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Voicyそなえるらじお #872 新・防災気象情報が発表!「危険警報」とは?整理のポイントは?

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #872 新・防災気象情報が発表!「危険警報」とは?整理のポイントは?

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月19日(水)、本日も備えて参りましょう!

分かりやすく

本日のテーマは「防災気象情報」のお話です。

2022年1月24日から、気象庁が開催してきた「防災気象情報に関する検討会」の最終報告がまとまり、昨日2024年6月18日に公開されました。この検討会では、シンプルでわかりやすい防災気象情報の再構築に向けて、学識者や報道関係者などによる議論が行われてきたもので、全8回の会議と、5回のサブワーキンググループにて検討されてきた内容が、取りまとめられました。

新しい防災気象情報は、今すぐの適用ではなく、最短で2026年の大雨シーズンから適用できるように、今後準備などを進めるということです。今回はこの、新しくなる予定の、防災気象情報に関するお話。

防災気象情報とは

風水害に関する情報としては、自治体から発表される高齢者等避難・避難指示・緊急安全確保などの「避難情報」と、気象庁から発表される大雨注意報・大雨警報・大雨特別警報などの「防災気象情報」、そして避難情報と防災気象情報を横串で整理するためのレベルとして、レベル1からレベル5までの「警戒レベル」という数字が導入されています。

自治体からの避難情報は、2021年の災害対策基本法改正に伴い、「避難勧告」が廃止されたり、名称が整理されるなどして、わかりやすくなりました。避難に時間がかかる人は、「警戒レベル3:高齢者等避難」で逃げる、普通に逃げられる人は「警戒レベル4:避難指示」で逃げる、またすでに災害が生じているような場合は「警戒レベル5:緊急安全確保」が発表され、屋外避難ではなくその場で最大限の安全行動を取る、など3段階での情報発信に整理されています。

一方、気象庁から発表される防災気象情報は種類が多く、また名称が統一されていないため、わかりづらいという問題がありました。例えば「警戒レベル3:高齢者等避難」に関連される防災気象情報には、「大雨警報・洪水警報・はん濫警戒情報・高潮注意報」などがありますが、警報・注意報・警戒情報などのことばが混ざっており、よくわかりません。

また「警戒レベル4:避難指示」に関連される防災気象情報には、「土砂災害警戒情報・氾濫危険情報・高潮特別警報・高潮警報」などがあり、同じカテゴリに同じような情報が紐付けられていて、これまたわかりづらくなっています。

そのため、「防災気象情報に関する検討会」では、こうした情報を警戒レベルの数字に合わせてわかりやすく整理することで、実際の危険度と、それを意味する情報を理解しやすくなるようにしました。具体的にはどのような情報に整理されるのでしょうか。

新・防災気象情報

最短2026年から適用される予定の、新しい「防災気象情報」では、4種類の情報と、4段階のレベルで、情報が発表されるようになります。

情報の種類としては、

  • 洪水危険度
  • 大雨危険度
  • 土砂災害危険度
  • 高潮危険度

の4種類に整理され、それぞれの情報が何に関する危険度を示すのかが整理されました。

情報のレベルとしては、警戒レベル2から5までの4段階に紐付ける形で、

  • 警戒レベル2相当:注意報
  • 警戒レベル3相当:警報
  • 警戒レベル4相当:危険警報
  • 警戒レベル5相当:特別警報

の4段階で発表されます。

これを合体させますと、例えば大雨の浸水に関する情報としては、

  • 警戒レベル2相当:大雨注意報
  • 警戒レベル3相当:大雨警報
  • 警戒レベル4相当:大雨危険警報
  • 警戒レベル5相当:大雨特別警報

という形で発表されます。

特に目を引くのは、新たに「危険警報」という言葉が新設された点です。これにより防災気象情報は、注意報・警報・危険警報・特別警報の4段階で運用されるように変わります。最初は耳慣れない言葉ですが、わかりやすくなったことは事実ですので、運用が始まれば、そういうものだということですぐに受け入れられると思います。

なお、今回の整理は、主に「避難」が必要な気象現象に対するものが対象となり、暴風や大雪など、どちらかと言えば室内退避が求められるような気象現象に対する情報は、従来通りとなります。素早い判断と行動が必要な情報に対して、まずは整理がなされたという点において、よい改訂になるのではないでしょうか。

警戒レベルと、避難情報と、防災気象情報が完全に横串になることで、風水害に関する情報はかなりわかりやすくなりそうです。将来的には、個々の名称は参考情報として、とにかく「避難に時間がかかるならレベル3で行動」「歩いて逃げられるならレベル4で行動」「レベル5が出たら手遅れなので、無理に避難をせずできることをする」など、警戒レベルを判断材料にできるとわかりやすくなりそうです。

本日も、ご安全に!

本日は「防災気象情報」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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