おはようございます！備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、3月27日（水）、本日も備えて参りましょう！

メンタルが削られる事故

本日のテーマは「ボルチモアの橋崩落事故」のお話です。

• 昨日2024年3月26日、アメリカ・メリーランド州の都市ボルチモアで、大型の貨物船が高速道路の橋に衝突し、橋が崩落する事故が発生しました。発生したのが現地時間の早朝ということで、交通量は少なかったと言うことですが、橋で工事をしていた作業員8名が橋と共に海に落下したということです。
• 幸いなことに、貨物船が橋に衝突する前に、船の異常発生を伝えていたということで、自動車の交通が制限されており、一般車両の被害はなかったそうです。
• 本日はこのような、個人側の防災ではどうにも出来ない事態への備えについての、心構えについてお話をします。

貨物船衝突事故

• まず事故の詳細を少しお話します。
• 事故の生じたボルチモアは、アメリカ東海岸にある大きな都市で、アメリカの首都ワシントンDCの北東にある街です。ボルチモアは大きな港のある湾岸都市で、貨物船の往来などが盛んな地域です。
• このボルチモアを、グルリと高速道路が環状線となって一周しているのですが、この環状線の一部は川の河口を渡っており、その河口を渡る大きな橋の橋桁に、大型の貨物船が衝突したということです。
• 東京で言えば外環道の一部・アクアラインの橋が崩落したとか、名古屋で言えば伊勢湾岸自動車道の名港中央大橋の橋が崩落したとか、大阪で言えば阪神高速4号湾岸線の天保山大橋（てんぽうざんおおはし）が崩落したとか、そういう感じの大事故が発生したことになります。
• 事故の映像などが公開されていますが、大きなコンテナ貨物船が制御不能になったようなフラフラとした動きを見せ、そのまま橋桁に衝突し、橋の一部ではなくほぼ全体が瞬時にバラバラになって崩落していく様子がよく分かります。かなりメンタルを削られる映像ですので、視聴の際にはご注意ください。
• 橋の交通にストップが入っていたというのは、大変にすばらしい行為だったと思いますが、それでも工事関係者の方が橋桁と一緒に海に落下され、まだ捜査が続いているということで、早い救助が願われる状況となっています。

率先避難、異常検知、法律遵守

• このような、事前予知のできない大事故に対して、私達はどのような心構えを持つべきでしょうか。
• 全く予告なく生じる状況に対しては、法律遵守で対応。赤信号、スピード違反、シートベルト、ヘルメットは、自分を守る為に必要です。
• 逃げろと言われる状況においては、率先避難を行いとにかくその場を離れる。正常性バイアス、自分は大丈夫、スマホで撮影をする、などは死にます。

本日も、ご安全に！

本日は「ボルチモアの橋崩落事故」のお話でした。

それでは皆さま、引き続きどうぞ、ご安全に！