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Voicyそなえるらじお #898 キキクルは「アプリ」ではない?上手に活用するためのポイント

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #898 キキクルは「アプリ」ではない?上手に活用するためのポイント

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、7月30日(火)、本日も備えて参りましょう!

気象庁・危険度分布

本日のテーマも前回に引き続き「キキクル」のお話です。

前回の放送でご紹介した気象庁の危険度分布…通称キキクル、コメント欄などでも皆様の活用について多くの投稿を頂きました。その中でよく見かけたのが、早速キキクルのアプリをスマホに入れましたというものです。

少々ややこしいのですが、気象庁公式の、キキクルアプリというものは存在しません。キキクルを見たい場合は、スマホやパソコンでブラウザを開いて、気象庁のホームページにアクセスし、そこでキキクルのページを見る形になります。

ブラウザというのは、ホームページを見るためのアプリです。グーグルのchromeとか、アップルのsafariとか、マイクロソフトのedgeとか、マニアックな方はFirefoxなどをつかわれる方もいますが、とにかくブラウザにはいくつかの種類があります。この名称がよく分からない場合はあまり気にする必要はありません。とにかく普段、スマホやパソコンで、「インターネットで検索」と言われた際に、行っているあの行為は、実は無意識にブラウザを開いて、検索をしていたということになります。

このブラウザというもので、「かわいいシマエナガ」と検索すれば、シマエナガのカワイイ画像がたくさん出て来て幸せになりますが、「キキクル」と検索すると、気象庁のホームページの中にある、キキクルのページがひらかれて、周囲の危険をチェックできます。スマホでキキクルのページを見ると、ホームページと言うよりは見た目がアプリっぽいので、なんとなくアプリを使っている気持ちになりますが、厳密にはスマホアプリではなく、スマホで開いているキキクルのホームページというのが正しい言い方になります。

なお、検索しなくても自分がよくつかうホームページをすぐ開けるようにするため、お気に入り登録、またはブックマークと呼ばれる方法で、キキクルをスマホの画面のトップに保存して置くこともできます。これはますますアプリっぽい見え方になりますが、実際にはキキクルのホームページを簡単に開くための準備というのが正しい表現です。

スマホアプリとホームページの違い

アプリは、事前にスマホやパソコンにインストールをして使いますが、ホームページは何が違うのでしょうか。ポイントはプッシュ通知の有無と、停電などでインターネットが切断された際の対応です。

アプリは、スマホのプッシュ通知機能が使えますが、ホームページは自分で見に行かなければ情報を取得することはできません。

さらに停電でインターネットが途切れた場合の対応、アプリそのものがスマホやパソコンの中に入っていますので、インターネット接続があろうがなかろうが使えるのが特徴です。災害で停電が長時間発生し、スマホがインターネットにつながらなくなっても使用できます。

一方、ホームページは、スマホやパソコンのブラウザを経由して閲覧します。パソコンの中にあるわけではないので、インターネットに接続しないとみることはできないため、災害で停電が長時間発生し、スマホがインターネットにつながらなくなると、ホームページは見られなくなります。そのため、ホームページであるキキクルは、じつはインターネットに接続しないとみることが出来ません。

さて、キキクルは気象庁のホームページの一部ですので、インターネットに接続しないとみられませんし、プッシュ通知を受け取ることもできません。そのため、自宅の場所が警戒レベル4:避難指示や、警戒レベル5:緊急安全確保の状態になっても、自分でキキクルを開いてみなければその危険に気づくコトができず、少々不便というか勿体無いです。

そのため気象庁では、キキクルで表示している情報を、様々なアプリで使ってもらえる様に、データをばらまいており、これを搭載しているアプリがいろいろと開発されています。例えば防災的には同じみの、Yahoo!防災速報アプリや、NERV防災アプリなどでも、気象庁のキキクルのデータを取り込んでいるため、こうしたアプリを経由することで、自分がいる場所が危険になった時に、プッシュ通知で「きけんだよ」と教えてもらうことができるようになります。

まとめ

もういちどまとめます。気象庁のキキクルはホームページで閲覧する情報であり、気象庁公式のスマホアプリなどはありません。

一方、気象庁のデータを活用して、キキクルの情報を閲覧したり、危険をプッシュ通知で教えてくれるアプリはいろいろ存在します。Yahoo!防災速報アプリ、NERV防災アプリ、その他にもありますので、使いやすいものを選んでください。

アプリのプッシュ通知で「危機が来る」ことを知り、その通知を受けたら自分で、気象庁のキキクルホームページを開いて、詳細をチェックする、これが正しい流れになります。まずは防災アプリをインストールしてみてください。

本日も、ご安全に!

本日は「キキクル」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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