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Voicyそなえるらじお #819 台湾・花蓮県で発生したのM7.7大地震についてのお話

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #819 台湾・花蓮県で発生したのM7.7大地震についてのお話

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、4月4日(木)、本日も備えて参りましょう!

台湾・花蓮地震

本日のテーマは「台湾の大地震」のお話です。

  • 昨日朝に台湾で発生した、大地震に関するお話です。

花蓮地震

  • 2024年4月3日(水)の朝7時58分、日本時間では8時58分、台湾の東部、花蓮県(かれん)でマグニチュード7.7、深さ23キロの大地震が発生しました。
  • 台湾の震度階級は、0から7までの10段階で、日本の震度と同じ標記になっていますが、今回の地震は震度6強を観測しているということで、かなり大きな揺れを伴う地震となりました。
  • マグニチュード7.7というのは相当に大きな地震です。1月1日の能登半島地震はM7.6でしたが、マグニチュードが0.1かわると大きさは1.4倍になりますので、今回の台湾の大地震は、能登半島地震よりも1.4倍のエネルギーが開放された地震です。
  • また昨年2023年に発生した、マグニチュード7.8のトルコ・シリア大地震では6万人近い死者が生じる大震災となりましたが、これに近い大きさの地震が今回の台湾での地震ということになります。
  • 現地からの報道が新しくなるたびに、死者・負傷者・建物被害などの数字が大きくなっていますが、最終的はかなり大きな被害になる震災の発生として、注目をする必要がある地震です。

被害の状況について

  • 発生から12時間後、日本時間で4月3日の夜21時時点の被害情報としては、死者9名、負傷者約1000名、建物倒壊などが生じている建物が170棟以上、また広域で停電や断水が発生しているということです。
  • 1月1日の能登半島地震でも、被害が大きすぎて最初の数日は被害の全貌がまったく明らかになっていませんでしたが、今回も時間が経過するにつれて死者を始めとする被害の数字が大きくなると想定されます。
  • 地震発生の直後から沖縄周辺に津波警報が発表され、地震発生から45分後に与那国島に、1時間後に石垣島に津波が到達していますが、幸い大きな被害は発生していません。
  • また台湾には4箇所の原子力発電所があり、現在稼働中のものは台湾島の最南端にある「台湾第三原子力発電所」になりますが、この原発への被害や影響は生じていないということです。

台湾の大地震

  • 台湾の大地震で特に被害の大きかったものとしては、1999年9月21日に台湾島のほぼ中央部で発生した、マグニチュード7.6、台湾の最大震度で7を観測した大地震があげられます。
  • この地震は台湾における20世以降で最大の大地震でしたが、特に震源に近かった地域では壊滅的な被害となり、2400人以上の死者が発生する大震災となりました。台湾では発生した日付から、921大地震などと呼ばれている震災です。
  • 今回花蓮県で発生した大地震は、大きさだけならば、この921大地震を上回るものであり、今後の被害情報に関する報道などに注目が必要です。

大地震はいつでも生じる

  • 昨日、岩手県での大きな地震のお話をしたばかりでしたが、台湾も日本と同じ大地震が頻発するエリアです。地震の予知はできませんので、常に備える、海にいたらとりあえず逃げる、これ以外に言えることはありません。備えて参りましょう。

本日も、ご安全に!

本日は「台湾の大地震」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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