Voicyそなえるらじお #780 普段雪の降らない地域での大雪対策、朝は雨だったのに…に注意を
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執筆者:高荷智也
おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、2月5日(月)、本日も備えて参りましょう!
駆け出し冒険者の街に魔王が
本日のテーマは「温暖な地域での大雪」のお話です。
- 本日月曜日から明日火曜日にかけて、関東及び東北の太平洋側を中心に積雪の予報が出されています。
- 特に、普段雪が降らない地域で大雪になると、大きな混乱を招いたり、場合によっては死亡者も生じる災害となりますので、天気予報を確認しながら余裕を持った行動をなさってください。
- ということで本日は温暖な地域における大雪のお話です。
外出をしない
- この放送は2月4日(日)の夜19時時点の情報を元に収録していますので、状況が代わっている場合は最新情報をご覧ください。
- 積雪の予測では、月曜日のお昼頃から雪が降り始め、特に夕方から夜に欠けてピークを迎え、翌朝火曜日には積雪状態で朝を迎える想定になっています。
- 通勤・通学・外出においては、月曜日の帰宅時、そして火曜日は終日雪への警戒が必要となりますが、雪になれていない地域において最もよい積雪対策は、とにかく外出しないことです。
- 毎年雪による死者が生じていますが、その多くは雪下ろしをする際に屋根から転落などをすることによる被害です。普段雪が降らない地域の大雪は、建物が潰れるほどの雪になることは考えづらいため、外出をしなければ被害を回避することができます。
- 先日の放送では、雪国における自動車の立ち往生、99%の人が準備万端でも、1%の人が事故などを起こすと、全員が被害に巻きこまれるというお話をしましたが、普段雪の降らない地域の場合は、準備万端の人が1%で、準備の出来ていない人が99%となります。
- 自分自身が滑って転んで頭をぶつけて命を落とす、人の転倒に巻きこまれる、歩道に自動車や自転車が突っ込んで来る、駅や建物階段やエスカレータの上から足を滑らせた人や荷物が落下してくる、様々な危険が考えられます。
- もし外出をしないという選択肢が採れるならば、月曜の午前中に必要な用事や買い物を済ませて、午後からはお家に引きこもり、テレビやインターネットで大雪の情報を優雅に眺めることをオススメします。
車輪は使わない
- 実際、どの程度の積雪になるかは分かりませんが、もし道路に雪が積もった場合、まず冬タイヤを履いていない自動車は絶対に乗らないでください。坂道もないしすぐそこまでだから大丈夫だろう、は通用しません。
- カーブでのスリップ、赤信号でブレーキが聞かなくなり突っ込んで大事故、坂道で泊まれなくなり交差点に突っ込む、自爆であればともかく、他人を巻きこむことになれば最悪です。
- 雪に対応したタイヤでない限り、車輪の着いている乗り物は10センチだろうと動かしてはならない、ということをどうか自分と周囲に広めていただきたいと思います。私自身、なんとなく行けるかなという気持ちで、雪道を自転車走行したことがありましたが、15メートル地点で転倒し、そこが坂道でしたのでそのまま滑り落ちて、ゴミ捨て場に突入し、自分自身がゴミのようになった経験があります。
- また靴も、できるだけ溝が深いものを選んで、ゆっくり移動してください。雪道を歩き慣れていない人は容易に転倒します。今日と明日は、歩きスマホ、イヤホンなどを外して、自分自身の転倒に注意しつつ、周りから突っ込んで来る人、車・自転車・電動キックボード・セグウェイなどに注意してください。
- リモートワークができるなら今日は自宅でのお仕事を。出勤される場合は普段より早めに家を出る、できれば雪が降る前に帰宅。
- 自動車通勤の方は、朝は会社まで行けても帰れなくなる可能性があります。会社に車を置いて帰るのはまだマシで、まだ間に合うかと思って帰宅中、大雪に巻きこまれて身動きが取れなくなったり、事故を起こす可能性がありますので、夕方の積雪が天気予報で言われていましたら、今日はバスや電車での通勤をご検討ください。
- 雪国の皆様は、生暖かい目で首都圏を見つめていただければ、雪が早く溶けるかもしれませんね。ちなみに静岡県三島市は、天気予報により積もる予報と、積もらない予報の両方が出ているので、早めに帰るか、帰宅するのを諦めるつもりです。
本日も、ご安全に!
本日は「温暖な地域での大雪」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!