に当時のNTTがサービスを開始した「伝言ダイヤル」という電話サービスです。
  • 固定電話を使用して、メッセージを録音・再生することができる有料サービスで、スマホや携帯はおろか、インターネットのない時代には重宝されました。
  • が、スマホ・携帯・インターネットの普及により役目を終え、2016年にサービスが終了しています。
  • 災害用伝言ダイヤル171は、1995年の阪神・淡路大震災で、電話回線のパンク・輻輳状態が長期間継続したことから必要性が求められ、1998年から稼働を開始した、災害時専用のサービスです。伝言ダイヤルはサービス終了しましたが、災害用伝言ダイヤル171は現在ももちろん使用出来ます。
  • また、携帯電話の普及に伴い、2005年から災害用伝言板web171のサービスもスタートしています。電話の171はもちろん音声しか登録出来ませんが、web171はテキストでメッセージを書き込むことができます。
  • また電話の171とweb171は相互に確認ができるようになっていて、電話で録音した音声は、web171で音声ファイルとして閲覧可能、web171に文字で書き込んだメッセージは、電話の171では文章読み上げの形で確認することができます。

web171を使うならLINEでよい

  • 災害用伝言ダイヤル171、またweb171は、特定の電話番号に対して、メッセージを録音、またはテキストで書き込みできるサービスですが、もちろん使い勝手としては、スマホなどで使用するLINEやSNSの方が優れています。
  • 特にweb171が使える状況においては、携帯電波またはWi-Fiなどのインターネットが使用出来ることになりますので、当然ながらスマホのLINEを使用することができます。LINEは使用出来ないが、web171だけは使える状況というのは基本的にありませんので、家族との連絡をLINE、その他のSNSで行っているのであれば、web171を使用する状況はほぼありません。
  • 平時からLINEなどで家族グループを作っておき、災害時にはそこへ安否なり必要な情報を書き込めば、それでOKとなります。

災害用伝言ダイヤル171は特殊条件で有利

  • では、電話の災害用伝言ダイヤル171はどうでしょうか。災害用伝言ダイヤル171へ音声を録音するためには、電話が通じている必要があります。これは固定電話、携帯電話はもちろん、公衆電話や、050から始まるIP電話でも使用することができます。
  • 一方、携帯電話やIP電話が使える状態であれば、スマホでインターネット接続もできますので、171ではなくLINEを使うことができます。
  • しかし、停電の長期化などで、携帯電話やIP電話がダウンし、一方で固定回線や公衆電話のみが使える状況であれば、災害用伝言ダイヤル171で連絡を取り合うことが出来ます。
  • ただ、昔のアナログ回線を使用していた固定電話や公衆電話は停電してもNTTが生きていれば、電話回線から流れる電気で電話を使うことが出来ましたが、最近の固定電話の多くは、光回線・ADSL・ISDNなど、簡単に言えば電気がないと使えない電話になっていますので、
  • 基本的に停電で全ての携帯基地局がダウンするような状況においては、公衆電話からの171が唯一使える連絡手段になる可能性があります。この場合は、LINEではなく公衆電話を探して、171か、または直接電話で話をすることになりますね。
  • なお、スターリンクなどの衛星インターネットが準備できれば、そのWi-Fi接続でLINEをしようできますので、171は使わなくてよくなります。
  • また、そもそもスマホを持っていない人、LINEを使えない人、電話しか連絡手段が無い人については、171などが役立ちますので、スマホが使えるならばLINEで連絡、スマホが使えないならば災害用伝言ダイヤル171などを活用、という使い分けがおすすめです。

本日も、ご安全に!

本日は災害時の連絡手段」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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