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Voicyそなえるらじお #876 備蓄トイレの期限は何の期限?凝固剤・シート型…オススメは?

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #876 備蓄トイレの期限は何の期限?凝固剤・シート型…オススメは?

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、6月25日(火)、本日も備えて参りましょう!

期限は目安

本日のテーマも昨日に引き続き「非常用トイレ」のお話です。

前回の放送で、「断水時、庭に穴を掘ってトイレにするのは難しい」というお話をしましたが、コメント欄で非常用トイレの種類や期限に関する書き込みをたくさん頂きました。と言うことで本日は断水時のトイレのお話、続きです。

備蓄トイレの期限は

備蓄トイレには使用期限があります。最近の製品では、おおよそ10年から15年という期限が設定されていますが、これは何の期限なのでしょうか、期限切れの備蓄トイレを使用するとお尻が爆発したりするのでしょうか、ちょっと怖いですね。

備蓄トイレの期限は、液体を固める凝固剤の期限がおおむねイコールとなります。凝固剤は液体を固めるための薬剤ですので、長期間保管していると、外部から少しずつ水蒸気を取り込み、性能が低下していきます。この性能維持の目安が、備蓄トイレの期限となります。

そのため、湿度ゼロ%の環境で保管すれば長持ちしますし、水中で保管すればはやくダメになる恐れもあります。ただ、凝固剤の期限が切れた瞬間に使えなくなるとか、爆発するとか、なにか悪いガスが発生するとか、そういうことはありませんので、使えそうなら使ったらよいです。

また、凝固剤と対になっている袋、備蓄トイレの袋も長期間保管すると徐々に劣化して弱くなったりします。最悪なのは直射日光に含まれる紫外線を当てることですが、常識的に考えて備蓄トイレの袋を直射日光に当たる状態で保管することはないと思いますので、少なくとも箱に入れて、屋内に保管しているのであれば大丈夫です。

ただ、10年、20年、30年経過すると、トイレとして使用した際に、袋が破けたりする恐れもあります。内容物が内容物だけにちょっと避けたい所ですね。

ということで、期限切れの備蓄トイレはどうすべきか、1年2年程度でしたらそのまま使ったらよいと思いますので、期限切れのタイミングで新しい備蓄トイレを購入したら、それまで保管していたものは場所が許せば捨てずに、そのまま備蓄しておいてください。恐らく使えます。

期限が5年10年と過ぎて、凝固剤や袋の性能に不安を感じる場合は、非常時にそれをつかう際、期限内の備蓄トイレの袋をまず便器に被せて、その上にさらにすごく期限が切れた袋を被せて使用してください。万が一袋が破けた場合でも、新しい袋がブロックしてくれますし、凝固剤の効きが悪いと思ったら、期限内の凝固剤を追加で入れてください。その程度の手間で備蓄量を倍に出来ますので、ぜひ有効活用してください。

凝固剤タイプかシートタイプか

備蓄トイレには、袋と凝固剤がセットになっているものと、オムツのようなシートが袋にセットされているものがあります。同じ量を揃えた際に、値段が安くてかつコンパクトになるのは凝固剤タイプです。凝固剤タイプが問題無く使えるのであれば、こちらを準備するのがよいかと思います。

シートタイプの利点は使い方が簡単なことです。袋を被せるだけでOKという簡単さ、また凝固剤の小袋を開けるのが難しいという方の場合は、シートタイプがおすすめです。凝固剤の小袋、小さくて固かったりしますので、子どもや高齢者の方、手が不自由な方には使いづらい恐れがあります、この場合はシートタイプがオススメです。

本日も、ご安全に!

本日は「非常用トイレ」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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