Voicyそなえるらじお #840 GWに「七輪」を!防災用途にも最適なコンロで楽しいレジャー
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執筆者:高荷智也

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、5月2日(木)、本日も備えて参りましょう!
トラディショナル・コンロ
本日のテーマは「七輪」です。
GW合間の平日最終日、明日からは連休後半となります。お天気も良くなるという予報で、なにか楽しいことができるとよいですね。
我が家では毎年、GWには家族と親戚とでお庭バーベキューなどをするのが恒例なのですが、本日はバーベキューでも活躍する七輪のお話。
七輪はいいぞ
バーベキューと言えば大きなバーベキューコンロやグリルを使用することも多いですが、サブコンロとして、あるいは一人バーベキューを行う際に、七輪(しちりん)を使用することも多いと思います。
七輪の燃料は木炭ですが、火力が強くて食材などを一気に焼き上げられますし、なによりも美味しそうなイメージがありますので、レジャーには最適なアイテムですね。
七輪は土製、なかでも珪藻土を使用しているものがスタンダードですが、最近は丈夫で軽くて破損しづらい金属製の七輪も普及しており、お好みにあわせて選ぶことが出来るようになっています。
土製の七輪は衝撃に弱いのと、水を浴びせると使い方によっては割れてしまうなど、耐久性にやや難がありますが、断熱性・保温性が極めて高く、高効率なコンロとして大変便利に使えます。
一方金属製の七輪は熱しやすく冷めやすいですが、落とそうが水をかけようが破損することが少なく、長期間使えるタフなコンロとして便利です。デザインもオシャレなものが多く、外見にこだわりたい方には特にオススメです。
七輪の歴史とか
七輪と同じ概念のコンロは、1000年以上前、平安時代には存在していたと言うことですが、現在と同じような形の七輪は、江戸時代頃に登場したのではと考えられています。昭和の前半まではごく普通の日用品として使用されていましたが、ガスコンロの普及に伴い七輪や燃料である木炭の生産量は減少し、最近ではレジャー目的で使用されることが増えてます。
ちなみに能登半島地震で被害を受けた能登半島は、珪藻土の産地でもありますが、実は日本三大七輪生産地のひとつで、かつては愛知県三河地方、香川県、そして能登半島の3箇所で、珪藻土の七輪の全国シェアほぼ全てをしめていたそうです。
現在は生産や販売が停止している店舗も多いため、今後の再開に準じて、被災地応援の一環として、能登半島の七輪をひとつ購入されるのもいかがでしょうか。
七輪と防災
七輪は防災に向いています。まず長期保存が可能です。七輪本体も、燃料の木炭も、保存期限というものが存在しませんので、毎年1回程度の利用でも問題無く1年前のものを使用できますし、何なら非常時専用に備蓄しておけば、半永久的に使用できるのではないでしょうか。
カセットガスボンベ、灯油、ガソリンなどの石油燃料と異なり個体ですので、ガス漏れや液漏れにもなりづらく、爆発も生じない安全性も防災向けと言えます。それでいて着火すれば高火力を長時間維持してくれますので、調理用だけでなく停電時の暖房用にも向いています。
1年に1回でも使用する機会があるならば、七輪は防災用にも使えるフェーズフリーな良いアイテムですし、二度と使わないかもしれないが、レジャーで使用する機会があるならば、思い切って買ってしまって、あとはどこかにしまっておくのもよいですね。お値段も数千円と安く購入しやすいのもありがたい所です。
本日も、ご安全に!
本日は「七輪」のお話でした。
それでは皆さま、引き続き、ご安全に!