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Voicyそなえるらじお #900 夏の防災怪談…インプレゾンビにTwitterが殺された日…

最終更新日:

執筆者:高荷智也

Voicyそなえるらじお #900 夏の防災怪談…インプレゾンビにTwitterが殺された日…

おはようございます!備え・防災アドバイザー高荷智也がお送りする「死なない防災・そなえるらじお」、8月1日(木)、本日も備えて参りましょう!

温度と湿度

本日のテーマは「Xのインプレゾンビ」のお話です。

記録的な暑さが続く最近ですが、いよいよ暑さのピークとなる8月になりました。昨今の暑さは災害です、エアコンは命を守る防災アイテムです、ぜひ積極的に活用してください。さて、本日は8月初回の放送となりますので、まずは月初のチャンネル紹介・自己紹介から!

こんにちは、備え・防災アドバイザーの高荷です

2020年11月にスタートした、当チャンネル、『Voicy・死なない防災!そなえるらじお』、先月2024年7月末で、放送899回、フォロワー数が5,025名となりました!そして本日の放送で、放送900回目となります。以前からのリスナーさま、新規のリスナーさま、共にチャンネル登録のお礼を申し上げます。

当チャンネルは、個人と家庭の備えと防災、または企業の危機管理をテーマに、災害と防災のお話をしています。直近で発生した地震・大雨・台風・噴火・感染症などの自然現象に関する解説や、これらに対する家庭と職場の防災に関するアドバイスなど、「防災をライフスタイルにする」ための様々な情報・ノウハウを紹介する番組として運営を行っております。

毎月少しずつチャンネル登録をいただく方が増えておりますので、毎月初回放送では、そもそも私が何者なのか、という簡単な自己紹介からスタートさせていただきたいと思います。

自己紹介

私は、「備え・防災アドバイザー」という肩書きで活動をしております、高荷智也と申します。大学や研究機関、あるいは防災関連の企業に所属していない、野生の防災アドバイザーとして活動をしております。具体的なお仕事といたしましては、

  • 講師業…講演会やセミナーなどでお話をしたり、
  • 執筆業…雑誌やwebメディアなどでコラムを連載したり、様々な防災記事の監修を行ったり、
  • コンサル業…企業と契約をして防災グッズの企画開発や、BCPと呼ばれる危機管理のマニュアル作成のお手伝いをしたり、
  • メディア出演業…テレビやラジオなどで災害の解説や、防災に関するアドバイスを行ったり、
  • メディア運営業…私自身が運営するwebメディア「備えるJP」YouTube「そなえるTV」voicy「そなえるらじお」などの運営を行ったりと

「備え・防災」の何でも屋さんという立場で、お仕事をしております。

そなえるらじおについて

そなえるらじおは、私、防災アドバイザー高荷智也が運営をしております、YouTubeチャンネル「そなえるTV」の姉妹チャンネルとして運営している番組です。防災に関する体系的な知識を学びたい場合はYouTubeそなえるTVが、最新情報やトレンドのお話、防災意識を維持する目的であればVoicyそなえるらじおがオススメです。

そなえるらじおは、コメント欄が大変賑わっていることに特徴があります。常連のリスナーさんも、初めての方も、お気軽にコメントをください。放送内容の感想、自分自身の防災のこと、また防災アドバイザー高荷への防災質問など、随時受け付けております。特に防災質問は放送で取り上げることも多くありますので、お気軽にご活用ください。

また、2023年3月にスタートをしました、有料チャンネル・そなえるらじおプレミアム版「高荷智也の防災以外」も、多くの方にご登録をいただいております。こちらは私のプライベートや、レギュラー放送の裏側のお話などするチャンネルとなっております。防災に関する学びを得るならば、レギュラー放送だけで大丈夫です。私自身の話を聞いてみたいという皆様、ぜひプレミアム版をお聞き下さいませ。

Twitterが飛んで行った日

1年前、2023年7月24日、日本でも多くの利用者がいるSNSサービス「Twitter(ツイッター)」の名称が「X(エックス)」に変更されました。いまだ、XのことをTwitterと呼んだり、あるいはXでははなく旧Twitterなどと呼ばれることも多くありますが、名称変更からもう1年が経過します。

このXですが、防災においても重要なSNSとしてよく紹介されています。理由は2つ、ひとつは公的情報の収集目的に、もうひとつはローカルな災害情報の収集目的に便利なことです。まず公的情報の収集目的という背景ですが……

XはSNSのなかでも日本国内の利用者が多く、しかも大変気軽に使えるサービスです。そのため、多くの行政機関や自治体がホームページとあわせて情報配信ツールとしてXを活用し、特に災害時にはXの方がつながりやすいこともあるため、災害時の公的情報収集にXが便利だと、防災シーンにおいてもよく紹介されています。

さらに、Xは個人の利用者が大変多く、手軽に投稿ができるため、災害発生時に多くの情報が写真や動画と一緒に投稿されます。最近は、テレビのニュースでもXにポストされた写真や動画が使われることが多くなり、まさに日本人総とくダネ記者時代、という様相になっています。そのため、ローカルな災害情報や、避難所レベルでの細かい情報収集に役立つツールとして、やはり防災シーンにおいてよく紹介されています。

Xが死んだ日

ところが昨今、通称「インプレゾンビ」と呼ばれる迷惑行為により、災害時によるローカル情報の収集目的に、Xを活用することが極めて難しくなってきています。これは大変に悲しいコトで、そして大きな課題です。

インプレゾンビとは、Xで広告収益を得ることを目的とし、自分の投稿の閲覧数を増加させるため、迷惑投稿を繰り返すアカウントの俗称です。例えばXで話題になっているトレンドワードを含む、意味の無い投稿を連発したり、いわゆるバズった投稿に対して、意味の無い返信を大量に送りつけるといった行為が問題になっています。

こうした投稿はブロックやミュート機能で消してしまえば、目の前からはなくなります。しかしいくらブロックやミュートを続けても、あとからあとから、まるでゾンビのようにアカウントが新しく作られ、意味の無い迷惑投稿が繰り返されてしまい、この様子がゾンビのようだということで「インプレゾンビ」と呼ばれています。もう本当に、バールのようなもので叩き潰したくなるアカウント達です。

さて、この迷惑な「インプレゾンビ」が昨今急増しており、例えばXで「ゲリラ豪雨」とか「地震速報」とか、災害情報を調べる目的で検索をすると、検索結果のほとんどがインプレゾンビによる無意味な投稿で埋め尽くされていまい、まともに情報を得ることができなくなっています。いくつかの回避策などはありますが、設定などが一手間かかるため、気軽に使えるXの良さが完全に死んでしまっています。

先日も、東海道新幹線で大規模運休が発生した際に、この情報を調べようと、Xで東海道新幹線と検索したところ、検索結果のほとんどがインプレゾンビによる無意味な投稿になってしまい、ブロックしてもブロックしてもあとから沸いてくる、本当にゾンビ映画のような状況になってしまい、もうXはダメだと感じました。

一方、それでもXに変わるSNSはなかなか存在せず、スレッズですとか、ブルースカイですとか、アカウントだけは作成しておりますが、多くの利用者がXを使い続けている限り、コレに変わるサービスへ以降することも難しい状況が続いています。ゾンビに襲われており、逃げようと思えば逃げられるのに、みんながとどまっているから逃げられない、なんともリアルな状況になっています。

ということで、Xを活用した情報収集、検索機能はインプレゾンビに襲われる限り使い物になりません。自分がフォローしているアカウントの情報は、まだゾンビの餌食にはなっていませんので、こちらを当面は活用する形かと思われます。みんなが行儀良く使えば大変便利なSNSですが、一部のクソゾンビどもが狼藉を働くことで、使えないサービスになってしまう、大変悩ましい所です。

災害大国日本において、SNSは重要なインフラになります。難しい所ですが、この状況が改善することを望む昨今です。

本日も、ご安全に!

本日は「Xのインプレゾンビ」のお話でした。

それでは皆さま、引き続き、ご安全に!

サイト管理者・執筆専門家

高荷智也(たかにともや)
  • ソナエルワークス代表
  • 高荷智也TAKANI Tomoya
  • 備え・防災アドバイザー
    BCP策定アドバイザー

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